チェルシーは、ウェストハムに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスの獲得に対する興味を失ったようだ。26日、イギリス紙『テレグラフ』が報じている。
現在22歳のライスは2006年にチェルシーのアカデミーに入団したが、芽が出ることはなく2014年に退団。その後ウェストハムへと加入し、2017年にトップチームデビューを果たすと、2019年3月には代表デビューも飾っている。
そんなライスに対しては、複数のビッグクラブが獲得に関心を示している。なかでも、アカデミー時代をともに過ごした親友のイングランド代表MFメイソン・マウントが所属していることから、古巣のチェルシーが有力だと報じられてきた。
しかし、ライスの獲得を上層部にプッシュしていたとされるチェルシーのフランク・ランパード前監督は、25日に成績不振を受けて解任された。この人事の結果、“ブルーズ”が同選手の獲得に動く可能性はほぼゼロとなったようだ。
チェルシーとしてはまず、ランパード前監督の下で出番を失い放出候補となっていた選手たちに対して、新監督(※トーマス・トゥヘル氏の就任が確実視されている)の下でのチャンスを与えたい模様。また、フランス代表MFエンゴロ・カンテとイタリア代表MFジョルジーニョが、ライスの役割を担えるとも考えているという。トゥヘル氏がライスの獲得を望めば状況が変化する可能性はあるが、チェルシーは移籍金を残さずに14歳でクラブを去った選手に対して、ウェストハムが要求する8000万ポンド(約114億円)の移籍金を支払いたくないようだ。
『テレグラフ』紙によると、チェルシーに代わってリヴァプールがライスの新天地になる可能性があるという。ただし、リヴァプールが同選手を獲得できるチャンスは、今夏の移籍市場で費やす金額にもよるようだ。