事実上崩壊のGTLMに代わり、GTD Proクラスが2022年に誕生/IMSA

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2021年01月29日 12:11  AUTOSPORT web

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GTLMクラスに唯一残ったワークスチーム、コルベット・レーシングが走らせるシボレー・コルベットC8.R
1月28日、ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAは、2022年シーズンの同シリーズにGTデイトナPro(GTD Pro)クラスを新たに導入することを発表した。
 
 FIA-GT3マシンで争われるこのクラスは、GTEカテゴリーでオールプロが基本となる現行のGTル・マン(GTLM)クラスを置き換えるものだ。

 2021年シーズンの開幕戦デイトナの決勝レースに先立ってアナウンスされたこのカテゴリーは、ワークスドライバーおよびチームのラインアップに加え、カスタマーチームもその対象となる。

 Pro-Am、またはAm-Amのラインアップは、新設のプロクラスか従来のスタンダードGTDクラスのどちらかを選択することができる。

 タイヤメーカーは引き続きミシュランが単独サプライヤーに指定され、GTD Pro、GTD両クラスでレーシングタイヤを供給。“タイヤ戦争”の可能性を排除した。

 GT3ベースのプロクラス新設の背景にあるのは、GTLMクラスへの参戦車両の減少だ。今週末のロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)では計6台が参加しているものの、フルシーズンエントリーしているのは2台のシボレー・コルベットC8.Rと、ポルシェ911 RSR-19の3台のみ。

 一時は4メーカーが覇を競ったクラスにおいて、フルシーズンのワークス活動を継続しているのはシボレー1社のみとなっている。

 IMSAのジョン・ドゥーナン代表は以前、GTLMが衰退していくなかオールプロドライバーのラインアップにGT3クラスを採用することについて「マーケットが語るだろう」とSportscar365に語っていた。

「IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は長い間、世界最高のGTメーカー、チーム、ドライバー、そして世界でもっともエキサイティングで競争力のあるプロGTエンデュランスレースがGTLMクラスを通じて行われているとみなされてきた」とドゥーナンは述べた。

「GTD Proへの移行はメーカーやチームにとって、そのレガシーを将来にわたって継続するための最高の機会を提供すると信じている」

「1年後に開催される第60回ロレックス24・アット・デイトナでGTD Proをスタートさせる際には、多くのメーカーが参加してくれることを期待しているんだ」

 GTD Pro、GTDはどちらも2022年にデビューする新しいFIA-GT3テクニカルレギュレーションに従って実行されることになっており、これによりBMW M4 GT3などの新車だけでなく、Evoキットを導入しアップグレードされたマシンの使用が可能となる。

 IMSAには現在、2021年シーズンに向け、9つの自動車メーカーの車両がGTDクラスに参加している。

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