プロ野球が生き残るために「年俸カット」 東尾修「しっかり話し合いを」

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2021年01月23日 07:00  AERA dot.

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写真東尾修
東尾修
 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、コロナ禍におけるプロ野球のあり方を問いかける。

【写真】昨年2月のキャンプでマスクをしてサインを書く阪神の青柳選手

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 新型コロナウイルスの日本国内の状況とスポーツがどう付き合うかを考えたい。はっきり言えば、スポーツに興味のない方からすれば、イベントなどをやろうとすること自体がおかしいとの意見も出てくるかもしれない。

 でも、それは、どの分野も同じこと。どうやったら国や自治体の要請に応えることができるか、と同時に、築き上げたものをつぶさずにできるか。新型コロナウイルスによって、ギブアップしたらそれまで。あとは縮小、減退していくしかなくなってしまう。

 緊急事態宣言を受け、プロ野球界は1月12日に代表者会議を開き、2月1日からの宮崎、沖縄でのキャンプスタートを目指すことを決めた。もちろん、宮崎と沖縄の感染状況、自治体の意向を最大限尊重して、直前まで見極める必要がある。その交渉は繊細で、細部にわたっていると思う。地元の方々の感情だってある。それを踏まえた上で、キャンプ実施へ努力しようと尽力している12球団、そして日本野球機構(NPB)の方々には、野球界のOBとして、感謝の気持ちでいっぱいだ。

 斉藤惇コミッショナーは「行政、自治体とどうしたら2月1日からやれるか、知恵を出し合っている。よほどのことがない限り延ばすとか、キャンセルは考えられない」と予定どおり2月1日キャンプインを目指す方針を明言した。12球団はキャンプ地への移動前に全選手、監督やスタッフ全員にPCR検査を行う。キャンプイン直後に現地で再度検査。その後は1週間に1回程度の検査を継続して行うという。選手にとっては大変な負担であろう。でも、それぐらいやらなきゃ、国民の方々や、地元の方々の理解は得られない。選手はしっかりそのことを受け止めてもらいたい。

 そしてもう一つ。これはプロ野球界の中の問題だが、今年も観客を収容人数フルに入れて試合が行えないかもしれない。ならば、選手の年俸カットについて、真剣に話し合ってもらいたい。年俸は、契約更改交渉を見ても、しっかりと保証されているように見えた。だが、新型コロナウイルスとの戦いは1年や2年で終わるかどうか、わからない。経営する側、選手で話し合いを行うのは当然だ。

 各球団の経営状況がオープンになっているわけではない。だから、どれだけ各球団に体力があるのか、選手の人件費はどれくらいかさんでいるのかが、わからない。そこをうやむやにする時代は終わっている。収入が球団として限られるなら、年俸を削るしかない。それが各球団で一致した思いであるなら、経営側と選手会でしっかりと話し合うべきだ。水面下でうやむやにすべき事象ではない。

 新型コロナウイルスとの戦いを「特別」と思ってはいけない。野球界も今年我慢すれば、来年我慢すれば、と考えていては、いつかつぶれてしまうかもしれない。シビアな問題かもしれないが、生き残っていくために、腹を割って話し合ってもらいたいと私は考える。

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95〜2001年)に2度リーグ優勝

※週刊朝日  2021年1月29日号

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  • まあこれほどまでに厳しくせないかんのじゃ清田くんなんか絶対行っちゃダメだよね。言ってることは間違ってないけど義理の息子何とかしなあかんのちゃうの東尾さん? https://mixi.at/a1ZAWUZ
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