かつてチェルシーでプレーしたポール・カノヴィル氏が、危篤状態にあるようだ。3日、チェルシーの公式サイトが伝えた。
カノヴィル氏が運営する財団によると、カノヴィル氏は緊急手術による合併症後、危篤状態に陥っているという。同氏は薬物中毒や複数回のガンと闘った過去を持つが、いずれも克服してきた。また、2017年にも「重大な手術」を受けたと自身のSNSで公表していた。
1962年3月4日生まれのカノヴィル氏は、1981年にチェルシーと契約を結び、翌年にクラブ史上初の黒人選手としてデビューを果たした。ウインガーとして活躍した同氏はチェルシーに5シーズン在籍し、公式戦通算103試合に出場。1983−84シーズンにはクラブの2部優勝に貢献した。1986年にレディングへと移籍したが、ひざに重傷を負って翌1987年に25歳でプロ生活から引退し、その後はアマチュアクラブでプレーを続けた。
カノヴィル氏は現役時代にチェルシーのサポーターからの人種差別行為に苦しんだ経験も持つが、現在も同クラブとの関係は良好。同氏はクラブ財団のプロジェクトに参加しているほか、U−21イングランド代表FWカラム・ハドソン・オドイとともに、サッカーにおける人種差別について議論する特別動画にも出演した。
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