富士スピードウェイで38台が参加しスーパー耐久公式テスト開催。開幕へ精力的にテストこなす

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2021年02月27日 22:21  AUTOSPORT web

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aprのレクサスRC F GT3
2月27日、富士スピードウェイでスーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの公式テストが行われた。10時10分から1時間ずつのセッションが3回、さらに富士SUPER TEC 24時間レースを見据えた夜間走行が行われ、38台が走行を重ねている。

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響による緊急事態宣言発令のため、第7戦鈴鹿を行うことができなかったスーパー耐久。迎える2021年は、新たにワンメイクタイヤにハンコックを迎え、名称も新たに『スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook』となった。61台もの年間エントリーがすでに発表されているが、シーズン開幕前の公式テストとなった今回のテストには、そのうち38台が参加した。

 この日は10時10分から、13時から、15時からと1時間ずつのセッションが3回行われ、さらに17時50分から2時間の夜間走行が行われた。風はあるものの終日晴天で、ドライコンディションのなかでの公式テストとなったが、セッションの合間のスポーツ走行に参加するマシンも多く、終日精力的にテストが行われた。ただ、夜間走行についてはすでに2020年までに経験しているドライバーは参加義務がなく、セッション3まででテストを終えているチームが10台あった。

 2020年から参戦しているチームは、多くの車両が2021年から導入されるハンコックタイヤとのセットアップの合わせ込みを中心にメニューをこなしているが、これまで得られていた知見をもとに作られたハンコックタイヤの評価は非常に高く、グリップレベルの高さや耐久性、またウォームアップの早さなどが聞かれた。現在もスーパー耐久とハンコック側でフィードバックが交換されており、本番に向けてさらなる改良が進められていくことになりそうだ。

 3台が参加したST-Xでは、セッション1、2でFloral Racing with ABSSAのマクラーレン720S GT3がトップタイムをマークするなど、高いポテンシャルを示している。また、今季から新設されたST-Qクラスに参加するROOKIE RacingのGRスープラ、またST-1のKTMカーズジャパンのKTMクロスボウGTX、TRACY SPORTSが作り上げたGRスープラはGT4車両と近いタイムで走行している。

 大混戦が予想されるST-Zクラスは12台が参加したが、総合トップタイムをマークしたのは、D'station Racingのアストンマーティン・バンテージAMR GT4。2020年も速さをみせたが、新たなメンテナンス体制が敷かれており、さらなる体制強化がありそう。また、3台が登場したトヨタGRスープラGT4もセッション2ではトップ3を占めている。もちろんライバル勢も僅差で、今季最も注目のクラスとなりそうだ。

 ST-2には、KTMSがGRヤリスを投入するなどさらに盛り上がりをみせそう。またTRACY SPORTS with デルタ、Max Racingや埼玉トヨペットGreen Braveが参加したST-3、多くのプロがドライブするST-4、この日はマツダ車が多くを占めたST-5と、いずれのクラスもベストタイムは僅差となっている。

 3月20〜21日に迎える第1戦ツインリンクもてぎに向け、スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankookの盛り上がりを予感させる公式テストとなった。

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