DeNA平良拳太郎が地元自主トレでパワーアップ!「いい報告を」

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2021年01月27日 16:54  ベースボールキング

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DeNA・平良拳太郎
◆ 地元自主トレで英気を養う

DeNA投手陣の中で昨年、抜群の安定感を見せていた平良拳太郎投手が27日、ファーム施設『DOCK』での練習後にZOOMでのオンライン取材に応じた。

 1月8日から22日まで、地元沖縄の今帰仁村で自主トレを行っていた平良は「先週にはプルペンで30球程度、座りで投げた」と順調に調整できていることをアピールした。今オフは体重を「78キロから80キロ」に増量させたものの、「ランニングでは動けている」と満足気。ファーム施設で再会した同僚たちにも「大きくなったなと言ってもらった」と笑顔を見せた。

 今帰仁村での自主トレでは、「村長や色々な人のおかげでグラウンドを貸していただけた」と感謝し、恩返しとして「ウエイト器具を寄付した」とのこと。昨年は14試合に先発し、防御率2.27と一定の結果を残したことで知名度もアップ。「同世代だけではなく、おじいちゃんおばあちゃんにも声をかけてもらえた。頑張ったね。来年も頑張ってねと言われ、頑張ろうという気になった」と顔を綻ばせた。

 トレーニングに関しては「トレーナーさんと地元の同級生の2人が、働いたあと、家族もいる中で練習に付き合ってくれた」といい、「シーズンで良い成績を残して、良い報告ができるように」と言葉に力を込めた。


◆ 身体とストレートの強さにこだわる!

 キャンプでは、毎年ケガをしていることから、「練習に耐えられる、試合でも壊れないように、何事にも耐えられる身体の強さ」を手に入れ、「ケガせずやっていく」ことを念頭に置く。「身体作りがメインの場なので、1年間やっていける土台を作りながら、技術面を上げていく。練習、紅白戦、オープン戦と結果を出してしっかりアピールしていきたい」と段階を踏んでいく考えだ。

 そして実践段階で重要になってくるのが「ストレートの強さ」だという。「バッターと対戦したときに、ファールを取れたり差し込めているか」がカギとなり、そこから「両サイドへの投げ分け、変化球、バッターのタイミングを見て」調整を続けていく。

 昨年は7月上旬には防御率トップの快進撃を見せ、ケガでの離脱もありながら最終的には防御率2.27と、素晴らしい数字を残した。開幕投手の有力候補ながら、「頑張ります」と性格通りの控えめに返答。「まずは開幕ローテーションに入っていけるように」と足元を見つめた。

 ベイスターズに移籍してきてから5年目のシーズンを迎える今季こそ、「試合を作り、1イニングでも多く投げて、規定投球回数を」と意気込む。年々たくましさを増す右腕は、“島人の宝”として、さらなるステップアップを見据える。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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