どこが勝ち抜く? 携帯3社の“2980円競争” 各社の新料金プランを比較

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2021年01月28日 10:52  ITmedia NEWS

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写真povoを発表するKDDIの高橋誠社長
povoを発表するKDDIの高橋誠社長

 KDDIが1月に携帯料金の新プラン「povo」を発表した。2020年12月にはNTTドコモが「ahamo」、ソフトバンクも「SoftBank on LINE」(仮称)を発表しており、ついに携帯大手3社の値下げプランが出そろった。



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 いずれも価格は2000円台、データ容量は20GBと既存プランからは大幅に値下げしている。だが中にはこれらを「似たり寄ったりの横並び」と指摘する声もある。そこで本記事は3社の新プランを比較。それぞれの強みや、競争を勝ち抜くのはどれかを考察していく。



●横並びの新プラン、違いはどこに?



 まずは各社の新プランを振り返る。3社とも「2000円台の月額料金」「申し込みやサポートはオンライン」といった条件は共通しているが、見比べると細かな違いがある。



 まず、povoは基本料金が3プランでもっとも安い。ahamoとSoftBank on LINEは月額2980円(税別、以下同)だが、povoは2480円だ。



 これには理由がある。ahamoとSoftBank on LINEは5分までの国内通話が無料だが、povoはオプション扱いだ。通話料を定額にしたいユーザーは、期間限定でオプションを適用できる「トッピング」というサービスのうち「5分以内通話かけ放題」(月額500円)か「通話かけ放題」(同1500円)に加入する必要がある。



 つまり音声通話をあまり使わない、もしくはメッセージアプリ「LINE」などで済ませたいユーザー向けに、選択肢を設けた形だ。他にはデータ容量を24時間だけ使い放題にするトッピング(1回200円)もあり、カスタマイズ性の高さが強みといえる。



 SoftBank on LINEは、LINEアプリの通信がカウントフリーになるのが特徴だ。povoのようなオプションは設けないが、複数人でのビデオ通話などを多用した場合でも通信をカウントしない。そのためLINEを頻繁に使うユーザーは通話料や通信量を抑えられる。



 ahamoは、家族が契約しているドコモ回線の数に応じて利用料を割り引く「ファミリー割引」のカウント対象となるのが特徴だ。ahamoのプラン自体に割引は発生しないが、ahamoユーザーの家族でドコモ回線を使っている人は割引を受けられる。20年12月の発表当初、ドコモはahamoを家族カウントの対象外としていたが、21年1月に方針を変更した。



●新料金プランの競走、勝ち抜くのはどのキャリア



 一見似通った条件ながら、実はさまざまな違いがある3プラン。各社とも3月のサービス開始を予定しており、ユーザー獲得に向けた競争が予想されるが、筆者はpovoとSoftBank on LINEに分があると考えている。



 その理由は、コロナ禍で動画やビデオ通話の利用シーンが増えていることにある。例えば音楽コンサートなどは、コロナ対策でライブ配信されることが多くなった。だが動画の再生に使うデータ容量は、テキストや画像と比べて圧倒的に大きく、ユーザーの悩みのタネになる。



 Web会議もその1つだ。仕事ではPCとWebカメラを使うが、友人とのオンライン飲み会はスマートフォンで済ませる人もいるだろう。povoやSoftBank on LINEには、動画視聴やビデオ通話の機会が多くても、データ容量を少なく済ませられるサービスがそろっている。



 例えばpovoの場合、コンサートやオンライン飲み会がある日だけ、データ容量を24時間だけ使い放題にするオプションに加入すれば、追加料金を少なく抑えられる。SoftBank on LINEの場合は、LINEのビデオ通話機能を使ってオンライン飲み会を行えば、データ容量を節約できる。



 とはいえドコモは1月、ahamoを発表した20年12月のMNP転出入が、単月では12年ぶりにプラスに転じたことを明らかにしている。筆者も販売現場や代理店から「ドコモを選ぶ人が増えている」という話を聞いており、先んじて新料金を発表した効果はあったようだ。



 だが3社の新料金プランが出そろった今、ドコモのリードが堅調に続くとは思えない。従来プランから値下げしたことだけでなく、使い方次第でさらにおトクになることをユーザーにアピールできるかどうかが、競争を勝ち抜く鍵になるだろう。



●価格やデータ容量が並んだ今、注目が集まるのは「付加価値」



 20年12月以降、携帯料金に最も大きな影響を与えたのは間違いなくドコモのahamoだろう。だが対抗プランとして登場したpovoとSoftBank on LINEも独自の魅力を多数用意しており、安さ以外のアピールも欠かしていない。



 一方で先駆者であるドコモも1月にahamoをファミリー割引の対象にするなど、後出しでメリットを追加している。今後、新たな施策を出してくる可能性も大いにあるだろう。



 ユーザーの中には、すでに「2000円台」や「20GB」という数字を見慣れた人もいるだろう。価格やデータ容量が同じである以上、今後は「付加価値」が競争の鍵になっていくはずだ。


このニュースに関するつぶやき

  • 携帯会社って今の政府と同じで国民感情からズレてる。CM 流す金あるならかけ放題を安くしろ、それと完全予約制って?どんだけ偉いんだ!どんな商品だってショップに予約制はない。
    • イイネ!2
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  • 勝ち抜くのは、社内で完全独立したようなプランとしなくするキャリアw
    • イイネ!23
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