毎週更新! みんなで語る『バック・アロウ』特集ぁ宗愁咼奪般髻小野賢章インタビュー

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2021年01月23日 00:41  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真TVアニメ『バック・アロウ』 TOKYO MXほかにて毎週金曜24:00より放送中 (C)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会
TVアニメ『バック・アロウ』 TOKYO MXほかにて毎週金曜24:00より放送中 (C)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

 信念が世界を変える! 壁に囲まれた世界リンガリンドに、謎の男バック・アロウが落ちてきた。壁の外から来たというその男をめぐり、リンガリンドの人々が動きはじめる。

 『コードギアス 反逆のルルーシュ』を手掛けた谷口悟朗監督、『プロメア』や『キルラキル』の脚本を手掛け劇団☆新感線の座付き作家としても知られる脚本家・中島かずき、『サクラ大戦』シリーズや『ONE PIECE』の楽曲を手掛ける田中公平が組む、オリジナルTVアニメ作品『バック・アロウ』が放送中だ。

 信念が具現化する巨大メカ・ブライハイトを駆使して、壁の外へ帰ろうとするバック・アロウ。その彼をめぐってリンガリンドの国々は、様々な策謀をめぐらしていく。ものすごいテンポ感とともに、壮大な世界がつむがれていく「物語とアニメの快楽」に満ちた、この作品が描こうとしているものは――?

 オリジナルアニメ作品ならではの「先が読めない面白さ」を味わうために、今回は『バック・アロウ』のスタッフとキャストの連続インタビューを試みた。

 第4回はエッジャ村の少年、ビット・ナミタルを演じる小野賢章が登場。村の保安官の娘アタリー・アリエルにいい顔を見せようと、空回りしトラブルを呼び込んでしまう、お調子者のコメディリリーフをどのように演じたのか。そのアプローチを伺ってみた。

「この作品はビットにかかっているから」とプレッシャーをかけられて、気合が入りました

――『バック・アロウ』はオリジナルアニメ作品です。最初にこの作品と出会ったときは、どんなところに興味をお持ちでしたか。

小野:やっぱりオリジナル作品ということで、どんな作品なんだろうと。何も情報がないまま台本を初めていただいて、初めて物語を知ったんです。それでも谷口悟朗監督で、脚本は中島かずきさんということで、おふたりなら絶対に面白いものになるに違いないと、それだけは収録前から思っていました。

――谷口悟朗作品にどんな印象をお持ちでしたか。

小野:僕は『コードギアス 反逆のルルーシュ』がすごく好きなので、谷口監督というと、その印象が強かったですね。キャラクターが個性的で振り切れてる、という印象があって。キャラクターが生き生きとしているからこそ、物語が動くし、作品にメリハリが生まれるのだと思いました。アニメの良いところを全面的に出していく監督だと感じていました。

――中島かずき作品には、どんな印象をお持ちでしたか。

小野:僕は舞台が好きで、いろいろな舞台を観に行っているんです。その中でも劇団☆新感線の舞台をたくさん拝見していて、中でも『髑髏城の七人』が大好きでした。だから、今回中島さんとご一緒できて、感動しました。中島さんの台本では「このセリフはどんな意図なんだろう」「このキャラクターこういうこと言うかな?」みたいな疑問が、一切沸かないんです。『バック・アロウ』の台本はとても腑に落ちる内容になっていました。

――今回、収録前にメインキャストが集まって、谷口監督がキャラクターや作品の内容を説明する機会があったそうですが、小野さんも参加されていたんですか?

小野:すごくありがたい機会でしたね。みんなで集まって、オリジナル作品の情報を共有できたので、第1話からよいスタートダッシュをすることができたと思います。物語の最初の舞台となるエッジャ村の雰囲気は、事前の説明があったから作れたような気がします。

――その説明会で印象に残っていることはありますか?

小野:各キャラクターに対しての印象などいろいろと説明をしてくださったんですが、とくに印象に残っているのは……最初にすごいプレッシャーをかけられたんです(笑)。「この作品はビットにかかっているから」と言われて。「これはヤバイな」と思いながら、お話を聞いていました。

――「ビットにかかっているから」とはすごいプレッシャーですね。

小野:プレッシャーですけど、プレッシャーをかけられるのはイヤじゃないんです。それだけ期待をしてくださっているという受け取り方をしたので、すごく気合が入りましたね。ビットに関しても、何パターンも演技を用意していきました。「このパターンもありますよ」と。とくにビットは自由に動けるし、ありがたいことに中島さんも「セリフを一言一句変えちゃダメ」とは言わずに、役者の提案を聴いてくださったので、いろいろと提案してみました。本来セリフがないところに声を足してみたり、わりと自由にやらせてもらえて、嬉しかったですね。

――小野さんから積極的に膨らませていかれたんですね。収録現場の様子はいかがでしたか?

小野:説明会のときに、谷口監督と中島さん、音響監督の名倉(靖)さんの3人が説明をしてくださったんですが、谷口監督が「収録現場にはこの3人がいますので、収録のときにそれぞれの意見がバラバラになるときがあると思います。誰の意見を受け入れるかで今後の仕事の流れが変わってくると思います(笑)。僕の意見を尊重する場合は、僕の作品に、舞台に出たい人は中島さんの意見を尊重してください」と冗談で言われていて、すごく場が和みましたね。僕も、「誰の言うことを聞こうかな」って悩みました(笑)。2クール分の収録を通して、とても良い雰囲気の現場だったと思います。

バック・アロウ

バック・アロウ

バック・アロウ

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「愛されバカ」をノリノリで演じることができた

――『バック・アロウ』で小野さんが演じられるビット・ナミタルは、主人公バック・アロウが落ちてきたエッジャ村の少年。彼の役作りをするうえで大事にしたのはどんなところでしょうか。

