イチローも認める人間力 川崎宗則の“超ナイスガイ”なエピソードの数々

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2021年02月26日 16:00  AERA dot.

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写真ソフトバンク時代の川崎宗則 (c)朝日新聞社
ソフトバンク時代の川崎宗則 (c)朝日新聞社
 川崎宗則は野球選手とナイスガイの『二刀流』。

 野球少年のような純粋な姿勢は、グラウンド内外で常に変わらない。関わった人すべてを虜にする、ムネリンの魅力とは……。

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「裏表がなくてあのままの人。ユニフォームを着ている時は常に目を輝かせ、元気に声を出し続けている。調子が悪い時は周囲に気を使うのか、普段以上に声を張る。仲間の活躍に対しては、自分のことのように喜ぶ。グラウンド外でも大声で挨拶するし、時間の許す限り誰とでも話す。ファンの方が思っている通りの『良い人』です」(ソフトバンク担当記者)

 川崎のことが話題になっている。きっかけは同じくソフトバンクOBの松中信彦が、キャンプでロッテの臨時コーチに就任したからだ。

 現役時代の松中は唯我独尊タイプ。川崎とは対照的に、自分自身のペースを崩さないことで結果を残して来た。

「信彦とムネは正反対。俗に言う『ジャイアン型』で昔気質の信彦には、敵味方の両方がいたのは確か。だが打者としては超一流だったので、プロとして結果を出せばそれでも構わない。ムネは野球選手として自分を客観視できていたのだろう。常に全力、周囲を大事にすることで、プロでやって行けるというのを自覚していた。裏方さんへの気配りも素晴らしかった」(ソフトバンク関係者)

 松中は04年に3冠王を獲得し、03年からは3年連続で120打点をマークした球史に残る強打者。打撃技術の高さには、王貞治ソフトバンク会長をはじめ、誰もが一目置いていた。しかしグラウンド外では昔ながらの豪快さがあり、酒席でのエピソードも多い。またチームメイトとぶつかったことも多かったという。しかし在籍19年間(ダイエー時代含む)で7度のリーグ優勝、そして5度の日本一を経験するなど、チームの勝利に大きく貢献したことは間違いない。

 一方の川崎は決してエリート街道を歩んで来た選手ではない。99年ドラフト4位でダイエー(当時)に入団以来、二軍で鍛錬を重ね叩き上げで今の場所を掴み取った。身体能力の高さと野球センスは抜群だったが、レギュラーの座を掴んだのはプロ4年目の03年。「自分は下手くそ」という意識を常に持ち努力し、支えてくれる周囲への感謝を忘れなかった。

「用具を大事にしてくれる。川崎クラスの選手なら、メーカー側として最大限のサポートをする。少しでもギアに違和感があったりすれば、すぐに修理交換できる体制。でもよほどのことがない限り、気に入ったグラブやバットを自ら手入れして使ってくれる。わがままを言うこともないし、販促のための協力も惜しまない。これだけ手のかからない選手も珍しい」(用具メーカー担当者)

 本人曰く根っからの「野球小僧」。結果を出し知名度がある現在でも、野球への真摯な取り組み方は変わらない。「もっと上手くなりたい」という気持ちを持ち続け、他選手にもどんどん質問や相談を持ちかける。24時間、野球のことを考え続けている。

「野球選手として尊敬できる部分があれば、積極的に話を聞きに行く。自分が上手くなるためなら何だってやる。物おじしない性格もあるが、年上でも下でも関係なく疑問をぶつける。イチローを敬愛するのは周知だが、会った時には技術からメンタルまで質問攻め。イチローもそんな川崎を認めているし可愛くてしょうがない。メジャー時代もチームに早々と受け入れられたのは、明るさだけでなく向上心や勝利への執着心も伝わったから」(在米スポーツライター)

「無理をしているような時もあった。存在感の大きさが分かっているので、弱音を見せないようにしていた。調子が悪い時はいつも以上に声を出していた。居残り練習をやっている時、深く悩んでいる様子を見た人も多い。それでも頑張っているから誰もが慕う。一時期、グラウンドを離れたのも少し疲れたのだろう。現在はその分、元気が増したらしいですけどね」(ソフトバンク関係者)

 絵に描いたようなムードメーカー。どこへ行ってもチームの太陽のような存在となったが、川崎も人間であり疲れた時もあった。自律神経系の病気発症は燃え尽きの1つでもあった。公私で周囲への気配りを欠かさなかった代償なのかもしれない。

「米国時代は年齢が一回り以上離れた選手とも一緒にやった。年代差のギャップもあっただろうし、そもそも言葉も満足に話せない。それでも自分からふざけたり、ピエロ役になって盛り上げた。マイナーリーグでは自分から声をかけて食事会を開き、全員分を負担したこともあったという。結果が求められる中、本来は自分のプレーのみに集中したいはず。そこでも自分自身を犠牲にして献身性を発揮できる。こういう選手は米国にはいない」(在米スポーツライター)

「スター選手とは思えないほどの謙虚さ。食事をご馳走すると、『今度は僕が出す』と言ってお返しをしてくれる。以前、飲みに行った仲間の1人が嘔吐してしまったが、何も言わずにムネが掃除してくれた。この時は本当に驚いたし、スゴイ奴だと思った。簡単に言ってしまうと、人間性に惚れてしまう。悪く言う人がいないのは当然」(プロ入り当時からの知人)

 アスリートもビジネスマンも、少しくらいクセがあった方が成功する。戦国武将がいた時代から言われることだが、人間性が優れていればそれに越したことはない。

「上手くなりたい」という野球選手としての熱意は衰えず、独立リーグで現役を続ける。チームメイトはプレー以外のことでも多大な影響を受けていることだろう。「野球選手は結果を出せば何をやっても許される」に疑問を感じる選手も出て来たはずだ。

 もうしばらくムネを見続けていたい。ファン、関係者、全ての思いだろう。

このニュースに関するつぶやき

  • ボストンにいたPapiもブルージェイズのドミノカンや川崎と飲みにいって「最高だった�Ԥ��Ԥ��ʿ�������」と人柄を絶賛していた。向こうで仲間に一番愛された日本人じゃないだろか。。
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  • イチロー選手と一緒にやりたいからマリナーズのみ希望します言うて、マリナーズはマイナー契約提示なら蹴るやろ→受けた→え?!やったっけ。まあそこからメジャー上がってくるとはね https://mixi.at/a3EzdYJ
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