綾瀬はるか『天国と地獄』トップ独走、ワーストは関ジャニ∞・大倉忠義『知ってるワイフ』! 1月期ドラマ初回視聴率ランク

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2021年01月27日 13:03  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

  2021年1月期のドラマ(民放、午後8〜10時台)が始まり、初回視聴率で首位に輝いたのは、女優・綾瀬はるか主演『天国と地獄 〜サイコな2人〜』(TBS系)だった。平均視聴率(世帯)は16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、前期の妻夫木聡主演『危険なビーナス』の初回(14.1%)を上回る好スタート。断トツトップの結果を残した。

 1位の『天国と地獄』は、警視庁捜査一課の刑事・望月彩子(綾瀬)と、サイコパスな殺人鬼・日高陽斗(高橋一生)の魂が入れ替わってしまうという異色のサスペンスドラマ。綾瀬が出演し、過去にヒットした『JIN-仁-』『義母と娘のブルース』(いずれもTBS系)などを手掛けた脚本家・森下佳子氏によるオリジナルストーリーだ。

 男女逆転の演技について、視聴者からは「トリッキーな設定なのに、2人がうまく演じていて、引き込まれた」「本当に入れ替わっているように見える。綾瀬はるか、高橋一生さすがだわ」と、絶賛の声が相次いでいる。24日放送の第2話も14.7%と高数字をキープしているだけに、このままいけば平均視聴率ランキングの上位入りは確実だろう。

 ベスト2位は、KAT-TUN・亀梨和也主演の『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)で、初回は12.4%だった。こちらは、監視カメラを駆使した科学捜査で事件解決を目指すスリリングなサイバークライムサスペンス。亀梨は、恋人を殺した連続殺人鬼を追う特別捜査官・伏見響介を演じており、共演者は松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、SixTONES・松村北斗、木村祐一など個性的なキャストが揃った。第1話は亀梨のアクションシーンもあり、「亀梨くんのアクションがカッコ良かった」「息もつかせぬストーリー展開と迫真の演技、主演・亀梨の説得力のあるアクション……今後、数字が下がる要素はない」「亀梨、アクションもスゴいけど、演技も引き込まれた。当たり役なのでは?」といった感想が上がっている。

 ベスト3位に入ったのは、高畑充希主演『にじいろカルテ』(テレビ朝日系)。21日に15分拡大スペシャルで放送され、12.1%を獲得した。高畑演じる主人公・紅野真空は“秘密を抱えたポンコツ女ドクター”で、つなぎ&サングラス姿のヘンテコ外科医・浅黄朔(井浦新)や、“前髪ぱっつん”の看護師・蒼山太陽(DISH//・北村匠海)とともに、山奥の診療所で成長していく模様を描いたヒューマンドラマ。NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』『ひよっこ』といった人気作を担当した脚本家・岡田惠和氏のオリジナル作品だが、設定のせいなのか、かつてフジテレビ系で放送していた吉岡秀隆主演『Dr.コトー診療所』を思い出した視聴者も少なくなかったようだ。

 続いては、視聴率に恵まれなかったワースト3作品をご紹介。3位は竹内涼真主演『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)で、初回は8.4%を記録した。これは、日テレと動画配信サービス・Huluの共同製作で、Season1は日テレ(日曜午後10時30分〜11時25分)で放送し、Season2は3月からHuluで配信予定。「ゾンビサバイバル×ラブストーリー×ミステリー 3つの軸が絡み合う、“極限の人間ドラマ”!」と銘打った作品だが、初回放送後は「チープなゾンビもので、はっきり言うとB級ドラマ」といった否定的な感想や、「描写が怖すぎるけど、続きが見たくなる」「それなりに面白いと思ったのに、続編はHuluなの? 見続けるかどうか悩む」など、さまざまな声が寄せられている。24日放送の第2話は8.2%と0.2ポイント減少していたが、ストーリーが進むにつれて上昇できるだろうか?

 ワースト2位は、香取慎吾主演の『アノニマス 〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系)で、1月25日放送の第1話は7.3%で幕開けした。同作は、警視庁が試験的に新設した対策室「警視庁指殺人対策室」を舞台に、SNSでの誹謗中傷をテーマに描くサスペンスドラマ。元捜査一課の刑事で、一匹狼の万丞渉(香取)をはじめ、クセモノばかりのメンバーたちが、“指殺人”に苦しむ人々の事件を解決していく物語だ。

 香取にとって、民放ドラマへの出演は『家族ノカタチ』(TBS系)以来5年ぶり、テレビ東京のドラマは1988年の『あぶない少年III』以来、33年ぶり。17年9月にジャニーズ事務所を退所して以降、初の連続ドラマで、放送枠は16年末まで放送された『SMAP×SMAP』(フジ系)と同じ“月10”。なお、NHK大河ドラマ『新選組!』(04年)で共演後、香取と親交のある山本耕史が主人公のライバルとして登場し、話題となっている。1話終了後は「43歳の香取慎吾、渋い役者になったな〜」「SNSの誹謗中傷は考えさせられるテーマだし、面白かった」「ストーリーに引き込まれたから、早く第2話が見たい」と、好意的なコメントが目立った。

