「不安とイライラが止まらない…」急増する“産後うつ”とDV、レディコミで描かれる体験者のメッセージ

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2021年02月27日 09:00  ORICON NEWS

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写真『虐めを待つ人』(C)あしだかおる、島田妙子/ぶんか社
『虐めを待つ人』(C)あしだかおる、島田妙子/ぶんか社
 1年に及ぶコロナ禍はいまだ出口が見えず、限界に達したストレスはさまざまな社会問題を引き起こしている。中でも家庭内で急増している深刻な問題が「産後うつ」と「DV」だ。いずれも主に女性が直面する問題としてレディースコミックのテーマにもよく取り上げられるが、ここでは原作者の実体験をもとに描かれたコミック2作を紹介する。現状から抜け出したい人に向けて、作者コメントもいただいた。

【漫画】「ママを怒らせないように…」怯える日々を過ごす子ども、これも産後うつ? 実体験エピソード

■「私だけがしんどい…」という錯覚を起こす“産後うつ”

 幼少時の壮絶な虐待体験をもとにしたコミック『虐めを待つ人』(ぶんか社)。その原作者で、一般社団法人「児童虐待防止機構オレンジCAPO」理事長を務める島田妙子さんは、自らも3児の子育てをした経験から「児童虐待を予防するには“"大人の心を助ける”ことが重要」とした講義活動も行っている。

 虐待は乳幼児から始まることが多く、その原因の1つとされるのが「産後うつ」だ。

「産後は精神の安定を司るホルモンが減少し、寝不足も重なってネガティブになりやすいんです。旦那さんが家事や育児に参加しても期待よりできていないと感じ、その分だけ怒りや悲しみが大きくなることも。私だけが我慢している、私だけがしんどいという“錯覚”を起こしてしまいやすいんですね」

 その結果、もっとも身近な我が子に当たってしまうことも…。怒りをコントロールするには、まずは感情のトレーニングから始めてほしいと島田さんは言う。

「まずは反射的に怒鳴らない、怒らない、モノに当たらないと決めて実践してみてください。人間が怒るときにはアドレナリンというホルモンが分泌されるのですが、深呼吸をしてその場を離れて違うことをすると、アドレナリンを鎮めることができます」

 産後うつは、出産した女性の10数%が発症するとされる身近な症状。程度の差はあるが、軽ければ数週間でホルモンバランスも整って抜け出せるという。もちろん不調が続くようなら、心療内科やメンタルクリニックに相談したほうがいいだろう。

■幸せになるために「ズルく賢く立ち回ることも必要」

 DV夫から逃げ出した主婦の行く末を描いたコミック『ホームレス主婦』(ぶんか社)の著者・井出智香恵さんは、レディコミの女帝の名を馳せる実力派ベテラン漫画家。自らも夫から壮絶なDVを受けた経験があり、そのリアリティに満ちた描写は多くのファン読者を持つ。

 御年73歳となる井出さんが漫画を描き続けるモチベーションは、自身と同様にDVに苦しむ女性たちに寄り添い、抜け出すためのヒントやアドバイスを伝えることだという。

「幸せになるために、ときにはズルく賢く立ち回ることも大事。漫画には旦那をあざむく方法もいっぱい書いています。私の漫画で救われる女性が1人でもいることを、心から願っています」

 DVだけでなく、浮気や借金まで重ねていた元夫とは10年の離婚調停の末、決別した。離婚の条件の1つは、莫大な借金を井出さんがかぶることだった。

「長いこと漫画を描いてきてレディコミ全盛期も経験していますが、ブームが去ってからは大変でした。借金を返し終えたのもつい数年前のことです。DVを受けながらも、経済力が理由で離婚できないという女性は多いんです」

 コロナ禍により、さらに経済力が心許なくなった女性は多いだろう。親族や友人の元に身を寄せるのもためらい、「いつか心を入れ替えてくれるかもしれない」と耐えている人もいるのかもしれない。

 しかし井出さんは、「DVは決して治りません」ときっぱり。自治体や支援団体などDVの相談窓口はたくさんあるので、「スマホなどで情報収集してください。くれぐれも旦那にバレないように!」と力強くメッセージを送っている。

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