三陽商会、国内生産拠点の自社工場2社を統合 スーツやコートの需要減が影響

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2021年01月28日 10:22  Fashionsnap.com

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青森ファクトリー 外観(旧サンヨーソーイング) Image by: 三陽商会
三陽商会が、子会社のサンヨーソーイングとサンヨー・インダストリーを2月1日付で統合し、サンヨーソーイングを存続会社として運営していくと発表した。国内生産拠点としての機能を維持しながら、新たにR&D(研究開発)機能を持たせることで、近年の需要に即した生産体制の確立を図るという。

 サンヨーソーイングは1969年にコートを生産する専業工場として設立。「100年コート」をはじめとした自社製品に加えて、外部企業の商品生産も手掛けている。2019年には直販のオンラインストアを開設し、オリジナルトレンチコートの販売を開始した。サンヨー・インダストリーは1976年に紳士スーツを生産する工場として設立し、2000年頃からパーソナルオーダースーツの生産などに対応している。
 今回の統合は、社会環境の変化などによりビジネスマンのスーツやコートの需要が減少し、生産数・生産体制の効率化およびコンパクト化が急務となったことから実施に至ったという。統合に伴い、サンヨーソーイングは青森ファクトリーに、サンヨー・インダストリーは福島ファクトリーに名称を変更。青森ファクトリーは生産アイテムをアウター全般に広げ、小ロットかつ短納期の生産に注力する。福島ファクトリーは素材やデザインバリエーションを拡充し、カスタマイズ化が求められるスーツ市場に対応する。R&D機能として、三陽商会の企画および技術開発部門と連携した迅速な商品化に加え、パターン設計からサンプル製作までを内製化することで量産までのサイクル短縮を図る。
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