アロンソ「ハミルトンもベッテルも僕も、マシンが圧倒的に優れていたからF1タイトルを獲れた」

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2021年02月04日 15:01  AUTOSPORT web

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2020年アブダビテスト フェルナンド・アロンソ(ルノー)
2021年にアルピーヌ(元ルノー)からF1復帰を果たすフェルナンド・アロンソは、チームに2020年以上によいシーズンをもたらすことを目指している。しかしタイトル争いをどのチームが制するのかはもう分かっていると語った。

「ルノーは2020年には3回表彰台を獲得した。今年はそれよりもいい成績を残したい」とアロンソは『RAI Sport』のインタビューで語った。

「だが2021年にもメルセデスが勝つだろう。勝つのはまた(ルイス・)ハミルトンだ。レッドブルが2番手だろうが、3番手がどのチームなのかは分からない」

 ドライバーがF1で勝つには優れたマシンとチームが必要であり、ハミルトンはメルセデスに、セバスチャン・ベッテルはレッドブルに、自分自身はルノーに支えられたからこそタイトル連覇が可能だったと、アロンソは言う。

「優勝できるマシンがなければ優位には立てない。連続してタイトルを獲得しているということは、決定的な技術的優位性があるということだ」

「ハミルトンはそういう環境にいる。レッドブル時代にタイトルを獲得したベッテルもそうだったが、その後、彼はタイトルを穫っていない。2005年と2006年にルノーでタイトルを獲得した僕も同じだ」

 F1ではマシンのパフォーマンスが果たす役割が大きいため、ドライバーの能力を正確に評価することが難しい。それを示すひとつの例として、アロンソは、2020年サクヒールGPでハミルトンの代役を務めたジョージ・ラッセルのパフォーマンスを挙げた。ウイリアムズで下位を走るラッセルは、元々非常に評価が高いドライバーではあるが、新型コロナウイルスに感染したハミルトンの代わりにメルセデスに乗ると、すぐさま予選で2番手を獲得、決勝でもトップを走行し、ピットストップでのチームのミスがなければ優勝していた可能性が高かった。

「ラッセルのケースは、F1のこの面を説明するいい例だ。100日間ではなく5日間で、彼は最下位からトップに上り詰めた。神聖なものに触れたり、チベットで瞑想したりすることなく、メルセデスに乗るだけで十分だったんだ」

「ドライバーの能力を評価するのは簡単なことではない。もちろん、ハミルトンや(バルテリ・)ボッタスがバックミラーでよく見ているのが誰なのかを考えるなら、彼らの次に来るのは(マックス・)フェルスタッペンだ」

「ルクレールは並外れた才能を持っているが、彼を正確に評価するには数年かかるだろう」

 アロンソはフェラーリでの5年間に11勝を挙げたものの、世界チャンピオンの王冠をマラネロに取り戻すことはできなかった。そしてベッテルも同様に、フェラーリでタイトルを獲得することなくチームを離れた。

「最終的にタイトルは獲れなかったけれど、最後のレースまで争ってあと一歩のところまでいったことが2回あった。でもランキング2位が誰だったかを覚えている人はいない」とアロンソ。

「ベッテルも2017年と2018年に2位を獲得している。ただ、この7年間はひとつのチームしかチャンピオンになっていないというのが現実だ」

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