山田真貴子内閣広報官の「飲みっぷり」を後輩女性官僚が証言 「民間企業の男性とのポッキーゲームは語り草です」

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2021年02月26日 18:30  AERA dot.

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写真山田真貴子内閣広報官(C)朝日新聞社
山田真貴子内閣広報官(C)朝日新聞社
 菅義偉首相の長男らから総務審議官時代に高額な接待を受けていたことが発覚した、山田真貴子内閣広報官(60)に注目が集まっている。1回で7万4千円超の飲食費を支払ってもらっていたことに世間からは驚きの声が上がったが、25日の衆院予算委員会で、山田氏は内閣広報官を続投する意向を示した。菅首相からの覚えもめでたい山田氏は、総務省の中でどのようにキャリアを築き上げて、今の地位まで上り詰めたのか。総務省時代を知る女性官僚の証言からは、まさに「飲み会を断らない女」を地で行く、“宴会部長”のような素顔も明らかになった。

【写真】山田氏による首相記者会見の仕切りを批判する新聞記者はこの人

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 ここ数日、山田氏はメディアで「飲み会を断らない女」というフレーズで紹介されることが多くなった。昨年、若者に向けたメッセージ動画で、山田氏が「イベントやプロジェクトに誘われたら絶対に断らない。飲み会も断らない。出会うチャンスを愚直に広げてほしい」と呼び掛けていたからだ。

「確かに女子会でも、飲み会を断らない人でした。3次会にも毎回出席していました」

 こう語るのは、総務省の元キャリア官僚だった水野明美さん(仮名)だ。

 水野さんは、山田氏が総務省国際政策課長だった時代に、「女子会」で一緒にお酒を飲んだという。水野さんによると、同省では通称「総務省キャリア女子の会」という女性官僚の縦の親睦を深めることを目的にした集まりがあり、女性官僚は入省後、自動的にこの会のメンバーに組み込まれるのだという。山田氏は年次でもその女子会の筆頭格で、幹事を任される際には最も気を使う存在だったようだ。

「幹事は入省2〜3年目の仕事なのですが、まずは筆頭格の真貴子さんともう一人のベテラン女性官僚に、日程調整のお伺いを立ててるところから始まります。真貴子さんは忙しいので、幹事は皆、リスケや日程調整に苦労していました」

 女子会の当日は、山田氏をはじめ、トップ格の女性官僚の“ヨイショ”をしていたという。会での話題はもっぱら省内の出世争いの話や、子どもの話など。1次会の参加者は30〜40人ほどだが、3次会まで参加するのはだいたい5〜6人だったという。

「真貴子さんは毎回3次会まで残っていましたね。お酒の飲みっぷりもいいですし、当時から飲み会を断らないタイプでした。年次が上の女性官僚同士は非常に仲が良く、会以外でも個人的によく飲んでいたようです」

 毎年、総務省に入省するキャリア官僚のうち、女性の割合は1割程度。課や部に配属されれば、たいていは紅一点の存在になる。

「男性が多い職場でおじさんの相手もしなければならず、当時はセクハラのような発言も日常茶飯事でした。それに耐える者同士、分かり合える部分もありました」

 水野さんも入省1年目から、セクハラに悩まされた。

「夏に半袖ブラウスを着ていたら、50歳くらいのおじさん職員に『やっぱり若い子は肌のハリが違うねえ。ツヤツヤしてるよね』と言われて、これがここのスタンダードなんだと思ってがくぜんとしました。そんなおじさんたちにも愛想を良くしないといけない雰囲気があって、それが本当に嫌でした」

 だが、水野さんは「真貴子さんはそれを当たり前として受け入れてきた部分もあると思う」と振り返る。

 というのも、女性官僚の間では山田氏の若かりし頃の“逸話”が広まっていたからだ。

 ある時の女子会で、水野さんは先輩の女性官僚に「真貴子さんは何であんなにすごいんですかね」と尋ねた。するとその先輩は冗談交じりにこう答えたという。

「真貴子さんはね、若い時に民間事業者の中年男性とポッキーゲーム(ポッキーを両側から食べていく飲み会の余興)とかをちゃんとやっていたからだよ」

 これは有名な逸話だったため、その後も省内で何度か耳にしたという。だが、それを聞いた水野さんは「気持ち悪い」と嫌悪感を感じたと語る。

「そうまでして、おじさんと飲み会をやる価値はあるのだろうかと疑問でした。彼女は飲み会が好きだと思うし、半分は楽しんでいたのかもしれませんが、それを当然のこととして、キャリアを登らないでほしい。そういうことを受け入れてしまう官僚がいる限り、おじさまの接待文化はなくならないと思う」

