アメリカ軍で唯一「大統領のもの」という組織は?バイデン大統領就任式でも活躍

12

2021年01月21日 17:01  おたくま経済新聞

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

おたくま経済新聞

写真アメリカ軍で唯一「大統領のもの」という組織は?バイデン大統領就任式でも活躍
アメリカ軍で唯一「大統領のもの」という組織は?バイデン大統領就任式でも活躍

 アメリカ軍は「国家の軍隊」であり、大統領が自由にできる所有物ではありません。しかし、アメリカ軍には自らを「大領領のもの」とする組織が、海兵隊内に1つだけ存在します。2021年1月20日のバイデン大統領就任式でも重要な役割を果たした、その組織とは一体何でしょうか。その歴史的経緯を含め、ご紹介します。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 アメリカ軍の最高司令官は大統領ですが、これは「国民の代表者」として「国家の軍隊」の指揮権を有している、というのが建前で、大統領の所有物ではありません。ここが「王立軍」となっているイギリスやオランダなどとの相違点で、大統領も軍人も服務の宣誓として、星条旗のもと「アメリカ合衆国」に忠誠を誓います。


 しかし、アメリカ軍の中でも唯一、自らを「大統領のもの(The President’s Own)」と称する組織が海兵隊に存在します。それは、アメリカ海兵隊音楽隊(Marine Band)。公式サイトでも、自らの任務は「大統領と海兵隊総司令官のために演奏すること」と紹介しており、大統領就任式でも音楽演奏を担当しています。


 アメリカ海兵隊音楽隊は1798年7月11日に創設。アメリカ軍だけでなくアメリカ全体でも、もっとも長い歴史を有するプロの楽団です。現在の隊長は、ジェイソン・K・フェティグ大佐(クラリネット奏者出身)。


 海兵隊音楽隊が「大統領のもの(The President’s Own)」というニックネームを使うようになったきっかけは、1801年の第3代トーマス・ジェファーソン大統領就任式。ジェファーソン大統領は初めてワシントンD.C.で就任した大統領で、その際に海兵隊音楽隊に就任式での演奏をリクエストしました。


 ジェファーソン大統領は就任式終了後、歴代大統領で初めて就任パレードも実施。この時も海兵隊音楽隊は音楽演奏を実施し、一連の音楽演奏に感謝の意を示すため、ジェファーソン大統領はイギリス軍の部隊へ贈られる名誉称号「King’s Own(Queen’s Own)」にならい、音楽隊に「大統領のもの(The President’s Own)」のニックネームを贈ったのでした。


 これ以来、海兵隊音楽隊は「大統領の音楽隊」として、歴代大統領の就任式において、一貫して音楽演奏を担当しています。就任式で演奏される曲目も一部は固定化されており、副大統領の宣誓では「ハイル・コロンビア(Hail Columbia)」、大統領の宣誓では「ハイル・トゥ・ザ・チーフ(Hail to the Chief)」が演奏されます。


 就任式で「大統領の音楽隊」として、誇りを胸に演奏を担当する海兵隊音楽隊。歴代大統領との特別な関係を物語る、伝統の光景です。


<出典・引用>
アメリカ海兵隊音楽隊 公式サイト
Image:JTF-NCR/USMC/U.S.Navy


(咲村珠樹)


このニュースに関するつぶやき

  • アメリカ海兵隊音楽隊(Marine Band)ですか。
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 【 国防総省、就任式以降もバイデンを拒否 】バイデンは大統領にはなれたが現実は軍事機密にアクセスできず軍からブロックされている https://www.moeruasia.net/archives/49675739.html バカパヨどーする?w https://mixi.at/a1XSdQB
    • イイネ!28
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(10件)

前日のランキングへ

ニュース設定