竹財輝之助×猪塚健太、国産BLの最高峰「僕が攻めているときこんな色っぽい顔を…」

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2021年02月25日 16:00  週刊女性PRIME

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猪塚健太(左)と竹財輝之助(右) 撮影/山田智絵

 『FOD』オリジナルとして'18年に配信が始まった連ドラ『ポルノグラファー』。同サービスにおいて、史上最速100万回視聴を達成&その年の入会動機作品ナンバーワンに。そして配信作品としては異例のDVD化も。

 続編(『ポルノグラファー〜インディゴの気分〜』)の反響も大きく、ついに映画化! 『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』が2月26日公開に。

 地上波ではまずお目にかかれない濃厚キス、激しい絡み……とにかくすごくエロいのに、心を絞られるように切ない。主演の2人に、本作への思いを聞いた。

ヒットは全然
予想していなかった

 大学生の久住春彦(猪塚健太)はある日、自転車で人と衝突してしまう。相手は元・純文学作家で、現・官能小説家の木島理生(竹財輝之助)。右手を骨折させてしまったお詫びに、木島の官能小説の“口述筆記”をすることに。

 好奇心、刺激的な官能小説、人間的興味、過去の恋人の影、性を凌駕した恋心、戸惑い、押し殺す気持ち、明るみになった嘘、葛藤、欲望、涙……。

 ドラマシリーズでは、気持ちを確かめ合って結ばれた2人だったが、木島は東京を離れて実家に、春彦は大学を卒業して広告マンに。遠距離恋愛となった2人は不安にかられ、苛立ち、そしてすれ違う……。

――配信開始から3年を経て、劇場版が公開に。『ポルノグラファー』がこんなに大きな作品になるとぶっちゃけ、思ってた?

猪塚「まったくです(笑)」

竹財「ぶっちゃけ、まったく思ってなかったです(笑)。僕の勝手なイメージですけど、『ポルノグラファー』のような作品を愛してくださる方は、隠れていたい人だと思っていたので。SNSでの応援など、ここまで行動を起こしてくれるとは思ってもなかった。それがいちばんびっくりしましたね

猪塚「しかも '18年の撮影当初は、今ほどBL作品が多くなかったし、世間的にもそんなに受け入れられていないジャンルだったので」

――確かに『おっさんずラブ』( '18年)、『きのう何食べた?』( '19年)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』( '20年)など近年、BLドラマのヒットは多い。たった3年だけど、そんなに変わった?

猪塚急激な気がします。だから、再生最速記録とか、劇場公開とか、全然予想していなかったです

迷い、葛藤した竹財
抵抗がなかった猪塚

――最初、この作品のオファーを受けるときには、迷ったり悩んだりした?

竹財「葛藤はありました。僕は経験則から役を作っていくことが多いんですが、男性を好きになったことはなくて。BLへの抵抗というより、僕自身に経験がないので、やれるかどうか自信がなかった。それでもやると決めたのは、三木康一郎監督から声をかけてもらったから。三木さんじゃなかったら、やってなかったかもしれないなぁ……」

猪塚僕は逆で。抵抗っていう意味ではまったくなくて(笑)。この作品の直前には映画『娼年』(主演・松坂桃李)で、男版の娼婦としてすごくクセの強い性癖のある方々と交わる役をやっていたので。

 そして『ポルノグラファー』では男性を思いっきり愛する役どころということで、またさらに人間として深い役をできるんじゃないかっていう楽しみのほうが、僕は大きかったです

――作品が作品なだけに、舌をからめたキスや大胆なラブシーンなども。撮影中、相手にドキッとした経験は?

竹財「いっぱいありますよ。“すごい目してるなー”“きれいな顔してるなー”と思うときもいっぱいあったし、僕が攻めているときとか“こんな色っぽい顔するんだ”とかね。そんな変な感情もありました。役に入り込んでいたから? うーん。どうなんですかね? どっちかわからないです」

猪塚「僕もけっこうありますね。例えば、2人で布団で横になってて、涙を流しながら僕のこと見てるときとかもドキッとしたし。今回、木島先生(竹財)が運転するシーンもあるんですが、普通に“カッコいい”って思ったりしてました」

――このまま、新たな世界のドアが開いてしまいそう?

猪塚「アハハハハ。それはさすがに(笑)。いや、わかんないですけどね。今、ノックはしている状態で、あとはノブをひねるだけっていうところはあるかもしれない(笑)

竹財まあ、そうですね。この先、目覚めるかもしれないし(笑)

――男同士でのラブシーン、照れたりしない?

猪塚「もはやないです(笑)。抜群の信頼があるので。何も深いことは考えずに身体を預けられますね

竹財「照れてたらできないもんね。“照れって何?”みたいな。どうきれいに撮ってもらうかだから。今回、撮影の序盤で、監督から“なんか2人、ちょっと距離あるんだよな〜”って聞こえるか聞こえないかぐらいの声でぼそっと言われて。そこからスイッチが入ったんだよね(笑)

猪塚「そうですね(笑)。ご時世的にフェイスシールドをつけ、距離をとりながらテストをしていたんですが、監督のひと言で“ちょっとやってやりましょ!”ってなりましたよね(笑)

――3年をかけ紡いできた木島先生と春彦の恋愛は、本作で完結。その見どころは?

竹財「やっぱり、だいぶ人間らしくなった木島先生ですかね(笑)」

猪塚「とはいえ“またコジらせてるのかよ、木島先生”“またそんなことで悩んでるの? しかたないな”っていうところもあるし(笑)。やっぱり見どころは月日が流れたうえでの、木島先生と春彦のぶつかり合いですね。春彦としては、ドラマのときの関係だったら許せてたものが、今はもうそんな余裕がない。恋から愛に変わっているから

竹財「今まで支えてくださったファンの方の期待を絶対、裏切らないと思うので。こういう時期ではありますが、ぜひ劇場のスクリーンでお待ちしています!」

お互いが「頼りになる」

――3年前のドラマ版が初共演だった2人。第一印象、覚えてる?

猪塚「言動、雰囲気、佇まい。男としても、役者の先輩としても男気がある。だから、本当に心から頼ってましたね」

竹財「僕も、こんなに頼れる後輩は知らなかったので。今回の作品で猪塚健太っていう役者に会えたことが、いちばん大きいと思っています

猪塚「ドラマのころ、自分のツイッターで一生懸命、宣伝とかもやってたんです。そしたら竹財さんもツイッターを始めてくれて。一緒になって盛り上がれるので楽しいです」

竹財「フフフ(笑)」

猪塚何より、慣れないのに一生懸命やってる感じがすごく可愛くて(笑)

竹財「アハハハハ!」

 記者が疎外感を感じるレベルの仲のよさ♪

『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』
2/26(金)より全国映画館にて3週間限定上映

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