ママ友LINEの怖いやりとり……保育園職員のコロナ感染疑惑、「最近◯◯先生見かけない」と犯人捜しが勃発!

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2021年01月24日 21:32  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活が変わらざるを得なかった2020年。年が明け、新たな気持ちで1年をスタートしようと思った矢先、主要都府県に緊急事態宣言が発令された。子どもを持つママたちは、この事態をどのように過ごしているのだろうか。

子どもの保育園でまさかの陽性。「誰が検査を受けた?」で盛り上がるグループチャット

 介護施設に事務として働いている千里さん(仮名)は、3歳になる女児を家からほど近い保育園に通わせている。彼女の娘が通う保育園には、約80人ほどの園児が保育されているそうだ。

「うちの園は、園庭もあり区内でも大型の保育園。コロナ禍以前は、一時保育の園児も預かっていたので、多いと90人以上の園児が在園していました。去年から感染防止のため、食事の時は園児を一席置きに座らせたり、ソーシャルディスタンスに気をつけていたそうです。日中もマスクを着用して過ごしていますが、子どもたちはじゃれあったり、抱き合ったりと距離が近いので、常に感染が不安でしたね」

 昨年末、娘を通わせている保育園の職員が、PCR検査で陽性と診断されたという。

「まさかうちの保育園で……と驚きました。最初は、PCR検査を受ける職員がいるという話が聞こえてきたのですが、すぐにママ友グループチャットで『誰だろう』『〇〇先生、最近見ないかも』と、誰が検査を受けたのかの推測が始まったんです」

 検査結果が出るまでは、グループチャットではこの話題で持ちきりだったそうだ。

「そもそも陰性かもしれないし、もし陽性だったとしても、誰でもなる可能性がある状況だけに、犯人捜しのように『誰が検査を受けたのか』を騒ぎ立てるのはどうなの? と思いました。なので私はそのやりとりにはレスをせず、読むだけにしていたんです。でも、周りのママ友たちの様子を見て、“もしも自分が体調を崩して、検査を受けたら……”を想像すると、ちょっと怖くなりましたね」

 職員が検査を受けたという話が浮上してから数日後、保育園を通じて「陽性だった」という連絡があったという。

「陽性だった職員は、少し前から欠勤をしていて自宅待機だったため、濃厚接触者の数も少なく、園舎を消毒すると、すぐ保育が再開しました」

 初めての事態に、ママ友とのグループチャットでは、「子どもをいつから預けるか」というメッセージが飛び交ったという。

「私は介護施設で働いているため、感染には人一倍、気を使っています。でも、仕事は休めないので、保育園が開園するとすぐに預けました。ママ友の中には、『心配なのでしばらく休ませます』といって、様子を見ている家もあり、判断に困りましたね」

 今回の緊急事態宣言は、前回とは異なり、保育園をはじめ、学校の休校措置もない。年が明けてから依然として、コロナ禍の収束が見えないだけに、ママたちには感染の不安が常につきまとい、ピリピリしているようだ。

 都内で2歳になる男児を育児中のしのぶさん(仮名)は、緊急事態宣言下の今、子どもを保育園に預けることに罪悪感を覚えるという。

「私は、保険会社に勤務しているのですが、顧客情報管理のため、どうしても出勤が避けられないんです。週に1〜2度ほど完全リモートワークの日があり、その時は、息子を保育園に預けず、家でみています。仕事のオンライン会議などは静かにしてもらうのが大変ですが、それでもまだ安心感があります」

 しのぶさんいわく、今回の緊急事態宣言は、前回のように経済活動を抑制する動きが活発ではないため、「仕事も休めず、生活が中途半端な状態になっている」とのこと。

「私の住んでいる区は、コロナ感染者の情報をサイトに載せているんですが、それを見ていると、保育園や小学校でも少人数ではあるものの、陽性者が出ています。いつ感染してもおかしくない状況なのに、仕事も休めず、自由にリモートワークも選べないため、子どもを保育園に預けなければならない。私も夫も、実家は地方なので頼れる人もいませんし、“もし感染したらどうしよう”と思って、夜中に泣いてしまったこともあります」

 しのぶさんは、「ママ友付き合いも、コロナの影響で変わった」と語る。

「ママ友の中には、外出を必要最低限にして、食料もネットショッピングで買って済ませているという人がいます。そんなママに、都心まで電車で通勤しているとは言いづらいんです。ママ友とのグループチャットでは、土日に遠出ができないので、『今から公園に行きます』というような、“近場で会いませんか?”という誘いが増えたんですが、もし私が感染者で、ママ友やその子どもにうつしてしまったらと思うと、なかなか行けませんよね」

 保育園からは、在宅で子どもを見られる場合は、利用を控えてほしいというアナウンスがされた。

「前回の緊急事態宣言は、出勤は重役のみという措置だったので、私はずっとリモートワークしていました。子どもも家で過ごしていたので、感染の不安はなかったんです。今回は、会社側も出勤してほしいというし、だとしたら保育園に預けなければいけないし。いくら個人で感染予防をしても、毎日『感染したらどうしよう』と頭によぎります」

 しのぶさんは、常に感染予防に気をつけながら生活することで、ストレスが倍増。彼女の息抜きは、寝る前にママ友とメッセージを送り合うことだそう。

「この前、仲が良いママ友と作った少人数のグループチャットで、『何かあったら、お互い助け合いましょう』と送り合いました。身近に、そういう存在があるだけでも落ち着きますね。あるママ友から『本当は保育園に預けたくないけれど、夫も私も仕事が休めず、仕方なく……』というメッセージが来て、『私だけじゃなかった』と、ほっとしました」

 今回の緊急事態宣言下で浮かび上がってきたのは、「仕事が休めず、テレワークも不可能で、子どもを預けなければならない」というワーママの実情。もしも自分や子どもが感染すると、預け先の職員、園児たちも濃厚接触者になる可能性があり、さらなる感染拡大の懸念があると考えると、ワーママがどれほどの不安に晒されているかが理解できるだろう。

 まだ、確実な感染予防策が見当たらない中、同じような境遇のママ友同士で、不安を共有することにより、少しでもストレスから解放されるのを願うばかりだ。

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