メッシ、ロナウドを上回る逸材は? 2021年注目のサッカースターランキング

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2021年01月25日 06:11  webスポルティーバ

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2021年に活躍が期待できる注目のサッカースターたちを、5人の識者に挙げてもらい、ランク付け。欧州サッカーで長く変わらないメッシ&ロナウド時代を終わらせる大スターが現れるのか、それとも偉大なふたりの活躍がまだまだつづくと見るか。注目の上位10選手を発表する。

◆ ◆ ◆




8位 マタイス・デ・リフト
(オランダ/DF/ユベントス/1999年8月12日生まれ/189cm、89kg)

 世界のサッカー界にとって2021年最大のイベント「ユーロ2020」で、優勝候補に挙げられているオランダ。実際、ロナルド・クーマン、フランク・ライカールト、ルート・フリット、マルコ・ファン・バステンらを擁した33年前の西ドイツ大会(1988年)を彷彿とさせる豪華メンバーが揃った。

 19年のバロンドール投票で、リオネル・メッシに次いで惜しくも2位となったフィルジル・ファン・ダイクと、マタイス・デ・リフトのふたりは、かつてのクーマンとライカールトのコンビを思い出させるセンターバックコンビだ。

 19歳でユベントス入りした現在21歳のデ・リフトにとって、傍らでプレーする8歳年上のファン・ダイクは、まさにいいお手本である。追いつけ追い越せの関係にあるとすれば、デ・リフトが狙うはバロンドールだ。(杉山茂樹)

8位 久保建英
(日本/MF/ヘタフェ/2001年6月4日生まれ/173cm、67kg)

 今季はビジャレアルで飛躍が期待されたものの、思うように出場機会を得られず、ヘタフェに再ローン。ここで活躍して、夏には所属元のレアル・マドリーに帰還するのが理想か。新天地ではさっそくゴールに絡むなど、上々の滑り出しを見せており、観る者の期待は膨らんでいる。

 以前から日本の至宝と評されてきた左利きのアタッカーは、フットボーラーとして成功できる要素をすべて備えているように見える。スキル、知性、メンタリティ、言語能力、コミュニケーション能力に秀で、小柄なサイズも彼のポジションであれば、大きな問題にはならない。

 東京五輪が今夏開催されるなら、日本代表を高みへ牽引してほしい。欧州で研鑽を積み、成長度を増す久保には、それくらいの能力が間違いなくあるはずだ。(井川洋一)

8位 レロイ・サネ
(ドイツ/MF/バイエルン/1996年1月11日生まれ/184cm、75kg)

 大きなストライドでキレのあるドリブルは、ナタでぶった切るような爽快感がある。そうかと思えば、小さいステップワークも使える。左足のキックはインサイドとインステップの中間ぐらいだろうか。正確かつ強烈、懐から蹴りだすような感じはリオネル・メッシと似ているが、体が大きい分、迫力がある。

 柔と剛を兼ね備えたプレーは、スケールの違いを感じさせる。マンチェスター・シティに所属していた昨季は、前十字靭帯の負傷でシーズンを棒に振ったが、バイエルンに移籍して徐々にコンディションを上げていくだろう。

 かつてティエリ・アンリ(フランス)には、「5メートル・アドバンテージ」があった。相手の背後に5mのスペースがあれば、簡単に突破できてしまうのだ。サネにもそれがある。少し回り道はしたが、バイエルンのほうがシティよりもプレースタイル的にはフィットするのではないか。(西部謙司)

7位 フィルジル・ファン・ダイク
(オランダ/DF/リバプール/1991年7月8日生まれ/193cm、92kg)

 2019年のバロンドールの投票でリオネル・メッシに次いで2位になったフィルジル・ファン・ダイク。686対679で、僅か7票差の大接戦だった。

 こう言ってはなんだが、このシーズン、メッシに投票したのは素人サイドで、ファン・ダイクに投票した人は玄人サイドだ――と、ファン・ダイク推しでいたところ、今季前半、国内リーグで彼は大ケガを負い長期離脱を余儀なくされる。全治10カ月だとか。「ユーロ2020」には間にあってほしい。

 ディフェンダーとして同賞を最後に受賞したのは、06年のファビオ・カンナバーロ(イタリア)で、その前は96年のマティアス・ザマー(ドイツ)になる。まさに10〜15年にひとりの逸材だ。サッカー界にとって貴重な存在と言えるファン・ダイクの、今後の活躍に目を凝らしたい。(杉山茂樹)




6位 ロベルト・レバンドフスキ
(ポーランド/FW/バイエルン/1988年8月21日生まれ/184cm、79kg)

