南沙良「“暗そう”と言われる」18歳 “推しキャラ”の前では明るい素顔

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2021年02月27日 19:11  クランクイン!

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クランクイン!

写真南沙良  クランクイン! 写真:松林満美
南沙良  クランクイン! 写真:松林満美
 映画やドラマに引っ張りだこで、2022年放送のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演が決まるなど、若手の中でもひときわ強い存在感を放っている18歳の女優・南沙良。吉田修一のサスペンス小説を映画化した『太陽は動かない』では、心に傷を負った少女をみずみずしく演じている。これまでも葛藤や孤独を抱えたキャラクターに対峙(たいじ)することが多く、「繊細な感情表現に挑んでいきたい」と意気込む彼女。演じてきた役のイメージからか「よく周りの方から“暗そう”と言われる」と明かすが、実は「好きなアニメや推しを見ると、テンションが上がります!」というキュートな素顔に迫る。

【写真】南沙良18歳 ツインテールのかわいすぎる姿も

■「運動は苦手ですが(笑) いつかアクションもやってみたい」

 藤原竜也と竹内涼真が初共演を果たし、命懸けの任務に挑むエージェント役でバディとなる『太陽は動かない』。南は、藤原演じる鷹野の高校時代を描くパートに登場し、鷹野と特別な絆を育んでいく少女・詩織にふんしている。撮影が始まる前には、原作小説の『太陽は動かない』とその前日譚をつづる『森は知っている』を読み、「詩織と鷹野が出会う島の描写も美しくて、撮影が始まるのがすごく楽しみになりました」と胸を高鳴らせて飛び込んだという。

 南は、役柄について「詩織は心に痛みを抱えていますが、とても芯の強い女の子」と分析する。「どう演じたらいいんだろうと悩みながら現場に入りましたが、羽住(英一郎)監督から“そのままでいいよ”と言っていただいて、その言葉を励みに演じました。私自身は内気で殻に閉じこもりがちな性格なので、詩織の凛(りん)とした強さに憧れる部分もあって。とても楽しく演じさせていただきました」としみじみ。

 三重県鳥羽市の答志島での撮影も充実したものだったそう。「バイクの二人乗りをするシーンもあるのですが、それは初めての体験でした。景色もきれいで、ワクワクしました」と声を弾ませ、「完成作を観たら、スケールの大きな世界が描かれていて驚きました。藤原さんと竹内さんのお芝居からも緊迫感が伝わって、いつか私もお二人のようなお芝居ができたらいいなと思いました。アクションもすごかったですね! 私は運動が苦手なので、できるか心配ではありますが…(苦笑)。挑戦してみたいなという気持ちになりました」とチャレンジ精神をのぞかせる。

■女優業はコンプレックスと向き合うこともできる仕事

 『幼な子われらに生まれ』(2017)で女優デビューを果たした南。演技初経験ながら、思春期の戸惑いや、いら立ちを見事に体現し、2018年の『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、吃音症に悩むヒロインを熱演。同作で第43回報知映画賞新人賞や第61回ブルーリボン賞新人賞を受賞するなど、“演技派”としてめきめきと頭角をあらわしている。

 放送中のドラマ『六畳間のピアノマン』(NHK総合/毎週土曜21時、全4回)では、地下アイドルの女子高生・美咲を演じており、「美咲は自分のやりたいことと、自分のできることなど、ギャップに悩んでいる女の子。“自分の本当にしたいことって、なんだろう?”と考えるきっかけをくれるような役柄でした」と話すが、南自身は幼少期に抱いた「女優になりたい」という思いを強く持ち続けて、歩んできたという。

 「幼稚園生くらいの頃には、すでに“女優さんになりたい”と周りに言っていたみたいで。“違う人になりたい”という憧れが強くて、女優さんはその願いをかなえられるお仕事なのかなと思いました」と述懐。その夢を実現させた今、作品を重ねるごとにあらゆる発見をしていると話す。

 「『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』に出演して、実際に吃音を持っている方にお話を聞く機会もありました。またこれまであまり歴史を勉強してこなかったのですが、大河ドラマをきっかけに、歴史も深く自分の中に落とし込んで、大姫という役を演じていきたいと思っています。女優業は作品を通して、いろいろな勉強、発見ができるお仕事だと思います」。さらに「私はコンプレックスの塊で…」と苦笑いを見せながら、「『志乃ちゃん』を通して、コンプレックスは“嫌だから排除する”というものではなくて、見方を変えれば自分の大切なもので、それと向き合うことが何より大事なんだと気付きました」と女優業が自分を探究する手がかりにもなっているという。

■『ヒプノシスマイク』が好き!

 コンプレックスに感じているのは、どんな点だろうか? すると南は「人前で話すのが苦手で」と告白。「お芝居だと大丈夫なんですが、自分の考えを人前で発表する機会があると、言葉に詰まってしまったり、下を向いて言えなくなってしまったり、なかなか自分を出せないことが多くて。以前はそういう自分が嫌で仕方なかったんですが、今ではそれも“自分の一部なんだ”と思えるようになりました」と前を向く。

 これまで、どこか陰のある役どころを見事に演じてきた。自身の性格については、「静かなほうだとは思います。よく周りの方から“暗そう”と言われるんですが、そんなことはないんですよ!」と楽しそうににっこり。

 そんな彼女にとって、テンションが上がるのは「好きなアニメや推しを見たとき」なのだとか。キャラクターラッププロジェクト“ヒプノシスマイク”をアニメ化し、イケメンキャラによるラップバトルが人気の「『ヒプノシスマイク ‐Division Rap Battle‐』Rhyme Anima」がお気に入りだといい、「『ヒプノシスマイク』がすごく好きで、ライブにも行きました。そういうときは、“うわー!”と盛り上がります。推しですか? 白膠木簓というキャラクターが、特に好きです。ラップにも詳しくなったりして!」と楽しそうに話すなど、素顔は明るい笑顔も魅力的な18歳だ。

 「『うつ病九段』(NHK BSプレミアム)というドラマに出演させていただいた時に、クランクアップの際、内田有紀さんから“沙良ちゃんは、そのままで大丈夫だよ”と言っていただいたことが、すごく励みになっていて。自分らしさも大切に、いろいろな引き出しを増やしていけたらうれしいです」と未来に思いを馳せていた。(取材・文:成田おり枝 写真:松林満美)

 映画『太陽は動かない』は3月5日より全国公開。ドラマ『六畳間のピアノマン』はNHK総合にて2月27日21時放送(27日は最終回)。
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