限定公開( 22 )
写真![]() 画像左=運転終了が発表された「ムーンライトながら」(写真:杉山淳一) |
JR東日本とJR東海は2021年1月22日、夜行列車の臨時快速「ムーンライトながら」の運転を終了すると発表しました。
両社は運転終了の理由として、「お客さまの行動様式の変化によって列車の使命が薄れてきたこと」「使用している車両の老朽化」を挙げています。
これに対しTwitterでは、「青春時代の思い出」「18きっぷでよく乗っていた」と感慨にふける声や、「時代の流れとはいえショック」「ついにこの時が」と惜しむ声も見られました。
「ムーンライトながら」は、東海道本線の東京駅〜大垣駅(岐阜県大垣市)を結ぶ夜行列車。1996年から定期快速列車として毎日運転が行われていましたが、2009年3月以降は臨時列車として、春、夏、冬シーズンの繁忙期に2020年3月まで運転されていました。
使用車両は特急で使われる185系電車ですが、ムーンライトながらは特急券不要で乗れる快速列車です。JRの普通列車(快速列車を含む)が乗り放題の「青春18きっぷ」ユーザーでも、指定席券を別途購入することで乗れたため、少しでも移動にかかる費用を抑えたいというユーザーや、夜行列車に手軽に乗りたいというユーザーから人気の高い列車でした。
2020年3月の運転以降、昨今の情勢に鑑みてムーンライトながらの設定は見送られていましたが、今後の運転に関する正式なアナウンスはこれまで行われていませんでした。
使用する185系電車が2021年3月で定期運用から離脱することや、2020年の夏以降、青春18きっぷ購入時に同時発行される注意事項をまとめた「ご案内」券では、ムーンライトながらに関する表記が削除されていたことから、鉄道ファンの間では今後のゆくえが密かに注目されていました。
|
|
Copyright(C) 2021 ITmedia Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。