 そんな山田氏はおじさんの懐に入るのが上手だったようで、省内でもかわいがられていたという。

「とっつきやすいソフトな雰囲気で、見目麗しく、オジサマ対応がうまい。出世するのもよくわかります。当時は働く子育て世代の女性は貴重だったので、やめられると困るという事情もあって、上からは大事にされてきたのだと思います」

 水野さんは直属の部下ではなかったが、山田氏の仕事ぶりも見てきた。残業は「すごくしていた印象」で、深夜2時、3時まで平気で残っていたが、常にひょうひょうとしていて、疲れていてもつらそうな様子はほとんど見せなかったという。その働きぶりから周囲の評判も上々だったが、時には「自分で物事を言わない人」「自分で物事を決めない人」という評価も聞こえてきたという。

「与えられた仕事は淡々とこなす、ソルジャータイプです。とっぴな発案や政策に対する言及はあまりしません。上の人の意見には反対せず、上が『A』と言ったら『A』。下に対しては容赦なく仕事を振り、理詰めで詰めていく感じでした。でも、激高したり、パワハラをしたりするタイプではない。常にひょうひょうとしています」

 また、特に水野さんの印象に残っているのが、国際政策課長時代に、大臣や政務官の出張手配をしていた場面だ。職員の作成した旅程表を山田氏がチェックしていた際、<移動時間・徒歩1〜2分>と記された箇所について、「歩けるの?」「何分かかる?」「景色はきれいなの?」と細かく詰められ、同僚が苦笑いしていたという。

「とにかく先回りして、細やかに気を利かせられる人。目上の人の心の機微を敏感に察する、察知能力の高い人です。なので政治家の言うことに対しては否定せず、忖度もできるのだと思います」

 それゆえ、失言はしないタイプだという。

「公の場での不用意な発言は、本来するような人ではありません。だからこそ、『飲み会を絶対に断らない女』という発言をしたことは、私には意外でした」

 総務省秘書課に「キャリア女子の会」の存在や、山田氏の「民間事業者とのポッキーゲーム」について事実確認をしたが、「業務外のことなので、そのような事実は承知していない」との回答だった。

 元総務官僚だった立憲民主党の小西洋之参議院議員は、山田氏の印象を次のように話す。

「彼女は能力というよりも、キャリアパスの途中で安倍前総理や菅総理の政治任用を受けて出世した方という印象です。省内では、そこまで出世をすることになるとは思われていなかったはずです」

 内閣広報官の続投については「あり得ない」と批判する。

「内閣広報官は、国民に対する政府の窓口です。その役職にある方が、国家公務員倫理法に違反する行為をしていた事実がある限り、職責を担うことはできません。内閣広報官にとどまろうとすること自体、国民の信用を失う行為です。元総務省官僚の私としては、総理会見における司会のあり方なども含め、彼女の官僚としての生きざまについても残念に思います。後進にも悪い影響を与えてしまわないか心配です」

 接待発覚後、山田氏は周囲に「辞めたい」とこぼし、官邸側が引き留めたという報道もある。ここでも「断らない」性分を発揮してしまったのだろうか。だとすれば、まずはその目線を国民に向けてもらいたいものだ。(取材・文=AERA dot.編集部・飯塚大和)

このニュースに関するつぶやき

  • タフな女性だ。こういう人を辞めさせたい人達は女子のスカートの陰に隠れて消しゴムのかすを投げつける小学生時代を過ごしたような男性陣だろう。
    • イイネ!4
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  • 「反日・朝日新聞」の手先の「AERA」の、反山田広報官と思われる女性官僚の発言を見て、山田氏がいかに仕事の出来る人か改めて実感しました。
    • イイネ!93
    • コメント 4件

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