2022年4月から不妊治療に公的医療保険を適用する動きもみられますが、実際に子育て中のパパママにとって今の日本は子育てしやすい環境なのでしょうか。
たまひよが全国の乳幼児をもつ母親約2,000人を対象にたまひよ妊娠・出産白書2021を実施。今回、第2回になるアンケート調査「出産・育児をめぐる母親の意識」の結果を発表したのでお届けします。
❝現在の環境が、出産・育児をしにくいと感じている:約68%
理由としては、経済的な支援、子育てと両立しにくい職場環境や雰囲気の改善、支援拡充などが声としてあがっていた。❞
出典:PRTIMES
出産・育児をしづらいと感じている一番の理由は「経済的な負担」、「職場の育児への理解・支援不足」、「社会(周囲)の育児への理解不足」と続いています。
経済的な負担が大きいため出産後も働くというママも多いようです。また、職場の環境はなかなか改善されていないのだとか。
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妊娠中、職場復帰後も職場の理解に苦しんでいる方も多いことが判明しています。実際、産後の母親の就労意向は80.5%との結果でしたが、仕事再開について不安をもつ人も80.9%と多く、妊婦、育児中のママへの配慮を会社自体が率先して環境を整えていく必要があると思われます。
日本は産み育てやすい社会だと思わない回答理由(出典:PRTIMES)
❝子どもが泣いていると嫌な顔して見られることがある。子どもが熱で保育園から電話がかかってきた時など、職場の人に陰口を言われる❞ 出典:PRTIMES
❝働き方は変わっているのに育て方は変化していない。男性の育児参加は名ばかりだし、少子化対策とは言うが経済的負担は大きい。妊娠にも子育てにも理解のない職場、人が多い❞ 出典:PRTIMES
❞出産や育児のためにキャリアを諦めなければいけない雰囲気や、女性が家事育児をするという風潮がいまだに根強いと感じる❞
出典:PRTIMES
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❝子どもをもう1人以上ほしいと考える母親:76%
とくに周囲、配偶者の支援に満足している人ほどその傾向が強く見られた。❞
出典:PRTIMES
こちらの問いには、職場環境もよく、配偶者も育児に積極的に参加したり、近親者が近くにいる家庭ほど、子どもをもう一人と考える人が多い傾向にありました。
今よりも子どもをほしいと思わない人は、経済的な負担や心身の負担が重いとの声が多く上がっています。仕事復帰を考えているママも多く、国の支援以外に、職場も一体となった支援が必要なことが判明しています。
アンケートでは全体の83%が妊娠中に不安があったと回答しています。全体の97.9%が「産んでよかった」と回答しているものの、産後も不安や心配を抱えている不安定な状況の方が多くみられました。
「自分の時間がほとんどなくつらい」、「子どもの成長に不安がある」、「子育てを負担に感じる」、「孤独を感じる」も多く、世帯年収が低いほど孤独感を高く感じているようです。
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ママ・パパたちが育児をポジティブに感じられるよう、職場も含めた社会全体での支援体制が整えていくことが必要なのではないでしょうか。
調査概要(出典:PRTIMES)
調査名 : 「たまひよ 妊娠・出産白書2021」
期間/エリア/手法 : 2020年10月29日〜2020年11月2日 全国、インターネット調査
調査対象者 : 20〜39歳で2019年5月〜2020年10月に第1子を出産した女性2,060名
※グループ分け:2020年5月〜10月に出産(緊急事態宣言解除前後、解除後)/ 2019年11月〜2020年4月に出産(通常期・新型コロナウイルス感染症拡大期)/ 2019年5月〜10月に出産(通常期)
出典:PRTIMES
※出典:PRTIMES(株式会社ベネッセホールディングス)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000886.000000120.html
画像:(C)Liderina/shutterstock
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