“脱炭素社会”のグランツーリスモ『アウディe-tron GT』がワールドプレミア

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2021年02月10日 16:11  AUTOSPORT web

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2021年2月9日に世界初公開されたアウディRS e-tron GT
アウディは2月9日、未来のグランツーリスモの姿を体現した新型EV『アウディe-tron GT(e-トロンGT)』『アウディRS e-tron GT(RS e-トロンGT)』をオンラインイベントを通じて世界初公開した。

 今回ワールドプレミアされたふたつのモデルは、ともに2021年2月からドイツ本国で受注開始となる。電動駆動によるパワフルで俊敏、そしてダイナミックながらゼロ・エミッションによる走行を実現する両モデルは、その名が示すとおり、新しい時代にグランドツーリングカーのコンセプトを再解釈したひとつの姿といえる。

 その外観はダイナミックなデザインを特徴とし、かつてWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間で活躍したアウディR18 e-tronクワトロで採用されたレーザーライトをオプション設定したヘッドライトから、リヤの大型ディフューザーに至るまでのボディパネルとラインは見事な調和をみせている。

 ボディラインはエアロダイナミクスの観点からも優れており、空気抵抗を値を示すCd値は0.24をマーク。その高い効率は航続距離を伸ばすことに寄与しており、85kWh(総容量93kWh)のリチウムイオンバッテリーを搭載する同モデルでは、1回の充電で最大487km(欧州WLTPモード)の走行が可能だ。

 また、270kWの急速DC充電環境があれば、わずか5分の充電で約100kmを走行することが可能になるという。

 パワートレインはフロントアクスルとリヤアクスルに電動モーターを備え、その最大出力はe-tron GTで350kW(476ps)/630Nm、RS e-tron GTでは440kW(598ps)/830Nmに達する。また、両モデルにブーストモードも備えローンチコントロールを使用すると最大390kW(530ps)、または457kW(646ps)のハイパワーを使用することも可能だ。
 
 0-100km/h加速は4.1秒、RSモデルは3.3秒をマーク。最高速はe-tron GTが245km/hで、RSモデルでは250km/hと発表された。

 サスペンションは、アウディ・ドライブセレクト、オールホイールステアリング(4輪操舵)、電子制御式ダンパー、3チャンバー式エアサスペンション、電動4輪駆動、リヤアクスルディファレンシャルロックなどの先進技術により、ダイナミズムと快適性を巧みにバランスさせたものに。
 
 ホイールのサイズは最大21インチ。オプションでカーボンファイバーセラミック製も選択可能となるブレーキディスクの直径は最大420mmだ。
 
 その他機能面では、他のアウディモデルと同様に、コネクテッド機能が備えられ、最新世代のインフォテインメント、Audi connectオンラインサービス、アダプティブ・クルーズコントロールやリモートパークアシストプラスなどを含む最新の運転支援システムも装備されている。

「アウディe-tron GTは、未来のグランツーリスモの姿をアウディ流に解釈したものだ。そのデザインは、紛れもなくプレミアムカーのものである」と語るのは、アウディのマルクス・ドゥスマンCEO。

「印象的なドライビングパフォーマンスを提供するこのクルマは、もっともエモーショナルな方法で、eモビリティを表現したモデルと言えるだろう。さらに、サステイナビリティを強く意識したコンセプトが、このクルマの特徴を明確に表現している」

「それはドライブコンセプトだけではなく、ベーリンガーホフ工場におけるすべての生産工程は、カーボンニュートラルな方法で行われている。この事実は、生産施設、従業員、アウディの将来にとって重要な意味を持ってるのだ」

■アウディe-tron GT主要諸元
全長:4990mm
全幅:1960mm
全高:1410mm
ホイールベース:2970mm
ラゲッジ容量:405L、366L(RS)+85L(共通:ボンネット下)
原動機:永久励磁同期モーター(PSM)
駆動:電動4輪駆動
最高出力:350kW(476ps)、440kW(598ps:RS)
最大トルク:630Nm、830Nm(RS)
トランスミッション:2速
バッテリー:800Vリチウムイオンバッテリー
バッテリー容量:85kWh(総容量93kWh)
1充電航続距離:487km(欧州WLTPモード)

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