プレミアリーグの最高経営責任者(CEO)を務めるリチャード・マスターズ氏がサポーターを入れての試合開催時期やスーパーリーグ構想についてコメントした。イギリス紙『イブニングスタンダード』が『ファイナンシャル・タイムズ』を引用し伝えている。
プレミアリーグは新型コロナウイルスの影響もあり、昨年12月に1度緩和されたほか無観客が続いている。
同氏は『ファイナンシャル・タイムズ』の『ビジネス・オブ・フットボール・サミット』で来シーズンのビジョンについてコメントした。
「このパンデミックは驚くべき存在なので(今後については)誰も明言できない。だが我々は今シーズン、(サポーターが)戻ってきて試合を見ることができるかもしれないという希望を失っていない」
「来シーズンは早く開幕して、ファンがスタジアムにたくさん戻ってきて、真のプレミアリーグに戻れることを願っている」
欧州スーパーリーグ構想とは、欧州クラブ連盟(ECA)によるもので、UEFA(欧州サッカー連盟)主催のチャンピオンズリーグ(CL)に対抗するアイディアとして計画されたリーグ戦。欧州の16のビッグクラブが参加し新設されると伝えられており、新型コロナウイルスによるパンデミックの中、放映権の関係もあり報道が過熱している。
フットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)とサポーター団体や国際サッカー連盟(FIFA)と6つの大陸連盟が連名で反対声明を出すなど、賛否が分かれている。同氏はスーパーリーグ構想について「ヨーロッパ全体の国内サッカーの価値を破壊する」と痛烈に批判。「私が見聞きしたスーパーリーグの提案には、国内リーグ経由ではアクセスできないよ」と語った。