ママYouTuberのなーちゃん「ヒカキンでも、はじめしゃちょーでもない、日本一のYouTuberは?」

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2021年01月22日 07:00  AERA dot.

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写真なーちゃん/1989年生まれ。二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男のこうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。
なーちゃん/1989年生まれ。二児のママ兼YouTuber。2014年にチャンネルを開設。長男のこうちゃんと出演する動画は子どもから親まで幅広い層から人気を集め、”ファミリー系YouTuber”としてカリスマ的存在に。
「日本で一番のYouTuberは誰ですか」と聞かれたら、みなさんは誰を想像しますか?有名な人、人気動画を作る人、登録者数の多い人、たくさんの収益を得ている人などの名前が挙がりやすいと思います。

 多くの視聴者は、「自分が最も好きなYouTuber」の名前を挙げるかもしれませんが、動画製作者であるYouTuberは、チャンネルの順位を感情ではなく数字で考えます。日本で最も累計再生回数が多いのはフィッシャーズさん、登録者数が多いのはキッズラインさんです。意外かもしれませんが、ヒカキンさんやはじめしゃちょーさん、東海オンエアさんは、再生回数や登録者数という数字の観点だと日本で1番ではありません。「好き」と「数字」には差があるのです。そして、数字の観点から、将来的に日本一のYouTuberになるかもしれない人物が現れました。TikTokでフォロワー数が日本一の、じゅんやさんです。

 じゅんやさんは、「Jyunya.じゅんや」というチャンネルを2020年9月に開設しました。5カ月で登録者数は450万人を超え、累計再生回数は1月18日の時点で15億回を超えています。驚くべきことに、チャンネルの1日の再生回数は2千万回、登録者数は1日に6万人ずつ増えています。こんなペースで成長するチャンネルは見たことがありません。このペースだと1年程度で、登録者数も再生回数も日本一をとります。「すごい」の一言しかありません。驚異的なチャンネルです。しかしながら、もしかしたら、多くの人はじゅんやさんについてはご存知ないかもしれません。

 TikTokで日本一のフォロワー数を持ち、YouTubeでも爆進しているじゅんやさんは、実は日本国内よりも海外での人気がすごいためです。海外のユーザーを取り込むと、爆発的に数字が伸びます。冒頭の「日本で一番のYouTuberは誰ですか」という問いに対して、じゅんやさんの名前を挙げられる人は、あまり多くはないと思います。「好き」と「数字」には差があるためです。

 そして、じゅんやさんの動画は、短いギャグのような動画です。言葉を必要としない、シンプルな動画です。彼の動画を観て、「クオリティーが低い」と思う人もいるかもしれません。しかしながら私は、じゅんやさんの動画は非常にクオリティーが高いと感じています。YouTubeにおいての「質の高い動画」は再生される動画だからです。感動した、お金がかかってる、手間がかかってる、綺麗な映像……という要素は、動画の質とは関係ありません。どんなに美しい映像でも、再生されなければYouTubeにおいてはクオリティーが低いと考えられるのです。そもそも、冷静に考えれば、1日に2000万回も再生される動画たちの質が低いわけがないのです。視聴者が求めていることが答えで、ニーズを満たしていれば質が高いと判断できるのです。じゅんやさんの動画は、視聴している国内外の人々にとって面白いから再生されています。再生回数や登録者数の数字が、クオリティーの証明です。YouTubeに限らず、あらゆる商品やサービスで「質」の部分を勘違いしている人は非常に多いと思います。

 例えば、ある住宅メーカーは天然の木材をふんだんに使った住宅を勧めました。無垢(表面に塗装を施さない)の天然木で、職人がこだわって仕上げた高級床で、「木の温かみ」を感じることができると営業されました。しかしながら私には子供が2人いて、毎日食べ物やジュースをこぼします。小さい子は、お菓子を触った油っぽい手で部屋中をベタベタ触るし、オムツもまだ外れていないし、おもちゃ遊びでモノもよく落とします。合板のフローリングの方が傷も汚れもつきにくく、掃除もしやすく、安価なので張り替えられます。子持ちのママには、職人や天然木のこだわりは、多くの価値を提供しません。高価な無垢材よりもフローリングの方が「ニーズに合っている」ため、「質が高い」といえます。同様の捉え方をすれば、夜景の見えるレストランのフルコースよりも、すぐに料理がでてきて、プラスチックの食器があるファミリーレストランの方が質が高い場合もあるのです。このように、商品やサービスの「質」は、相対的なもので、ユーザーによって変わります。

 人気の漫画やアニメ、売れているサービスや商品、再生されている動画について、「クオリティーが低い」と判断する人もいますが、その人が想定されているユーザー層から外れていることが原因です。自分にとっては「つまらない」ものでも、そのユーザーや視聴者にとっては「素晴らしい」ものです。「質」とは相対的なものだからです。そして、基本的に売り上げや再生回数などの数字が伴っているなら、クオリティーが低いはずがありません。「好き」と「数字」には差があること、「好き」は人それぞれであり、それぞれの人にとっての「質」があります。YouTubeに限らず、商品やサービスを俯瞰的に見るときに、この考え方は非常に重要です。

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