緊急事態からはじまった自転車通勤で、少しだけ災害への心構えができた

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2021年02月03日 07:51  マイナビニュース

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○きっかけは新型コロナ

こんにちは、メレ山メレ子と申します。東京都内の会社に勤務しながら、文筆やイベントなどの活動をしている者です。

現在、家から会社まで片道約7キロ・時間にして30分ほどの道のりを、電動自転車で通勤しています。

運動不足解消のために、自転車通勤これまで何度か検討したこともありましたが、面倒臭さや事故への恐怖もあってそのままになっていました。新型コロナウイルスの蔓延がなければ、おそらくずっと電車通勤を続けていたでしょう。

2020年4月、東京に最初の緊急事態宣言が発令され、わたしの勤め先でも大半の社員が在宅勤務となりました。

会社はリモートワーク体制を整備する一方、公共交通機関を極力使用させない・社内でのマスク着用ルールなどの感染対策を実施した上で、従業員の出社率は確保したいという基本方針で、これは2021年2月現在も継続中です。

それでも最初は、自転車通勤をあまり現実的に考えていませんでした。しかし、(当時は自宅にオフィスチェアなどの環境が整っていなかったこともあり)数日在宅勤務しただけで腰や膝に異常を感じはじめました。スポーツに興味ゼロのわたしにとって、電車通勤の中での歩行でさえ希少な運動機会だったわけです。

しかしこの状況がどれくらい続くかわからないのに、自転車の購入までには踏み切れない。そんなときに会社の人から、東京都のシェアサイクルをと教えてもらいました。

この「東京・自転車シェアリング」は現在、東京都内11区で運営されている電動自転車のレンタルサービスです。コンビニや公園などの街中のポートに停められているシェアサイクルに会員登録したスマホをかざすと、解錠されて使用できる仕組みになっています。

シェアサイクルにまたがっておっかなびっくり走り出すと、町はちょうど桜の季節でした。それまでろくに外に出ていなかった身にとって、春の陽差しや住宅街の緑、散歩中の犬などが、ものすごく新鮮で愛おしく感じたのを覚えています。

何度か道を間違え、迷いながら会社に着いたときには汗だくで「ひと仕事終えたのでもう帰りたい」という気持ちでいっぱいでした。その夜は、疲労からひさしぶりに熟睡できました。
○マイ電動自転車購入を決断

自転車通勤の良さに目覚めたものの、シェアサイクルは毎日の通勤に使うにはちょっと不確実な手段でした。

利用できる自転車がなくてひとつ先のポートまで20分歩いたり、車両をネットで予約しても電池がほとんど残っていなかったりすることも(他サービスだと予約時に電池残量が分かるものもあるので、導入してほしい!)。電動自転車って、電池が残っていないと普通の自転車より重くなるんですよね……。

車輪のパンクやサドルが固くて身長に合わせられないなど、コンディションの悪い車両に当たることも多々ありました。

確実に自転車通勤するには、やはり自分の自転車が欲しい。そこで、具体的に購入検討をはじめました。

シェアサイクルのデメリットも書きましたが、まずはシェアサイクルで自転車通勤に慣れることができたので、購入のためのポイントも明確になって非常に良かったと思います。

検討にあたって重視したのは、以下のような条件です。

(1)電動であること: 通勤路には急な坂もあり、もうアシストなしの自転車には戻れそうもない
(2)コンパクトで折りたたみ機構があること: 盗難リスクや傷みを最小限にするため、マンションの土間に収納したい
○価格はできれば10万円台

実際には、条件(1)(2)の時点でかなり絞られてしまいました。

「ベネリの『mini fold16』が良さそうだけれど、17万円くらいするな……」と悩んでいたところ、6月に「mini fold16 Popular」というエントリーモデルがちょうど予算内で発売されていたことを知り、最寄りの自転車店に即連絡。7月に入手しましたが、ちょうど梅雨シーズンだったため、本格的に乗りはじめたのは8月からです。

販売店が試乗対応していなかったので試乗ができず不安でしたが、手に入れた自転車に乗ってみると、タイヤ径の小ささのわりにパワフルで、急坂も問題なくクリア。前輪アシストなのでブレーキの掛かり方などに癖がありますが、通勤にはまったく問題ない性能です。

毎日使うものなので、折りたたみ機構が複雑だと面倒だなと思っていましたが、mini fold16の折りたたみは非常にシンプル。サドル下のレバーを引きながら後輪を引き寄せて二つに折るだけなら、数十秒です。

充電するためには折りたたむ必要がありますが、帰宅したら玄関に入れてたたみ、プラグに充電ケーブルを挿すだけ。家に入れない場合は駐輪場に留めてバッテリーを外し、持ちこむ必要があります。室内に置けるコンパクトな自転車にして良かったと自賛しています。

mini fold16にはカゴが付属していませんが、帰り道に買い物に寄れるように、工具不要で取り付けられる「clean motion」製の「QUICK RELEASE BASKET」という製品を購入。

サイドスタンドはメーカー推奨のものを取り付けました。

カスタマイズでいっそう愛着も湧いてきて、愛車を心中ひそかに「嫦娥(じょうが)」と名づけました。中国の月探査機にちなんだ命名ですが、嫦娥はオオミズアオという美しい蛾をあらわす名前でもあります。昆虫好きのわたしとしては気に入っています。
○自転車通勤の楽しみ

自転車通勤をはじめてみて、もうすぐ11カ月。危惧していた夏の暑さ・冬の寒さも、装備次第で意外と乗り切れるものだなという実感を持ちました。電車通勤という逃げ道があったら、ここまで続かなかったとは思いますが……。

電動自転車ですし大した距離ではないので、残念ながらダイエットになるほどの運動負荷ではありませんが、腰痛がほとんどなくなったのは嬉しいです。一日15〜30分ほど朝の陽差しを浴びることが、ビタミンDやメンタルの不調を防ぐセロトニン生成にも役立つと言われています。実際、自転車をこぐことがメンタルの切り替えにも役立っていると実感します。

また、自転車通勤の副次的効果として、家と会社の間の地理が「線」ではなく「面」で把握できたことが、コロナだけでなく地震災害に対する心強さをひとつ増してくれました。

わたしは2011年の東日本大震災のときは会社の独身寮に住んでいたため、運良く帰宅困難者にならずにすみました。しかし、また同じような状況が発生して、スマホの通信障害などが発生しても「いざとなったら歩いて帰れる」という自信がつきました。それだけで乗り切れるものでもありませんが、緊急事態下で考えないといけないことがひとつ減るのは大きいと思っています。

コロナウイルス自体は一刻もはやく収束してほしいですが、収束後も自転車通勤の習慣は続けていきたいです。

メレ山メレ子 めれやまめれこ @merec0 1983年・大分県別府市生まれ。 会社勤めのかたわら、趣味の旅行や昆虫に関する文筆活動や企画を行う。 新感覚昆虫イベント「昆虫大学」学長。 著書『ときめき昆虫学』(イースト・プレス)、『メメントモリ・ジャーニー』(亜紀書房)など。 近刊は体温低めの恋愛コラム『こいわずらわしい』(亜紀書房)。 ブログ この著者の記事一覧はこちら(メレ山メレ子)

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  • で、会社最寄りの何処に止めるんやろ?歩道の上とか勘弁してね?(^^;;都会だと最近多いのよねぇ、無断駐車の自転車。
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