セリエA第21節が7日に行われ、ベネヴェントとサンプドリアが対戦した。DF吉田麻也は64分から途中出場を果たした。
試合はお互いがせめぎあう展開が続く。19分、ジャンルカ・カプラ―リが後ろからのクロスに上手く走り込み頭で合わせサンプドリアゴールを脅かしたと思えば、すぐさまサンプドリアがサイドからクロス、こぼれたところにアントニオ・カンドレーヴァがあわせ、これは上手くミートしなかったものの、激しい攻防を繰り広げる。
21分、前からのプレスでヤクブ・ヤンクトが敵陣でボールを奪うとケイタ・バルデ・ディアオにスルーパス。ケイタはそのままシュートを放ち、GKに弾かれたところをヤンクト、エルネスト・トッレグロッサと押し込みネットを揺らした。しかしこれはトッレグロッサの位置が出ていたとしてオフサイドの判定。ベネヴェントは胸をなでおろした。
これを機にサンプドリアが徐々に主導権を握り試合を動かし波状攻撃を繰り出す。しかしベネヴェントもカウンターを繰り出すなど、一進一退の攻防となる。
スコアレスのまま迎えた49分、ベネヴェントにチャンスが訪れる。ロベルト・インシーニェが頭でペナルティエリア内に送ると、ジャンルカ・ラパドゥーラが体を張って左へパス。これを受けエリア内でフリーとなったカプラ―リが右足を振りぬいたが、シュートは惜しくもゴールの右へ。絶好機を逃してしまった。
すると56分、遂に試合が動く。左サイドを切り裂いたフェデリコ・バルバのスルーパスを受けたのはカプラ―リ。角度のないところから左足でゴールに突き刺し、耐えたべネヴェントが先制点を奪った。
ビハインドとなったサンプドリアはロレンツォ・トネッリに代えて吉田、カンドレーヴァに代えてミッケル・ダムスゴーをピッチに立たせ反撃の狼煙としたい。しかし、次にチャンスを作ったのもベネヴェント。ラパドゥーラが吉田をはがし、エリアに侵入しシュートを放ったが、守護神エミル・アウデロに阻まれた。
80分、サンプドリアにゴールが生まれる。CKのこぼれ球を拾いダムスゴーにつなぐと、ドリブルで右サイドを攻略。深い位置からの折り返しをケイタが沈め試合を振り出しに戻した。その後もサンプドリアが押し込みゴールに迫るがなかなかゴールを割ることができない。
後半アディショナルタイムにはCKから吉田が狙うも枠をとらえられず。試合はこのまま終了し、ベネヴェントとサンプドリアが勝ち点1を分け合った。次節、サンプドリアは2月14日にホームでフィオレンティーナと、ベネヴェントは12日にアウェイでボローニャと対戦する
【スコア】
ベネヴェント 1−1 サンプドリア
【得点者】
1−0 56分 ジャンルカ・カプラ―リ(ベネヴェント)
1−1 80分 ケイタ・バルデ・ディアオ(サンプドリア)