 昨季はバイエルンの三冠に貢献し、自身もブンデスリーガで34ゴール、チャンピオンズリーグでも15ゴールをそれぞれ記録。

 国内カップ戦の6ゴールも含めると計3大会で得点王に輝いたうえ、FIFAが選出する2020年ザ・ベストとUEFA欧州最優秀選手賞をダブル受賞するなど、ほぼ完璧なシーズンを送った。

 もはや世界のトップオブトップに位置する選手であることに異論はないだろう。そんな彼が唯一手にできなかったのが、コロナ禍により表彰中止となったバロンドールだ。

 しかし迎えた今季も、その欠けたピースを手にすべく、ゴール量産体制は止まっていない。果たして、今季こそバロンドールを手にすることはできるのか。ブンデス得点ランキング首位を快走する現在、それは射程圏内にある。(中山 淳)




5位 キリアン・エムバペ
(フランス/FW/パリ・サンジェルマン/1998年12月20日生まれ/178cm、73kg)

 数十年にひとりの逸材として少年時代から注目されてきたエムバペは、16歳の時にモナコでプロデビューを飾って以来、休むことなく驚異的な速度で進化しつづけてきた。

 とくに2017年夏にパリ・サンジェルマンに加入してからは、フィジカルの強化によって自慢のスピードに磨きがかかり、ネイマール(ブラジル)との共演で南米スタイルのリズムとテクニックも身につけた。19歳でW杯を制した怪物は、もはや周囲の予想を遥かにしのぐレベルに到達していることに疑いの余地はない。

 ただし、今季はこれまでのような無双状態が一時停止し、キャリア初のスランプに陥っている印象だ。それだけに、この壁を乗り越えたあとのエムバペは見もの。そのあかつきには、ロナウド&メッシ時代に終止符を打つ真のスーパースターが誕生するはずだ。(中山 淳)

◆毎週1000キロを母が送り迎え。ジョアン・フェリックスの少年時代>>

4位 ジョアン・フェリックス
(ポルトガル/FW/アトレティコ・マドリード/1999年11月10日生まれ/181cm、70kg)

 長くつづく「メッシ・ロナウド時代」を"転覆"させられるファンタジスタ候補の筆頭だろう。

 ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスは、現代のサッカー選手として最も非凡で、コンプリートな能力を備えている。スペース、人、ボールの位置関係を見極めるビジョンに優れ、迅速に最善のプレーを決断。その際の精度は折り紙付きで、創造性を匂わせる。そして多くのファンタジスタは意外にもシュートを苦手とするが、ジョアン・フェリックスはゴールで締めくくれる。

 ディエゴ・シメオネ監督のアトレティコ・マドリードは規律が多く、現状では本領は発揮しきれていない。

 しかし、ジョアン・フェリックスがボールを受けた時の輝きは眩しい。2、3人を抜き去って、シュート。あるいは、玄人を唸らせるトラップ、ボレーなどスペクタクル満載。今シーズンは、前半MVPに名前を挙げる人も少なくない。

 時代の寵児が真価を見せるのはこれからだ。(小宮良之)




2位 アーリング・ハーランド
(ノルウェー/FW/ドルトムント/2000年7月21日生まれ/194cm、87kg)

 194僉87圓竜霏痢それでいて速い。多彩というほどではないがテクニックもある。左足のシュートは、有無を言わさぬ芯を食った一撃もあれば、丁寧に転がすコースだけを狙う形も。入るシュートを知っている。

 2019年U−20ワールドカップのホンジュラス戦(12−0)ではひとりで9得点。何と言ってもこの得点力が魅力だ。いくら実力差があっても、ひとりで9ゴールもとれるものではない。ゴールへの意欲とセンスが並外れている証拠だ。

 ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン)やロメル・ルカク(ベルギー)と似た、破格系ストライカーである。20歳の若さは魅力だ。まだ粗削りなところがある分、のびしろも大きい。そうそういるタイプではない。(西部謙司)

2位 クリスティアーノ・ロナウド
(ポルトガル/FW/ユベントス/1985年2月5日生まれ/189cm、85kg)

 つい先日のイタリア・スーパーカップで、全公式戦のキャリア通算得点数を760とし、ヨーゼフ・ビカンの記録を塗り替え(ペレとロマーリオはもっと前に抜いている)、ついに史上最多得点者となった。

 この2月に36歳となるが、本人は「まだまだ何年もやれる」と自信満々。2022年W杯優勝を夢に掲げるCR7には今年、ユーロ連覇がかかっている。

 その前に、アンドレア・ピルロ新監督の下で、ユベントスのリーグ10連覇と1996年以来のチャンピオンズリーグ(CL)制覇(本人にとっては2018年以来)に挑む。ユーロとCLで優勝すれば、間違いなく6度目のバロンドールを受賞することになるはずだ。

