堀田真由、ドラマ初主演「区切りと思った年で出会えました」

0

2021年02月27日 04:00  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真堀田真由 (C)ORICON NewS inc.
堀田真由 (C)ORICON NewS inc.
 女性ファッション誌『non-no』の専属モデルを務めるなど、クールビューティーな佇まいが評判の女優・堀田真由(22)。しかし彼女の出演作を見ていくと、なかなか一筋縄ではいかない役柄を演じることが多い。ドラマ初主演作となる『サロガシー』(3月24日 深0:55〜1:55放送予定 フジテレビ系)でも、代理毋出産を行う20代の女性・環に扮し、出産シーンにもチャレンジするなど、難役に挑んだ。今年迎える23歳という年齢が「一つの大きな区切り」と考えていたという堀田の“いま”の気持ちに迫る。

【場面写真】産まれた子どもを抱く堀田真由

 堀田がドラマ初主演を務めるのは、坂元裕二氏、野島伸司氏、金子ありさ氏、野木亜紀子氏らを輩出した、フジテレビヤングシナリオ大賞の第32回受賞作「サロガシー」。本作で堀田は、ゲイである兄のために、代理母として妊娠出産することを決意した28歳の女性・環を演じる。

 堀田は、代理母出産やLGBTQという現代社会の多様性を象徴するようなテーマの作品に対して「お芝居で表現するにはすごく難しい題材ではあるなと感じていますが、代理母出産をするということを除けば、主人公である環の持つ孤独や不安を含めたさまざまな感情は、すごく理解できましたし、自分にも内在しているものだと親近感も湧きました」と台本を読んで役柄に寄り添えるという予感があったという。

 劇中には、分娩台に上がり出産するシーンもある。これまでもパーソナルな部分とはかけ離れた役を演じた経験はあるが、明らかに“体験”したことがない部分に対しては、しっかりとリサーチした。「私の母親に自分が生まれたときのエピソードを聞いたり、知り合いの方に助産師さんを紹介していただいたり…。本から得る知識を含めて準備はしました」。

 約1時間のドラマ。すでに代理母出産を決めたところから物語はスタートするため、環がなぜそういう決断を下したのか…など描かれていない部分で、視聴者を納得させる芝居も要求される。堀田は「難易度は高いですね」と苦笑いを浮かべると「人それぞれ考え方って違うと思う。環は代理母出産をしますが、本人自身は結婚して子どもを欲しいとは思っていません。そこは私とは違う考えなので、いかに環の気持ちになって、説得力を持たせられるか」としっかり課題を持って撮影に臨む。

 2015年に女優デビューしてから5年近くが経過した。これまで映画での主演をはじめ、連続テレビ小説や日曜劇場など、さまざまな経験をしてきた堀田だが、ドラマの主演を務めるのは初めてだ。

 本人曰く「あまり主演ということは意識せず、これまでと変わらず臨みたいなと思っています」と平常心を心掛けているようだが、理想の主演像というものは持っているようだ。「主演の方って、みなさんとても役に対する愛があるなと。あとは、主演の方は一番出番も多いので、現場にいる時間も長いですよね。自分よりも、周囲を見渡す余裕も感じられる立ち振る舞いが、すごくかっこいいなと羨望の眼差しで見てしまいます」。

 作品を共にした主演俳優には、みな大きな影響を受けているという堀田だが、なかでも昨年出演した日曜劇場『危険なビーナス』で主演を務めた妻夫木聡の現場の居方にはしびれたという。「私は一番年下だったので、なかなか先輩に話しかけることもためらっていたのですが、積極的に声を掛けていただき、そのうえで『ちゃんと一人の役者として見ているよ』ってメッセージを送ってくださる。現場でもすごく自然体で、座長としてすごく憧れる存在だなと感じました」。

 代理母出産をする女性を演じた本作をはじめ、堀田は正統派なかわいい女の子よりも、やや癖のある女性を演じる機会が多いように感じられる。「引き寄せているんですかね?」と聞くと、堀田は大笑いしていたが「私は考えることが好きなので、一筋縄ではいかない役をいただけると『どういう人なんだろう』と思考が及ぶので、すごくやりがいはあります。変身願望もあるので、とても楽しいです」とプラスに捉えているという。

 以前は同世代の人たちが活躍していると「悔しいな」という思いが湧いてきたという堀田だが、いまは「人それぞれ違う。私はどんな色にでも染まれるという強みを活かしていきたい」と周囲が気にならなくなったという。それでも「このお仕事を高校生から始めていますが、23歳というのは一つの区切りと考えていたんです」と胸の内を明かす。

 その理由について「同じ世代の人が大学を卒業するのが22歳だと考えると。23歳の年から本当の意味での社会人なのかなと考えていました。私は少し前から社会人としてお仕事をさせていただいていたので、23歳になったとき、どこまで社会経験を積んだ大人になれているんだろうという気持ちが強かったんです」と語る。

 その意味で4月に23歳を迎えるいま、堀田は「『サロガシー』という主演をやらせてもらえる作品に出会えたことはとても大きな出来事でした」と笑顔を見せる。さらに大人の女性になるために「自分自身が振り返ったとき、後悔のない人生でありたいです。そのために、“百聞は一見にしかず”ではありませんが、嬉しいこと、悲しいことを含め、しっかりと経験を積んで真実にたどり着くことが、役者の仕事にも繋がると思うんです」と未来を見据える。

 堀田にとっても大きな位置づけになる本作。「今回はすごく社会的なテーマが詰まっていますが、でも難しくとらえすぎないで欲しいというか、コミカルな要素も満載なので、気軽に観ていただき『サロガシー』という言葉を一人でも多くの人に知ってもらえたら」と作品に込めた思いを語った。(取材・文:磯部正和)
    ニュース設定