橋から飛び降りようとした男性を間一髪で救出した巡査長(米)

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2021年02月11日 04:11  Techinsight Japan

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男性を救ったロング巡査長(画像は『ABC10 2021年2月9日付「Tuolumne County Sheriff’s deputy performs ‘heroic’ rescue」』のスクリーンショット)
米カリフォルニア州で今月8日、橋から約46メートル下の湖に飛び降りようとした男性を、近くで説得にあたっていた保安官事務所の巡査長が間一髪で救出した。男性を救ったのは、巡査長の素早い判断と鍛え上げた腕だった。『ABC10』などが伝えている。

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米カリフォルニア州のトゥオルミ郡保安官事務所に今月8日の午前0時頃、「男性が橋の上から飛び降りようとしている」との通報が入った。

保安官事務所からはすぐに捜査員が出動したものの、男性が地元のどこの橋にいるのかがわからずに捜査は難航した。

午前3時、捜査員らはニューメロネス湖にかかるパロッツ・フェリー・ブリッジ(Parrotts Ferry Bridge)の近くで、男性のものとみられる車を発見した。しかし男性の姿は見当たらず、午前7時になると隣接するカラベラス郡の保安官代理やレスキューチーム、巡視船なども加わって大掛かりな捜査が行われた。

そして通報から10時間後、トゥオルミ郡保安官事務所のアンドリュー・ロング巡査長が、車が発見されたパロッツ・フェリー・ブリッジに立っている男性を発見した。

ロング巡査長は約10分間、約46メートル(150フィート)下の湖に飛び込もうとする男性の説得にあたったものの、男性は巡査長から少しずつ離れると一気に柵を乗り越えた。

男性から12メートル(40フィート)の距離に立っていたというロング巡査長は、「男性が離れていくのが分かったので、全速力で駆け寄りました。そして柵の隙間から手を出した瞬間、男性の左前腕部を掴むことができたのです。本当に幸運でした」と興奮冷めやらぬ様子で語った。


ロング巡査長のもとにはすぐに、近くにいたカラベラス郡の保安官代理らが駆けつけ、男性はボランティアを含む数人によって引き上げられた。病院に搬送されたが、怪我もなく無事だという。

なおロング巡査長は、当時のことをこのように話している。

「10分の間に『なんとか自殺を思いとどまらせよう』と、男性と話をしました。これまでにメンタルヘルスのトレーニングは受けたことがありますが、橋から飛び降りようとする人の説得は初めてでした。ただ『自分にできることはどんなことでもしよう』という覚悟で任務にあたっていました。」

実はその日、ロング巡査長は親指を骨折していたそうで、「男性の腕を一人で掴んでいたのは30秒くらいでした。男性は汗ばんでいましたが、滑る腕を離さずにいられたのはアドレナリンが放出されていたからだと思います。また周りにいた人がすぐに反応して、男性を引き上げるのを助けてくれたことにも感謝しています」と述べた。

ちなみにトゥオルミ郡保安官事務所はこの救出劇の後、ロング巡査長をはじめとする全ての捜査員らに次のような言葉を贈っている。

「あなたたちの勇敢さと、献身さと、根気強さが一人の命を救ったのです。」

画像は『ABC10 2021年2月9日付「Tuolumne County Sheriff’s deputy performs ‘heroic’ rescue」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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