ウェストハムを率いるデイヴィット・モイーズ監督がジャッジに対し怒りをあらわにしている。イギリス紙『イブニングスタンダード』が伝えている。
ウェストハムは6日、プレミアリーグ第23節でフルアムと対戦。スコアレスのまま試合終了を迎えたが、終了間際に事は起こった。後半アディショナルタイム3分、FKのために集まったゴール前で、ウェストハムMFトマーシュ・ソウチェクとフルアムFWアレクサンダル・ミトロヴィッチがマッチアップ。ここでミトロヴィッチが倒れこみ、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の結果マイク・ディーン主審がオンフィールドレビューを経てソウチェクに一発退場を命じた。
故意とは言えないのではないかと議論が巻き起こるこのプレーを受けてモイーズ監督は深く憤り、主審のジャッジを糾弾。「恥ずべき事」と怒りのコメントを残した。
「レッドカードを出したことは、恥ずべきことだと思う。もっと恥ずかしいのは、そんなことが起こって、VARが彼に見るように伝えたことだよ。なぜならあれは単純なアクシデントだと思うし、試合を続行するだけで、それ以上何も言うべきではなかったからだと思うからね。私は、2人とも良い審判だと思うし、彼らはキャリアを通してずっとそうだった」
「今夜、彼らがこのような決断を下したことが心配になる。彼らが見るように伝えたこともマイクが何かすることを選んだのも驚きだよ。私たちに何ができるんだ? フットボールに関わる人誰もが、この裁定に納得しているとは思えない。私は彼に何も言っていない。彼がこの決断を下したことを考えるとかなり恥ずかしいよ」
さらに対戦相手のフルアムのスコット・パーカー監督も裁定には疑問を呈している。
「それは少し厳しいように見えた。ゲームの進め方は少し不毛なものになってきている。5年前ではなかっただろう。厳しかったね」
ウェストハムがこの決定を不服として上訴するかどうかは今のところ不明。上訴しなければ、ソウチェクは、3試合の出場停止となる可能性がある。