小野:最初に谷口さんと中島さんからキャラクターの説明をしていただいたときに「お調子者ではあるけれど、愛されバカ、みたいな感じにしてほしい」と。だから、手のひらを返したり、ギャーギャーうるさかったりするんですけど、それを鬱陶しく思われないように意識していました。「愛される」ことを、一番に意識していました。

――主人公のバック・アロウはいわゆる天然というか、このリンガリンドの世界とズレた発言をしたときに、ビットが的確にツッコんでいく。ちゃんとツッコんでくれるビットの存在で、物語が支えられているような感じがあります。

小野:そうですね。主人公のバック・アロウは記憶もないし、この世界を何も知らないがゆえに何でも受け入れたり、事情が分からないからこそ普通の人には言えないことを言えてしまう。そういうアロウと対峙するときに、ビットは意外と空気が読めるので、ちゃんと接しているんですよね。おかげで、観ている人のかゆいところに手が届く感じがあるところはあるのかもしれません。

――第3話は、ビットがエッジャ村のみんなのために、新しい土地を得ようと取引をしてしまうエピソードでした。

小野:ビットはアタリーに対して特別な感情を持っていながらも、ビビりなところがあって、男らしく振る舞えないところがコンプレックスになっているんですよね。だからこそ、一人前の人間になりたい。アロウが登場したことによって、その想いがより強くなったんじゃないかと思います。そこで立派な大人になろうと考えた結果……空回りしてしまう。

――ビットはアタリーのために、アロウを引き渡し、新しいエッジャ村を手に入れようとする。ところがアタリーに幻滅されてショックを受けてしまう。彼の心の動きが、このエピソードを大きく動かしますね。

小野:その後、ビットがプライドを捨てて、アロウに「村のみんなを救ってくれ、アロウ!」「今さら勝手かもしれねえ。でも、あんたにしか頼めねえ」と頼むところが本当に良かったですね。ビットは表情も豊かですし、すごくわかりやすいキャラクターなので、ビットがどう思って行動しているのか、どうしてそれが裏目に出てしまうのかをはっきりと演じられたら良いなと思っていました。

――梶裕貴さん演じるバック・アロウとの掛け合いはいかがでしたか。

小野:以前から、ものすごいパワーを持っている役者さんだな、と思っていたんです。バック・アロウも記憶がないけれど、きっとすごい力を秘めているだろうな、ということが、声やお芝居から伝わってきました。

――ビットはとてもテンション高い一面がある役どころですね。小野さんのツッコミの叫び声が魅力的です。

小野:コメディではないですけど、おもしろ部分の担当だなとは思ってました。作品の世界観も現実とは全然違いますし、何の違和感もなく、ノリノリでやっていたような気がします。「こんなことしないだろ」みたいなことは全然思いませんでしたね(笑)。

――物語の舞台となる壁に囲まれた世界・リンガリンドや、信念が具現化してブライハイトになるという世界観で、小野さんが気になっていたことをお聞かせください。

小野:信念が具現化するという世界観ですし、はたしてビットがブライハイトになるのか……バインドワッパーを使えるのか、ということは、ずっと気になっていましたね。エッジャ村ではアタリーとエルシャがわりとすぐにブライハイトになるので、ビットはどうなるんだろうと。今後ブライハイトを使う機会はあるのか、ということはけっこう気になっていました(笑)。

――たしかに、視聴者である我々もビットの機装顕現が楽しみです!

小野:お調子者って、信念や本心が見えにくいじゃないですか。そのあたりはどのように描かれていくんだろうなと、僕もビット目線でずっと考えていました。もしかしたら、ビットだけはブライハイトになれない可能性もあるだろうな、と考えながら……。

――キャストのみなさんには、ストーリーの展開が知らされていなかったんですよね。

小野:そうですね。谷口監督は「ストーリーの展開において、役者に伝えるべき情報」と「伝えない情報」をしっかりと分けていらっしゃる方でしたし、あえて伏せている部分もあったんだと思います。だから今後どうなっていくのかはほとんど知らない状況で、毎回収録に臨んでいました。

――『バック・アロウ』の中盤以降のストーリーで楽しみにしていることをお聞かせください。

小野:この作品は本当にわからないことだらけだったんですよ。わかっているのは「バック・アロウが壁の外から来たということ」と「バック・アロウは壁の外に帰らなくちゃいけない」ということだけ。じゃあ、「壁」って何なんだ? 「壁」までたどり着けるのか? そもそも「壁」の向こう側に行けるのか? 他にも、まだまだ謎の部分があると思います。物語の目的が「壁の向こうへ行く」だとしても、物語の終わりはどこなのか。目的はあるけど、終着点がわからない旅って、けっこうドキドキするじゃないですか。その旅を一緒に楽しんでもらえたらと思います。

――ぜひ、グランエッジャの旅を楽しみにしたいと思います。

小野:これからどんどん濃い役者さんが次々と出てきます。とても豪華なので、きっと楽しんでもらえると思います!

――ありがとうございます。小野さんに続く次回のキャストインタビューは、シュウ・ビ役の杉田智和さんが登場します。杉田さんへのメッセージをお聞かせください。

小野:今後、シュウとビットには距離感が近づくエピソードがあります。お調子者のビットは、賢いシュウにどんどん乗せられまくっていくんですよ。ほめて乗せられて、振り回されるんですが、僕も杉田さんに乗せられて……気持ちよかったです!(笑)。

取材・文=志田英邦


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  • 『あのコードギアスの』と言われても、それがまったく刺さらなかったからなぁ。話題だから見て時間を無駄にした。ルルーシュ頭良い設定だけど頭デッカチで使えねぇ
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