ジャニー氏の性虐待告発は「若気の至り」「暴露するもんじゃない」ーーフォーリーブス・おりも政夫の含蓄ある告白

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2021年01月27日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 「女性自身」の目次、左側に毎号掲載されている“一行情報”。今週はこんな文言が。「“嵐ロス”を癒し続けます! 生活をうるおす実用ニュースもお楽しみください!!」だって。どう癒やしてくれるのか――(笑)。

第538回(1/21〜1/26発売号より)
1位「松本潤 大河出演決断に秘めた嵐再結集『茨の3年』計画」(「女性自身」2月9日号)
2位「ジャニーズJr.“22才定年”の衝撃 芸能界こんなにある(秘)『年齢制限』」(「女性セブン」2月4日号)
3位「今だから実現できた衝撃不定期連載 有名人が仰天告白『あのとき、私は』第20回 おりも政夫」(「週刊女性」2月9日号)

 そうきましたか。昨年2020年いっぱいで活動を休止した嵐。そして前後して話題になったのがメンバーの“その後”だ。例えば大野智は芸能界から離れ、二宮和也は俳優業に、相葉雅紀はバラエティ中心で、櫻井翔はニュースキャスターってな具合に。そんな中、松本潤は主だった活動予定がなく、Jr.の“育成・演出”に精を出すとされていた。しかし――。

 1月19日、驚きのニュースが。それが23年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』主演に松潤が抜てき! というものだ。やるな、松潤。やるな、ジャニーズ事務所。

 そんな松潤の大河主演抜てきがよほどうれしかったのか、「女性自身」は目次ページ左に「“嵐ロス”を癒し続けます!」と銘打ち、巻頭グラビアでは松潤の“俳優ヒストリー”と題し、幼い頃の写真から現在までを掲載、そして特集記事も組んでいる。

 特集記事の内容も、もちろん松潤絶賛の嵐だ。低迷する大河ドラマ復活には若い世代の視聴者が必須で、そのために松潤は話題性抜群なこと、時代劇に不安もある松潤だが、親友である小栗旬や中村七之助がそれをフォローしてくれるのではないかとの期待、さらに、なぜか松潤大河主演と嵐の再結成までをも結びつけるのだ。

「大河終了後の’24年は嵐の結成25周年イヤー。(略)ただでさえ嵐は休止前ラストイヤーを思うようにできず、完全燃焼とはいかなかった。櫻井翔さん(39)もかねてから『復活はある』と語っていますし、’24年に再集結して“悲願”を達成する可能性は大いにあるでしょう」(テレビ局関係者のコメント)

 なんか大河にこじつけているけど、24年嵐復活説をぶち上げた。さらに記事はその後も多方面な展開を見せる。松潤は故ジャニー喜多川氏の遺志を継ぎ、後輩グループの育成、演出に力を注いできたが、先日発表されたJr.の定年制のため、急ピッチで指導する必要があること、また滝沢秀明副社長と連携し、Jr.の発掘を行うこと、さらに大河撮影の前から所作指導や乗馬訓練に取り組む予定だということ、などなど“これでもか!”とばかりに松潤の今後がてんこ盛り、盛りだくさんなのだ。

 目次に銘打った「嵐ロス”を癒し続けます!」とはこういうことなのか(苦笑)? グループとしての活動は休止したが、今後もメンバーたちは元気です! と、よいしょし続けること。ご苦労さまです。

 そして年明け早々、ジャニーズ関連で注目すべきは、前述「女性自身」松潤記事でも触れられていたJr.の定年制だ。

 1月16日、ジャニーズ事務所はJr.に定年制度を設けると発表。その内容は満22歳になったのちの3月31日までにJr.と事務所が話し合い、活動継続について合意に至らない場合は、Jr.活動を終了する。それを23年3月31日から適用するというのだ。

 いやはや、これまでのジャニーズ事務所の軌跡を考えれば、異例で異様なことだろう。なにしろジャニーズ事務所の基盤を作り、ここまでの帝国にのし上げた故・ジャニーズ喜多川氏は、Jr.を発掘し育てることを生きがいとし、Jr.から国民的アイドルを多数輩出させてきた。Jr.をこよなく愛したジャニー氏が存命なら、定年制導入は難しかっただろう。もちろん歳を食ったJr.には興味を失ったともいわれるが、しかし定年制まではね。

 もちろんJr.制度には多くの問題も存在する。Jr.は契約書も存在しないとされる“研修生“だ。しかも誰もがデビューし、活躍できるわけではない。逆に多くが芸能界デビューを夢見て、しかし夢破れて去っていった。しかも10代そこそこからアイドルを目指してJr.活動やレッスンを優先すれば、その後のつぶしがきかないことも多く、身を持ち崩したり、事件を起こしたりする元Jr.も多い。

 さらに問題なのが、Jr.が不祥事を起こせば、その多くが即刻クビ(契約もしていないのに、だが)。そしてジャニーズ事務所が責任を取ることもない。まさに放り出すのだ。

 現在、事務所の実権を握るジュリー藤島景子副社長はJr.育成に消極的だといわれる。そんな中でのJr.定年制が今後、ジャニーズ事務所やタレントたちにどんな影響やハレーション、もしくは成功をもたらすのか。そしてJr.育成に力を入れる一方の滝沢秀明副社長の動向は? 今年もジャニーズの動向には要注目だ。ちなみに「女性セブン」記事は、女性アイドルや俳優、声優にも年齢制度(年齢的限界)があると芸能界のシビアさを指摘する内容だった。

 若い世代は知らないだろうが、1970年代、超絶人気アイドルだったジャニーズ事務所の「フォーリーブス」。そのメンバーのひとり、おりも政夫がジャニーズについて語っている。

 独身時代のマッチの女遊び、田原俊彦との比較、そしてジャニー喜多川氏からの性的虐待を告発した北公次や、ジャニーズ批判を展開した青山孝史についても。

「周りに乗せられた若気の至りだったんでしょう。ジャニーさんの個人的なことなんて暴露するもんじゃない。後になって北も青山も、ずっと“ジャニーさんに謝りたい”と言っていました」

 北や青山の告発を決して“嘘”とは言っていないところがミソか(笑)。なかなか含蓄ある、おりもの興味深い告白の数々だった。

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