トヨタの若手ロバンペラが2番手浮上。WRC第2戦最終日は「彼に合ったステージだと思う」とラトバラ

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2021年02月28日 13:21  AUTOSPORT web

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カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021WRC第2戦アークティック
2月27日、WRC世界ラリー選手権第2戦『アークティック・ラリー・フィンランド』のデイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合2番手、チームメイトのエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が総合5番手につけた。一方、前戦ウイナーのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)はデイリタイアを喫している。

 フィンランド北部のロバニエミを拠点に展開されているラリーの競技2日目、この日はサービスパークの東側エリアを舞台に3本のステージをループする形で計6SSが行われた。
 
 2本のロングステージで争われたラリー初日を総合3番手で終えたロバンペラは、合計距離144.04kmと今大会中もっとも長い戦いとなった1日のなかでベストタイムを1回、3番手タイム2回記録する好走をみせ、総合2番手にポジションを上げることに成功する。28日(日)の最終日を前に、首位を行くオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)との差は24.1秒だ。

「今朝はクルマのフィーリングがあまり良くなかったが、ステージとステージの間に微調整を加えた結果、好転した」と語った20歳のロバンペラ。

「その後、日中のサービスでより大きなセッティング変更を施し、それがうまくいったことで、午後の再走ステージではタイヤをマネジメントすることができ、すべてがとても良い状態で進んだ」

 総合5番手でデイ2を迎えたエバンスはSS4でステージ優勝を果たし、その他のステージでも上位に食い込む走りを披露。ポジションアップにはつながらなかったものの、4番手につけるライバルとの差は10.1秒となっており、デイ3での逆転を狙う。

 王者オジエも午前中のステージで連続して3番手タイムを記録するなど力走をみせ、一時は順位を前日の9番手から6番手とした。しかし、SS8のフィニッシュ直前でクルマの姿勢が乱れスノーバンク(雪壁)に激突。スタック状態から抜け出せず、悔しいデイリタイアとなっている。なお、車両に大きなダメージはなく最終日には復帰する予定だ。

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加している勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は、総合6番手争いに加わりながら、総合7番手で競技2日目をフィニッシュした。

 競技2日目を終え、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表は次のように述べている。

「今日は非常に調子の良いステージもあれば、そうでもないステージもあった。それでも、カッレ(・ロバンペラ)は僅差の2番手争いをしているし、最終日は非常に興味深い展開になると思う」

「明日は彼のドライビングスタイルに合ったステージだと思うので、このまま最後まで順位を守ってくれることを期待しているよ。エルフィン(・エバンス)が順位を上げるのはかなり大変だと思うが、できるだけ多くのポイントを獲得できればと思う」

「最後のステージでセブ(セバスチャン・オジエ)はクルマのリヤを雪壁に当て、その反動でフロントが深い雪にはまり脱出することができなかった。とても残念だが、最終日は再出走を予定している」

 そのデイ3は、サービスパークの南側に展開される全長22.47kmのステージ“アイッタヤルヴィ”をサービスを挟むことなく2回走行するスケジュールだ。再走ステージとなるSS10は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーチームにボーナスポイントが与えられるパワーステージに設定されている。2本のSSの合計距離は44.94km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は126.17kmだ。

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