自宅からの応援配信が話題…箱根駅伝“二宮のフリーザ軍団”が明かす「復活のF」への想い

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2021年01月22日 08:40  ORICON NEWS

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写真”二宮のフリーザ軍団”での記念撮影 写真提供/シャケーザ氏
”二宮のフリーザ軍団”での記念撮影 写真提供/シャケーザ氏
 正月の風物詩『東京箱根間往復大学駅伝競走』(通称=箱根駅伝)には、さまざまな見どころがある。特に近年注目を集めているのが、復路の「二宮」の定点カメラに映りこむ、アニメ『ドラゴンボール』のフリーザのコスプレをした人々。沿道で応援する“軍団”の存在感と熱のこもった応援に、SNSを中心に盛り上がりを見せている。今年はコロナ禍のため、沿道での応援自粛が求められ、軍団のひとりシャケーザさん(@youkaininngenn)は、自宅で観戦しその様子を生配信。無理に現場に出向かない姿勢が、SNSなどで賞賛された。一体どんな想いで当日を迎えたのか、また来年の「復活のF」に懸ける想いとは? 本人に話を聞いた。

【写真】美人すぎるとネット民騒然…シャケーザさんと一緒に生配信を行ったザーボンさん

■10年間地元に愛され続けている“フリーザ軍団”に感動

 『箱根駅伝』復路7区の二宮の沿道にフリーザが軍団となって初めて現れたのは2011年。その軍団に、「フリーザ+鮭の切り身」のコスプレで普段はライブ活動などを行っているシャケーザさんが加わったのは、2019年のことだった。

「“フリーザ軍団”の存在を知ったのは、ネットでフリーザについて検索していたときでした。同じフリーザ好きということでご一緒できたらいいなと思ったのですが、“フリーザ軍団”はメディアで素性を明かしていないですし、軍団としてSNSで発信もしていませんでしたから、連絡が取りたくても方法がなくて。イチかバチか、当日、突撃したんです」

 二宮から遠く離れた地に住んでいるシャケーザさんは、1月3日の復路当日、始発に乗って出陣。事前に“フリーザ軍団”が披露する応援ダンスや、今年踊るかもと思われる“前年の旬”を取り入れた流行歌の振付もしっかり予習。二宮に向かう長い移動時間中も、YouTubeを観ながら動きを確認していたという。

「新参者でしたが、みなさんとても温かく、快く受け入れてくださって。何より感動したのが、みなさんが地元ですごく愛されていることでした。最寄り駅から歩いて向かったんですが、“フリーザ軍団”の一員と思われたみたいで、沿道にいる方々や警察官にまで『今日はお願いしますね』みたいな感じでお辞儀されちゃって(笑)。こんな白塗りのコスプレ姿のヤツをこんなに温かく迎えてくれるところがあるんだ、地球っていいところだなって(笑)。でもそれは、“フリーザ軍団”のみなさんが約10年もの間、本気で箱根駅伝を愛情と熱を持って応援してきたからこそなんですよね。これほど受け入れられることを彼らはやってきたんだと肌で感じて、尊敬したし、ますます一緒にやりたいという気持ちが高まりました」

 一緒に応援した後は「ドハマリーザでした!」と弾ける笑顔で語るシャケーザさん。

「正直なところ、最初は“フリーザ軍団”と一緒に目立ちたいみたいな気持ちもありました。でも、一緒に応援しているうちに、私自身も軍団のみなさんと同じように、選手たちに最後まで走り切るエネルギーをあげたいという気持ちでいっぱいで、応援に熱が入っていました」

■コロナ禍で現地に行くかの葛藤…下した判断は自宅観戦

 目立ちたい気持ちを忘れ、全力で声を上げ、ダンスを踊って選手を応援したシャケーザさん。さらに驚き、魅了されたというのが、応援終了後のこんな光景だった。

「最後尾の選手が通過した後、周囲で応援していた一般の方と“フリーザ軍団”との写真撮影タイムが始まったんです。100人くらい並んで、中には『わざわざ大阪から会いに来ました』という方もいらっしゃって! 軍団のみなさんは、めちゃめちゃ寒い中、引っ張ったら透けてしまうくらいの薄手の衣装で、背中にホッカイロを貼って、応援から撮影まで2時間くらい対応していらっしゃって。その姿にも、すごいなって感動しました」