 多くの常識を破ってきた正真正銘のスーパースターが、さらなる金字塔を打ち立てるか。(井川洋一)

1位 リオネル・メッシ
(アルゼンチン/FW/バルセロナ/1987年6月24日生まれ/170cm、72kg)

 筆者は10代の頃の彼にインタビューをしている。気難しそうな少年という印象だった。

「ポーズをとって」

 カメラマンが言うと、彼はすげなく断った。

「自分はサッカー選手だから」

 少年はそう言ってつづけた。

「ボールを持った時は無敵に感じる。なんでもやってのけられる。その時の自分がすべて。自分はピッチで"話をする"」

 リオネル・メッシは、当時からリオネル・メッシとして完結していた。

 ピッチでの輝きは誰もかなわない。「武器は何か?」。サッカー界ではそんなやりとりで選手の能力を図るが、彼には無意味である。ボールタッチ、加速、足の振り、間合い、連係などすべてが超人的。あらゆるプレーを革新させ、サッカー界に革命を起こしてきた。例えば7度リーガ得点王に輝き、シーズン50得点は快挙だが、その数字すら"備考"なほどだ。

「無敵」

 まさにメッシへの称号で、記憶となるだろう。(小宮良之)




<各識者のランキング>

杉山茂樹氏の注目スターランキング
1位 フィルジル・ファン・ダイク(オランダ/リバプール)
2位 マタイス・デ・リフト(オランダ/ユベントス)
3位 フレンキー・デ・ヨング(オランダ/バルセロナ)
4位 ジョアン・フェリックス(ポルトガル/アトレティコ・マドリード)
5位 メンフィス・デパイ(オランダ/リヨン)
6位 ジョルジニオ・ワイナルダム(オランダ/リバプール)
7位 ケビン・デ・ブライネ(ベルギー/マンチェスター・シティ)
8位 アーリング・ハーランド(ノルウェー/ドルトムント)
9位 ジェイドン・サンチョ(イングランド/ドルトムント)
10位 ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド/バイエルン)

小宮良之氏の注目スターランキング
1位 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
2位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/ユベントス)
3位 ジョアン・フェリックス(ポルトガル/アトレティコ・マドリード)
4位 ミケル・オジャルサバル(スペイン/レアル・ソシエダ)
5位 ペドリ(スペイン/バルセロナ)
6位 マルコ・アセンシオ(スペイン/レアル・マドリード)
7位 アンス・ファティ(スペイン/バルセロナ)
8位 久保建英(日本/ヘタフェ)
9位 ウナイ・シモン(スペイン/ビルバオ)
10位 マルティン・スビメンディ(スペイン/レアル・ソシエダ)

中山 淳氏の注目スターランキング
1位 キリアン・エムバペ(フランス/パリ・サンジェルマン)
2位 アーリング・ハーランド(ノルウェー/ドルトムント)
3位 ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド/バイエルン)
4位 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
5位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/ユベントス)
6位 ネイマール(ブラジル/パリ・サンジェルマン)
7位 モハメド・サラー(エジプト/リバプール)
8位 サディオ・マネ(セネガル/リバプール)
9位 ソン・フンミン(韓国/トッテナム)
10位 ハリー・ケイン(イングランド/トッテナム)

井川洋一氏の注目スターランキング
1位 クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/ユベントス)
2位 リオネル・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)
3位 ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン/ミラン)
4位 ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド/バイエルン)
5位 久保建英(日本/ヘタフェ)
6位 マーカス・ラッシュフォード(イングランド/マンチェスターユナイテッド)
7位 ソン・フンミン(韓国/トッテナム)
8位 アーリング・ハーランド(ノルウェー/ドルトムント)
9位 冨安健洋(日本/ボローニャ)
10位 カーティス・ジョーンズ(イングランド/リバプール)

西部謙司氏の注目スターランキング
1位 アーリング・ハーランド(ノルウェー/ドルトムント)
2位 レロイ・サネ(ドイツ/バイエルン)
3位 ジョアン・フェリックス(ポルトガル/アトレティコ・マドリード)
4位 キリアン・エムバペ(フランス/パリ・サンジェルマン)
5位 トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド/リバプール)
6位 エドゥアルド・カマビンガ(フランス/レンヌ)
7位 アルフォンソ・デイビス(カナダ/バイエルン)
8位 ジェイドン・サンチョ(イングランド/ドルトムント)
9位 ペドリ(スペイン/バルセロナ)
10位 カイ・ハフェルツ(ドイツ/チェルシー)

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