共通テストのコロナ対策「感染リスク低く保てた」と専門家 制度変更で大きな事故なく「評価に値する」の声も

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2021年01月27日 08:05  AERA dot.

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写真大学入学共通テストの会場では、席の間隔が空けられ感染対策が取られた (c)朝日新聞社
大学入学共通テストの会場では、席の間隔が空けられ感染対策が取られた (c)朝日新聞社
 コロナ禍の中、今年初めて実施された大学入学共通テスト。緊急事態宣言下での試験に不安を抱く人も少なくなかったようだが、感染対策や試験の運営に対する評価は悪くないようだ。AERA 2021年2月1日号の記事を紹介する。

【大学入試をめぐるスケジュールはこちら】

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 共通テストは11都府県が緊急事態宣言下にあるなか実施された。京都大学志望で今年2度目の受験に挑んだ松永大翔(ひろと)さん(19)は言う。

「今年の入試は、試験だけでなくコロナとの闘いも加わりました。年末に感染が拡大したときにはスケジュール通り共通テストが行われるのか、心配でした。予定通り受けられホッとしました」

 文部科学省は昨年6月、新型コロナに対応した試験実施のガイドラインを策定。全国681カ所の会場は、大学入試センターが示した予防対策に従い準備した。受験生は食事のとき以外は常にマスクを着用し、昼食は自席でとる。事前の健康観察も呼びかけられ、席の間隔は1メートル程度空けられた。会場には、医師と看護師が待機し、第1日程の追試会場は全国47都道府県に設けられた。

 今週末、第2日程も兼ねた追試験が実施されるが、過去最多の1729人が受験許可となった。ガイドラインの協議に携わった、国際医療福祉大学教授(公衆衛生)の和田耕治さんは共通テストの感染対策を次のように評価する。

「共通テストが中止になることがあってはいけないと、昨秋から繰り返し提言してきました。萩生田光一文科大臣が早くに実施を明言したのは良かったです」

 緊急事態宣言下での50万人の入試に、会場での感染やクラスター化を心配する声もSNSにはあった。和田さんは言う。

「試験会場では複数で食べたり、話したりといった飛沫の飛ぶ状況を極力減らしました。受験生は健康管理して臨み、感染リスクは低く保てたと考えます」

■社会で受験生を守る

 駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんも次のように語る。

「韓国では昨年12月、日本の共通テストに当たる、大学修学能力試験があり約49万人が受験しました。そこでもクラスターが発生したという話は聞きません」

 大学入試学が専門の、東北大学教授の倉元直樹さんは、長年、入試を見てきた。

「制度変更のあるときは思いがけないミスが起きる可能性が高い。2012年に社会と理科の選択方式が変わったとき、問題冊子の配布ミスが起き、3千人以上の受験生が再試験の対象になりました。今年は新制度への変更に加えコロナ対策もあって、例年以上にオペレーションが複雑になりました。ここまで大きな事故がなくきていることは、評価に値すると思います」

 今月25日から国立大学の出願が始まり、2月から私立大学の一般入試が本格化する。大学の中には、横浜国立大学や宇都宮大学などのように、コロナの感染リスクから個別試験をやめ共通テストの活用に変えたところもある。今後も個別試験を中止する大学が出る可能性はあるのだろうか。駿台の石原さんは言う。

「今のタイミングでの中止発表は大きな混乱を呼びますので、私大の一般入試や国立の前期は実施されると私は見ています。中止されるとしたら、よほどの事態です」

 前出の倉元さんも個別試験の実施は極めて重要だという。

「今年の受験生は、共通テストの英語民間試験や記述式問題が土壇場で見送られたり、コロナで学校が休校になったり、翻弄されてきました。彼らの努力が報われなくなるような事態は避けなければいけない。社会全体で受験生の気持ちに寄り添い、感染から守ってほしい」

(編集部・石田かおる)

※AERA 2021年2月1日号より抜粋

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  • 長距離旅客機便で7人が陽性、事前対策効果なく 症例研究 https://www.cnn.co.jp/fringe/35165066.html 完璧と自画自賛すると穴に落ちる……
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