 初参加ですっかり軍団に惚れ込んだシャケーザさん。その後、親睦を深めたのかと思いきや、「終わった瞬間バイバイ。現地解散のドライーザでした(笑)」とのこと。

「“フリーザ軍団”のみなさんは地元の仲の良いお友達で、お正月に集まることを恒例にしているようでした。でも『また、来年いいですか?』って聞いたら、快く『来年またやりましょう!』と言ってくださったので、次の年も連絡が取れないまま、突撃しました(笑)」

 2年目(2020年)も全力で一緒に応援、終了後は連絡先の交換をすることもなく解散。それだけに、コロナ禍の今年、沿道での応援自粛を求める声に、現地へ行くかどうかかなり悩んだと振り返る。

「“フリーザ軍団”のみなさんの応援スタイルやポリシーを考えれば、応援自粛要請が出されれば、今年はやらないだろうと思いました」

 悩んだ末に行かないことを決め、SNSで表明。そこにも葛藤があった。

「私は新参者ですし、相談もせずに勝手に表明していいものかと。でも、例えば、応援自粛が呼びかけられている中で、フリーザのコスプレをした別の人たちが沿道に現れて、悪い評判がたってしまったら…と考えると、これまで“フリーザ軍団”のみなさんがやってきた活動が浮かばれませんし、軍団の一員として受け入れてもらった身としても、彼らが続けてきた活動をぜったい止めたくないと思ったんです」

■来年は「復活のF」…軍団の一員として一緒に応援できれば

 迎えた当日、シャケーザさんは、自宅で応援する様子を生配信。そこには、「“フリーザ軍団”は、目立ちたいだけのおふざけで箱根駅伝を応援しているわけではない」というスタンスを表明したいという思いがあった。そのため、配信は軍団がいつも応援している復路7区の二宮地点を選手たちが通過する時間のみとした。

「あくまで主役は選手というのが“フリーザ軍団”のスタンスです。それを守るためにも、いつもの7区のみを盛り上げて撤退しました」

 この行動にネットユーザーは大きく反応。箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟の発表によると、今年は沿道での応援自粛要請が出されたにも関わらず、18万人も沿道で観戦。“聞き分けのない地球人”たちと比較して、賞賛の声が飛び交い、ネットニュースでも取り上げられた。

「完全に『箱根駅伝』、そして“フリーザ軍団”の人気によるものです。フリーザはよく理想の上司にあげられますが、自粛応援したことで、『やっぱり理想の上司』というコメントもたくさんあって、フリーザの名を汚さずにやれたことが何よりうれしかったです」

 初期からの“フリーザ軍団”のリアクションが気になるところだが、お互いに連絡先を知らないので、「ここまできてもドライーザ」と笑うシャケーザさん。とはいえ、「フリーザ好きとして言わなくても通じ合えている」と目を輝かせて断言する。

「フリーザの帝王学からして、軍団のみなさんはドカッと構えて自粛するというスタイルだと思いますので。ただ、正直、怖い部分もあります。私の行動をなんと言われるのか…」

 現在、音楽活動をメインにテレビやラジオ出演などもこなしているシャケーザさんだが、“フリーザ軍団”の一員となったことで、自身の活動に対する意識も変化したという。

「“フリーザ軍団”のみなさんは自分たちが楽しんで応援している姿を通して、駅伝に興味を持ってくれる人を増やしたいという思いを持たれている。その姿に触れて、私ももっともっと活動の幅を広げられるようになって、さまざまなメディアで『箱根駅伝』の魅力を発信できるようになれたらと強く思うようになりました」

 もちろん近々の願いは、「復活のF」として、来年沿道で一緒に応援することだ。

「そのためにも、一人ひとり、手洗いうがいを徹底して、コロナウイルスを撲滅できるようにしていかなければいけません。そして、“フリーザ軍団”のみなさんには、この場をお借りして『怒らないでくださいねーーー!』とお伝えしたいです。そして、『もしよかったら、来年、電話番号でも交換しませんか?』『もしよかったら、一緒に鍋つつきーザしませんか?』と(笑)。とにかく、来年一緒に『箱根駅伝』を盛り上げられたらと心から思っております」

取材・文/河上いつ子

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  • 来年は「私たちの観客数は53万です」って言えるぐらいの終息して欲しい(´・ω・`)
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