過去には連続殺人犯の嘘を暴いた敏腕弁護士、Zoomでの裁判に子猫の姿で登場「もうこのまま続けてください」(米)<動画あり>

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2021年02月12日 05:11  Techinsight Japan

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裁判官に指摘されるも「フィルターを外す方法が分からなくて…」と弁護士(画像は『The New York Times 2021年2月9日付「‘I’m Not a Cat,’ Says Lawyer Having Zoom Difficulties」』のスクリーンショット)
このほどアメリカの厳粛な法廷の場に、可愛い子猫の姿で現れた弁護士が注目を集めている。法廷審問はウェブ会議サービスのZoomを介して行われたのだが、どうやらこの弁護士のZoomに子猫の顔になるようにフィルター設定がされていたようだ。『The New York Times』『Metro』などが伝えている。

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米テキサス州プレシディオ郡の地方裁判所で現地時間9日、ある民事没収に関する法廷審問がZoomを介して行われた。ところがこの審問が始まるやいなや、子猫の姿で登場した弁護士がいた。子猫に扮していたのはロッド・ポントン弁護士(Rod Ponton)で、彼のZoomのフィルター機能がオンになっていたようだ。

これには他の弁護士も唖然としたようだが、審問を主宰するロイ・ファーガソン裁判官(Roy Ferguson)は落ち着いた様子で「ポントンさん、ビデオの設定でフィルターがオンになってるようですよ。外した方がいいのでは…」と声をかけ、次のような会話が続いた。

ポントン弁護士「いやぁ、外そうとしてるんですが…、私の声が聞こえます?」
ファーガソン裁判官「聞こえていますよ。それはフィルターがかかってるんだと思います。」
ポントン弁護士「そのようなんですが、どうやって外すか分からなくて…、今秘書が外そうとしてるんですが、なかなか…。もうこのまま続けて頂いても私は構わないんですけど…。私はちゃんとここにいますし、私は猫ではありませんし。」

ポントン弁護士扮する子猫は目を潤ませながら必死にファーガソン裁判官に、フィルター機能をオフにしようしていることを訴えていた。これには今まで真面目な表情を浮かべていた他の弁護士も思わず笑いがこぼれてしまった。

このやりとりは1分ほど続いたが、のちに無事フィルターが外れて通常の法廷審問が行われたとのことだ。『The New York Times』によると、この審問が終了した1時間後にポントン弁護士のもとへメディアの取材依頼の電話が殺到したという。同地方裁判所の公式YouTubeチャンネルに、審問の様子を記録した動画が投稿されメディアが一斉に注目したようだ。

そして今回の原因については、当時秘書のパソコンを使っていたと明かしており、どうやら秘書の娘がZoomのフィルター機能をオンにしたままだったために起こったようだ。

ちなみにポントン弁護士は、1980年代初頭にアメリカを震撼させた600件以上もの未解決殺人事件の犯人だと自白した連続殺人犯のヘンリー・リー・ルーカスを担当したこともある敏腕弁護士である。ルーカスの残忍な事件は映画化されており、当時ポントン弁護士は見事ルーカスの嘘を暴いて、未解決殺人事件の進展に貢献した凄腕弁護士としても知られている。

しかし敏腕弁護士も昨今のインターネット・テクノロジーの進歩の速さについていけなかったと見られる。ポントン弁護士は“フィルター騒動”についてメディアのインタビューに応じ「こんな時期に少しでもこの国の皆さんを笑顔にできたのであれば、自分が笑われたってそれは幸せなことです」と語っている。



画像は『The New York Times 2021年2月9日付「‘I’m Not a Cat,’ Says Lawyer Having Zoom Difficulties」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

このニュースに関するつぶやき

  • 弁護士としてのスキルとPCスキルは別物・・・ けどだったら最初にコレ設定したの誰? 家族で使ってるPCだったら「設定者」がバツ悪いだろうな
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