41歳 遠藤保仁が磐田での2年目を語る。プロになって24年目、ブレない姿勢

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2021年02月27日 11:22  webスポルティーバ

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『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
ジュビロ磐田
遠藤保仁インタビュー後編

 2月26日に開幕したJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール!

 今回は、昨年10月に、ジュビロ磐田へ期限付き移籍で入団した遠藤保仁のインタビューの後編をお届けする。




 ジュビロ磐田に加入以降、主軸としてチームをけん引してきた遠藤保仁。当初は12位だったチームを6位まで引っ張り上げてシーズンを終了した。確かな手応えを掴んだ遠藤は、2021年のシーズンに向けてどのような目標を持っているのか、話を聞いた。


――今年、遠藤選手は早々に磐田での期限付き移籍の延長に合意したわけですが、改めて目的と目標を教えていただけますか。

「まず、自分が試合に出たいとか、個人の成績をよくしたいとかではなく、チームが勝つためにいかにいいパフォーマンスを見せられるのかを考えていく。その上で、自分が磐田に来た目的は、チームのスタイルを作ることです」

――常々、遠藤選手はスタイルが重要だと言っています。遠藤選手が考える磐田のスタイルとは、どんなものですか。

「簡単に言うと、攻撃的でボールを奪って、より多くのゴールを挙げる。鈴木監督になってからは割りと点が取れているので、今年はその攻撃力をさらに上げていく。守って勝つというよりは、攻めて勝つ、そういうスタイルを目指しています」

――では、目標は。

「J2優勝でJ1昇格。最低でも2位で昇格ですね。必要な勝ち点をよく聞かれますが、最終的に順位の一番上にいればいいので、勝ち点はあまり考えずにいきたい。ライバルも気にしていない。J1と同じで、チーム力が拮抗していて、どこが優勝してもおかしくないので、油断はせずに戦いたいなと思っています」

――目標を達成する中で果たすべき自分の役割は、どう考えていますか。

「ポジション的に、ゴールへのスタートかな。そういう起点になれればいい。あとは、磐田にはチームの伝統というかスタイルがあるので、それに沿いながらやっていければいいと思っています。磐田はベテランの選手に対して、すごくリスペクトがあるチーム。若手から積極的にアドバイスを求められることが多い。若い選手には、『闇雲に練習をやれば成功するわけじゃない。ただ、日々のトレーニングが数年後に帰ってくるから、自分の特徴を把握したうえで、すべきことはしたほうがいい』という話をしています」

 ガンバにいた時から若い選手に対して雄弁に語ってこなかった遠藤。早めにクラブハウスに来てアップのトレーニングをして、練習後もランニングやストレッチを欠かさない。プロとして当たり前のことを背中で見せ、自ら活躍することでチームでの存在感と説得力を増していった。

 磐田でも遠藤が練習後に黙々とランニングをしたり、ストレッチをする姿を見て、若い選手は刺激を受け、プロとしてあるべき姿を学んでいく。また今年41歳になる遠藤は、42試合の長丁場であるJ2を戦っていくうえで、体のケアは欠かせないものだと考えている。

――昨年、プレーの質が落ちたり、走れなくなると「すぐに年齢のせいと言わるのが悔しい」と言っていました。

「今年も言われるでしょうね(苦笑)。やっぱり、この年齢になれば、年だからというのは、どうしてもついてくるものなので、受け流すところは受け流していく。正直、いいプレーをしても悪いプレーをしても年だからと言われるので、あまりに気にせず、必要なところでは走るし、そうじゃない場面では走らない。GPSでデータを取っているので、それを見て自分の中で把握しとけばいいかなと思っています」

――逆に年齢を重ねて進歩する部分はあるのでしょうか。

「状況によって、何をしないといけないのか。そういう判断は若い時よりもできていると思います。技術的には、どうかなぁ。急激に上がることも、極端に落ちることもないですが、強いて言えば25歳の時よりは若干タッチが乱れたりすることが増えたかなという感じですね」

――昨年は、内田篤人を始め、佐藤寿人、中村憲剛らJリーグや日本代表で一緒に戦った選手たちが引退しました。どういう思いで彼らの引退を見ていましたか。

「そういう年齢なので、そうだよねっていう部分があるし、特に驚きはないですね。ただ、一緒に戦ったコアな選手たちなので、寂しいというか、もっと見ていたいなという気持ちはあります。40歳ぐらいまでやれる選手は、幸せだとつくづく思うので、自分もいつまでやれるかわからないけど、できるだけ試合に出て、楽しんでプレーしたいなと思っています」

――それが遠藤選手の生きがいでしょうか。

「そうですね。カズさんもベンチに座ったり、ベンチ外で楽しいと思っていないだろうし、試合に最後まで絡んでいきたいという思いがずっとあるんじゃないかなと勝手に思っています。自分も試合に出たいですもん。目の前の試合に出て、勝つこと、それが自分のモチベーション。プロになって23年、そこはまったくブレていないし、これからも変わらないですね」

 プロ生活、24年目となる今シーズン、磐田をJ1昇格に導く主力として、遠藤がどんなプレーを見せてくれるのか。落ち着いたプレーでチームを引っ張り、J1昇格を果たした時、ガンバに戻るのか。それとも磐田に留まり、古巣の前に立ちはだかるのか。

 磐田でのプレーはもちろん、その行く末も目が離せない――。

【Profile】
遠藤保仁 えんどう・やすひと
178cm、75kg。1980年1月28日生まれ、鹿児島県出身。地元の鹿児島実業高校を卒業後、横浜フリューゲルスに入団。その後、京都パープルサンガ、ガンバ大阪を経て、2020年10月にジュビロ磐田に期限付き移籍で加入。J1リーグ通算641試合103得点。J2リーグ通算48試合7得点。日本代表156試合出場。J1出場数、日本代表出場数とも歴代最多(※2月26日現在)。

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