次の代表の指揮官に相応しい人物も? 最も“有能感”漂う日本人監督は…

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2021年01月22日 17:00  AERA dot.

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写真ガンバ大阪の宮本恒靖監督 (c)朝日新聞社
ガンバ大阪の宮本恒靖監督 (c)朝日新聞社
 長引くコロナ禍、2度目の緊急事態宣言発出の中で忘れられているのが、サッカー日本代表のことである。大幅な日程変更が強いられ、今後についても不透明感が増して来たが、確実に一つ言えることは、日本のサッカーファンが森保ジャパンの戦い、今後の成長に対して、懐疑的であり、期待感を半ば失っているということだ。その解決策として「森保一監督の解任」を求める声も多くなった。では代わりに、誰が適任なのだろうか。

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 ここに来て一気に代表監督へ推薦する声が増えたのが、川崎フロンターレを率いる鬼木達監督である。2017年の就任から4年間で3度のリーグ優勝。昨年はJ1新記録となる12連勝を飾るなど圧倒的な戦いを演じ、J1最速優勝から最多勝ち点と数々の記録を樹立。攻撃的なパスサッカーの土台は前任の風間八宏監督が作り上げたものだが、そのベースを壊さずにバージョンアップさせ、文句なしの“史上最強チーム”を完成させた。豊富な戦力を保持した中でターンオーバー制を敷き、選手交代も巧みに使いこなしたマネージメント力は称賛に値するもの。選手時代の実績不足、他チームでの監督経験のなさがマイナス要素になるが、今後、川崎のメンバーが代表チームの中心になってくれば、鬼木ジャパンを推す声もさらに高まる。

 複数チームでの監督経験、実績という点では、FC東京の長谷川健太監督の名前が真っ先に挙がる。清水エスパルスで6年、ガンバ大阪で5年、FC東京では今年が4年目になる。清水時代から上位争いを続け、ガンバではJ2に落ちたチームを1年で立て直し、2年目の2014年にはJ1復帰即優勝。ナビスコ杯と天皇杯も制し、日本人監督としては初の国内三冠を達成した。FC東京でも今月4日に延期されていたルヴァン杯決勝を制してタイトルを獲得。確かな守備ベースを作り上げ、攻撃はハイテンポ。清水時代には岡崎慎司を抜擢し、ガンバ時代には宇佐美貴史を使いこなし、FC東京では久保建英の能力を発揮させた慧眼と手腕は見事で、選手を“その気にさせる”言葉を発することもできる。

 現役監督ではないが、言葉の力、雄弁者、カリスマ性という点では、2014年途中から約5年間に渡ってジュビロ磐田を率いた名波浩元監督は外せない。現役時代から背番号10を付けてゲームを支配してきた男は、監督としても理論的かつ気概のある采配で、J2で停滞していたチームをJ1に昇格させ、さらに2017年にはリーグ戦6位にまで押し上げた。最後は成績低迷の責任を取る形で辞任し、会見の最後に「勝たせる監督ではなかったな、と。そこが自分の今後の課題だなと思っています」と語ったが、選手とのコミュニケーション能力、モチベーターとしての力は日本人監督の中では随一。W杯や海外でのプレー経験がある点もプラスで、メディアとの付き合い方を熟知している点も含め、監督としてのその手腕は代表チームでこそ発揮されるタイプ。近い将来、監督としてJリーグの舞台に戻ってくることはもちろんだが、ゆくゆくは代表で指揮を振るう姿を見てみたい男の一人だ。

 今後を見据えると、ガンバ大阪を率いて2年半が経過した宮本恒靖監督も有力候補になる。現役時代から主将としてリーダーシップを発揮し、2000年シドニー五輪、2002年、2006年のW杯出場の実績を持つ。指導者としては2016年にガンバ大阪のユースからU−23でJ3を戦った後、トップチームの監督となってからも優れた戦術眼と類稀な統率力を発揮。昨季はリーグ2位の好成績を収めて、J1の優秀監督にも選出された。守備戦術の構築はお手の物。攻撃面の引き出しを増やすことが課題になるが、その頭脳明晰ぶりと語学力、ピッチ脇に立った時の見栄えの良さは、国際舞台にこそ相応しい。他国の名将と並んで立った際にも、我々日本人が劣等感を感じることもない。「A代表=その国の顔」という意味も含めて、宮本ジャパンは是非とも見てみたい。本人も将来的なA代表監督就任へ意欲を見せており、どこかのタイミングで必ず「その日」が来るだろう。

 “ツネ様”ほどの知名度はないが、2018年にJ2、2019年にJ1の優秀監督賞に選ばれた大分トリニータの片野坂知宏監督も、面白く、興味深い存在だ。現役引退後、コーチとして2012年、2013年のサンフレッチェ広島、2014年のガンバ大阪とチームが変わりながら、3連続でリーグ優勝を経験。2016年にJ3に降格した大分トリニータの監督に就任すると、1年でJ2に復帰させ、3年目にはJ2の2位でJ1に昇格。2019年が9位、2020年が11位と優勝争いには加われていないが、他のJ1勢と比べて戦力値が低い中、可変型システムを駆使しながらの「片野坂スタイル」と呼ばれる魅力的なサッカーを繰り広げている。森保ジャパンの方向性を踏襲するならば、片野坂ジャパンの選択は間違っていない。

 かつて、日本代表のオシム監督は「日本サッカーの日本化」を話した。そして、日本サッカーがより強くなるには「日本人の優秀な指揮官が必要だ」と訴えた。果たして、未来はどうなるのか。岡田武史監督、西野朗監督の再登板では進歩がない。新たなスター選手の出現とともに、世界レベルの優れた日本人監督の登場を、多くのサポーターは心待ちにしている。







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  • いい加減気づこう。 海外経験もない日本人に、監督は無理。 選手は海外を知りつつあるのに、監督が知らないのは厳しい。
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