通販サイト・ファーフェッチで“裏ワザ”発動! 「お友達紹介キャンペーン」で1万円分得をしたワケ

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2021年02月14日 22:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 ワタクシ、千葉N子の足は25〜25.5cm也。東京に行きゃあ、「クイーンサイズ」専門店もあるかと思うのですが、岩手の片田舎に住んでいると、なかなか25cmの靴に出会えません。

 サイズがないと「履いても痛くない25cmの靴」を見かけただけで「買おうかしら?」と思ってしまうのは、靴難民生活が長いための後遺症。先日も彼氏とイオンに出かけた際、奇跡的に入る靴を見つけ、「これ買おうかな」と私が彼に言うと「うーん……フォーマルだねえ……」とめちゃくちゃ気を使わせてしまいました。いいのよ、正直に言っても。「それ、ババアが履く靴だよ」って言っても……。

 そんな靴難民の私がある日、美容室でファッション雑誌を読んでいると、めちゃくちゃオシャレなスニーカーを目にしました。ブランド名は「Pierre Hardy(ピエール アルディ)」。雑誌には「スニーカーはインポートがかっこいい」的なことが書かれています。

 インポートといえば、千葉N子。イタリア製というだけで「ほほほ、やっぱりオシャレなものはイタリア製ですわよね?」とよく知りもせずに買っちゃう女なんですよ、わたしゃ。よく考えりゃあ、岩手のド田舎の洋品店が作ったセーターだって、海外サイトに載せれば「made in Japan」ってことになるのにね?

 私はすぐにこの「Pierre Hardy」のスニーカーを調べ始めました。私の愛用サイト「FARFETCH(ファーフェッチ)」(海外ブランドの輸入サイト)に目的のスニーカーを発見!! 値段は7万300円也。しかもしっかりクイーンサイズまでサイズ展開があるゥ!!

 もし……もし靴屋でとても気に入ったスニーカーを見つけたとして、そのスニーカーに7万円の値札が付いていたとしましょう。果たして私は買うのか……。答えは「否」です。「バッキャロー、スニーカーが7万円!? なしなし、次々!」と唾をとばしていると思うのです。しかし、ファーフェッチというサイトに載っていると話は別。ウン十万のスニーカーがずらずらと並んでいるので、7万円もそれほど高くないように見えてくる……。

 そう、例えるならばキャバクラのおつまみとしてポッキーが5,000円で売られているのを見たときに「安めだ」「これなら頼めそう」と思う感覚。しかも今は「雑誌に載っていたスニーカー」ということでブーストがかかっている状態です。私は「フオー! 欲し〜〜!! 」と目を爛々と光らせました。

 とはいえ、やっぱり7万円は高価な買い物。なんとか安くならんかと「ファーフェッチ」「クーポン」で検索してみることに。すると、「お友達紹介キャンペーン」というものを発見しました。お友達を紹介すると、そのお友達は5,000円引き。紹介した私には10%オフクーポンがもらえるらしい。こ、これはアツいぞ……!!

 問題は私に「お友達」がまったくいないこと。しかも、ただ「お友達」が会員登録してくれるだけじゃクーポンの恩恵にはあやかれないのです。「10%オフのクーポンを今すぐ欲しいから、なにか買って〜」なんてさすがに無遠慮な私でもできないわよ……。

 私は「はぁ〜」と大きなため息をつきながら顔を上げました。すると目の前に彼氏の大きな背中が見えました。そうだ、あたし彼氏の家で一緒に仕事してたんだっけ……(すぐに飽きてショッピングサイト見てたけど)。そ、そうだ!! 彼氏にアカウント作ってもらって、あたしが買い物すりゃいーんだ!!

「たくちゃん、パソコン貸して!!!」

 悪知恵を思い立ったが吉日。私は彼氏のパソコンにファーフェッチのメールを送り付けると、彼氏名義で会員登録し、お目当てのスニーカーを購入することにしました。優しい彼氏は内心ドン引きしつつも快諾してくれました。そんなわけで私は7万円のスニーカーを5,000円引きで購入し、「ふははははは、我の勝利なり!!」と思ったのでした。

 しかし、せっかちな私は、注文したスニーカーをチラチラ見に行っているうちに、あることを発見してしまうのです……。同じモデルの色違いのスニーカーが5万円で売られている……。しかも、「残り1足」とか書いてあるのを発見してしまったのです……。しかも、この色違いのほうがなんか可愛い気がする……。なんだ、この悶々とした気持ちは……。それはどんどん膨れ上がってきます。「残り1足」……「残り1足」……。定価7万円の靴が5万円……「残り1足」……。手元には10%オフクーポン……。このクーポンは数カ月で失効……。

 気が付けば、私は眉間にシワを寄せながら、その5万円のスニーカーを決済していました。ど、どうしよう……やっちゃった……。クーポンで安くなったとはいえ、12万円くらい使っちまった……。一体、なぜこんなことに……。

 それから数日後。スニーカーが家に届きました。配達を待てずに営業所まで取りに行き、車から降りた瞬間べりべりと包装を破り、彼氏に「ははは、よっぽど待ちきれなかったんだね〜」なんて言われながら開封! おうおう、雑誌で見た通りのフォルムじゃないの。いかつくてかっこいいわあ。

 けれど靴を履いた瞬間でした。

「ち……ちいせえ……」

 私は靴を履いたまま、立ち尽くしました。25cmのはずの39サイズでしたが、あたいにはちょっと小さかったのです……。これはもう、返品するしかないのか……。

 とはいえ、次の瞬間には「12万円浮いた〜〜〜!!!」と喝采を叫ぶ私もいました。

 ううむ……悲しいけどうれしい。悔しいけどほっとしちゃう……。貧乏人の自分があたしゃ憎いよ……。また送料1,500円を支払って大きいサイズを買うほどの余力はないわ……。

 てか、かわいそうなのは圧倒的に彼氏だっちゅーの。勝手に会員登録させられ、営業所に靴を取りに付き合わされ、「返品してくれ」って言われ……あたしが男なら「このバカ女!!」と思ってるところだわい……。

 というわけで、今回の買い物は、せっかく友達紹介キャンペーンを使ったのに、クーポン2枚を無駄に消費して終了しました。危うくお付き合いの危機に発展するかもしれず、自分の暴走加減にドン引きしながらそっと靴を箱にしまいましたとさ……無念!!!!!

■今回の出費 スニーカー2足(12万円)の送料1,500円

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