阪神・中野、ヤクルト・元山らがアピール 社会人、大卒ショートが熱い

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2021年02月06日 16:04  ベースボールキング

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ヤクルトのドラフト4位・元山飛優
◆ 近年、即戦力ショートの需要が増加

 プロ野球の春季キャンプは早くも第2クールに突入。各球団が新型コロナウイルスに細心の注意を払いながらチーム強化を進めている。第1クールで目に付いたのは即戦力として期待される社会人、大卒の内野手たち。特に昨シーズン正遊撃手を固定できなかったチームは競争が熱を帯びてきている。

 阪神は4日に早くも紅白戦を実施し、三菱自動車岡崎からドラフト6位で加入した中野拓夢がさっそくアピール。白組の「8番・遊撃」で出場し守備では失点につながる失策があったものの、実戦初打席で右前打を放った。前評判の高かった守備だけではなく、シュアなバッティングでも評価上昇中の24歳。川相昌弘臨時コーチからは守備指導だけではなく世界一のバント技術を伝授されるなど、正遊撃手獲りへ好スタートを切った。

 ヤクルトでは東北福祉大からドラフト4位で入団した元山飛優が正遊撃手の座を狙う。宮本慎也氏が背負っていた6番を引き継いだ22歳。180センチ79キロとスタイルも良く、軽快な足の運びと捕球する際のハンドリングは西武の源田壮亮を彷彿とさせる。打撃は懐が深くパンチ力も秘める。今後の実戦で確実性を上げることができれば開幕スタメンも見えてくる。

 亜大から広島にドラフト6位で加入した矢野雅哉は、俊敏な動きと肩の強さが売り。野性味のある雰囲気はどことなく入団当時の菊池涼介を彷彿とさせ、課題と言われる打撃次第では開幕一軍争いに加わってきそうだ。國學院大からロッテにドラフト3位で加入した小川龍成も開幕一軍を狙う。こちらもショートの守備力には定評があり、森脇浩司コーチらから熱血指導を受けている。新たな正遊撃候補として獲得したアデイニー・エチェバリアは未だ来日しておらず、6年目を迎えた平沢大河は右足首の炎症のため別メニュー調整。ライバル不在の間にアピールを重ねたいところだ。

◆ チームを変えた西武・源田、広島・田中広

 近年、即戦力ショートの加入でチームが変わったケースは多い。その代表格が西武の源田だろう。トヨタ自動車から2016年のドラフト3位で指名され、前年まで正遊撃手をなかなか固定できず、3年連続Bクラスだった西武に加入。安定した守備力を武器に1年目からレギュラーの座をつかみ、課題と言われていた打撃でも打率.270をマークしパ・リーグ新人王に選出された。1年目からチーム2位躍進の原動力となり、翌年からはリーグ2連覇。西武は源田が加入して以降の4シーズン、1度もBクラスを味わっていない。

 広島の正遊撃手・田中広輔もチームを変えたひとり。JR東日本からドラフト3位で加わり、1年目は三塁を兼務しながら110試合に出場。2年目から同じく社会人出身だった梵英心から正遊撃手の座を奪い獲り、不動の「1番・遊撃」として2016年からのリーグ3連覇に大きく貢献した。

 日大から中日にドラフト2位で加入した京田陽太も、広い守備範囲と安定したスローイングを武器に1年目から正遊撃手の座を奪取。昨季は大阪ガスから楽天にドラフト1位で加わった小深田大翔が、期待通り正遊撃手の座をつかみ打撃面でも打率.288、出塁率.364と結果を残した。

 今キャンプ序盤を見る限り、新たなルーキー正遊撃手が生まれそうな期待大。実戦形式がメインとなる今後は、各選手の試合での動きにも注目したい。

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