 ワースト2位にランクインしてしまったものの、民放の他局よりも「視聴率が獲れない」と言われるテレ東のドラマにしては、まずまずの成績だ。同局夜10時のドラマ枠「ドラマプレミア10」の前作『共演NG』(20年10月期)の第1話(6.6%)を超えたほか、かつての「ドラマBiz」(18年4月〜20年6月)枠の中でもトップクラス。

 「ドラマBiz」は、20年1月期の小泉孝太郎主演『病院の治しかた〜ドクター有原の挑戦〜』の初回8.1%が歴代最高だったが、こちらの第1話は午後9時開始の2時間スペシャルだっただけに、10時スタートのドラマの初回としては、『アノニマス』が「最高記録を更新した」と、一部メディアも報じている。ただ、テレ東では、内藤剛志主演『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕』の初回2時間スペシャル(金曜午後8時開始)が9.8%をマーク。曜日と放送時間が違うとはいえ、初回の数字は内藤に軍配が上がった。

 今期のランキングで残念ながら最下位になったのは、関ジャニ∞・大倉忠義主演の『知ってるワイフ』(フジテレビ系)。夫婦関係に悩む恐妻家の主人公・剣崎元春(大倉)が、ある日突然、大学時代にタイムスリップし、妻を入れ替えてしまうところから始まるファンタジーラブストーリー。恐妻・剣崎澪役は広瀬アリスが演じている。

 大倉がフジ系のゴールデン・プライム帯の連ドラで主演を務めるのは今回が初めてだが、初回から6.1%と、大コケの結果に。1月14日放送の第2話は7.0%にアップするも、第3話で6.5%にダウンしている。

 26日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)によると、もともとは20年7月に放送予定だったが、同年の春ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』が新型コロナウイルスの流行で7月に放送延期となり、『知ってるワイフ』もずれ込んでしまったとか。さらに、『ルパンの娘』は映画化の発表のタイミングが決まっていた影響で、予定通り10月にスタート。『知ってるワイフ』はさらに後回しにされ、半年遅れの今年1月期の枠に収まったそうだ。撮影は昨秋までにすべて終わったといい、同作は韓国の有料ケーブルテレビチャンネル・tvNで18年に放送された同名ドラマのリメーク作品でもある。視聴率下落を受けて“テコ入れ”することも難しいだろう。

TOKIO・長瀬智也、Kis-My-Ft2・玉森などジャニドラマ豊作

 初回視聴率ランキングは、ワースト3位以内に、かつてジャニーズに所属していた香取、現役タレントの大倉の主演作が入るという結果となった、1月期ドラマ。ジャニーズタレントの主演作では、退所前最後の連ドラとなるTOKIO・長瀬智也の『俺の家の話』(TBS系)もあり、こちらは初回11.5%の2ケタで発進。2クール連続とあってランキング対象外とするが、上野樹里主演『監察医 朝顔』(フジテレビ系)は風間俊介、SixTONES・森本慎太郎、4人組ユニット・ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大がキャストに名を連ねている。藤原竜也主演『青のSP 学校内警察・嶋田隆平』(フジ系)にはジャニーズJr.内ユニット・少年忍者の鈴木悠仁が参加し、上白石萌音主演『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)においてはKis-My-Ft2・玉森裕太が“子犬系男子”を好演中だ。

 最後にスタートを切った香取の『アノニマス』が初回以降どんな数字をたどっていくのか、注目が集まる。

【2021年冬ドラマ(午後8〜10時台、民放5局)初回視聴率一覧】

1位『天国と地獄 〜サイコな2人〜』(TBS系・日曜午後9時) 16.8%
2位『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系・土曜午後10時) 12.4%
3位『にじいろカルテ』(テレビ朝日系・木曜午後9時) 12.1%
4位『遺留捜査』(テレビ朝日系・木曜午後8時) 11.6%
5位『俺の家の話』(TBS系・金曜午後10時) 11.5%
6位『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系・火曜午後10時) 11.4%
7位『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系・水曜午後10時) 10.3%
8位『今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕』(テレビ東京系・金曜午後8時) 9.8%
9位『青のSP 学校内警察・嶋田隆平』(フジテレビ系・火曜午後9時) 8.9%
10位『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系・日曜午後10時30分) 8.4%
11位『アノニマス 〜警視庁“指殺人”対策室〜』(テレビ東京系・月曜午後10時) 7.3%
12位『知ってるワイフ』(フジテレビ系・木曜午後10時) 6.1%

※昨秋から2クール連続で放送している『相棒 season19』(テレビ朝日系)と、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)はランキング対象外とする。

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