先生、消防士、お坊さんも覚醒剤で逮捕! 需要があるから成り立つ「ヤクザの商売」

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2021年02月14日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

写真ACより

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

先生、消防士、お坊さんまで覚醒剤で逮捕

 先が見えないコロナ禍ですが、緊急事態宣言下で「覚醒剤が品薄」という説があります。便乗値上げもある……と聞いていましたら、わりとカタギさんの逮捕案件があって驚いております。しかも特別支援学級の先生とか、消防士さんとか、さらにはお坊さんまで(笑)。

 まあいずれもストレスの多いお仕事なんだと思います。今は覚醒剤もネットで買えますし、需要がある以上、ヤクザも供給し続けるということですね。

 ちなみにオットの兄弟分で特別支援学級に通っている子のパパがいましたが、先生方は優しかったそうです。どう見ても「反社会的勢力全開」でお迎えに行っても、温かく接してくださったと。怖かっただけかもしれませんが(苦笑)。

 また、ウチの若い衆の(ケンカの)ケガが悪化して歩けなくなってしまったときにお願いした救急隊員さん(消防署員ですね)は、「なんでこんなになるまで放って……」と怒鳴ろうとして、若い衆の全身刺青を見て静かになってました。

 暴排条例の前でしたから、オットは会社を経営していて、若い衆たちは社会保険に加入していましたが、今でも国民健康保険には入れます。いわゆる暴力団を排除する条項はないんです(東京都の場合)。

 ヤクザが国保に入れるとはケシカランと思われるでしょうね。でも、更生のためにも最低限の生活は守ってあげてほしいです。このことは難しいし、書くと長くなってしまうのですが、やっぱり人権は「ある」か「ない」かではなく、もともとあるものだと思っています。 

 さて、正業に就けないヤクザのシノギが、ほとんど覚醒剤などの違法薬物の密売とオレオレ詐欺となっている現在、沿岸地域では「密漁」の問題もたまに聞きますね。夜中にナマコやアワビを勝手に捕まえるのはカタギさんでも昔からあったんですが、NHKとかが「『貧困暴力団』という新たな脅威」とあおっています。

 とはいえ、実は密漁もそんなに簡単に参入できるものでもなくて、ボートやウェットスーツなど潜水用具一式も用意しなくてはなりませんし、盗った獲物を売りさばくルートの確保も必要です。それに、漁業法の罰則規定も「懲役3年以下・罰金200万円以下」から「懲役3年以下・罰金3,000万円以下」へと強化されています。3,000万円は個人に対する罰金の最高額ですから、誰でもできるシノギとはいえないですね。

 話はそれますが、冷たい海に入るためには、覚醒剤も必須アイテムだそうです(笑)。イッパツ打ってからじゃないと、寒くてダメなんですね。今までも密漁グループは一罰百戒的に現行犯逮捕されていますが、去年パクられた(逮捕された)密漁グループのメンバーが、裁判で「(密漁の)捜査情報は海上保安官から得ていた」と証言したことで、ちょっとざわついているようです。

 証言を受けて海上保安本部が捜査に乗り出したことが2月4日に報じられました。報道では保安官は漏えいを否定しているそうですが、どうなりますかね。まあ、これもよくある話です。お小遣いが欲しい人と、情報を買いたい人の関係ですから。その前提として、ナマコを安く買いたい人と、盗品を売りたい人。それぞれ需要と供給があるんですよ。

 ヤクザとずぶずぶの警察官も、まだけっこういますしね。いいか悪いかは別として、こうした需要と供給の関係がある限り、いろんな問題が続いていくのでしょう。

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 いつも好き勝手なことを書かせていただいているのに、なんと連載100回を迎えることになりました。ひとえに読者の皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

 100回を記念して、図々しくも、サイン本をプレゼントさせていただこうかと思っています。この連載へのリクエスト、私への質問などをお寄せいただいた方の中から抽選で1名様に編集部より拙著を送らせていただきます。お待ちしております(締め切り2021年2月22日)。

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