ママ友LINEで白熱する話題「PTA委員」! 活動内容が不明、複雑すぎるルール……小学生ママが語る攻略法とは?

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2021年02月28日 21:42  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 低年齢の子どもを持つママたちにとって、保活の次によく話題に上がるのはPTA活動についてではないだろうか。保育園や幼稚園でも、少なからず保護者を対象とした役員活動があると聞くが、小学校でのそれは地域活動とも連動しており、時間的な拘束も長く、負担が多いという。今回は、PTA活動を不安視するママたちの声を紹介する。

小学校のPTA活動って大変? ママたちとチャットで情報交換

 スポーツクラブの事務として働いている真琴さん(仮名)は、小1になる男児を都内にある小学校に通わせている。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため、学校行事などが軒並み中止になったという。

「息子が通っている小学校は、昨年、公開授業や運動会、学習発表会など、保護者の参加イベントが全て中止になりました。そのため、小学校のママ友とのつながりが持てず、同じ保育園から入学したママたちと、グループチャットでわからないことは情報交換をしています。でも情報が少なくて、とにかく不安な1年でした」

 なかでも、真琴さんの心配事はPTA活動だという。PTAは、会長や副会長、会計といった執行部的な役割を担う「PTA本部役員」と、広報委員会や保健委員会、地域委員会などに属してそれぞれの仕事を行う「PTA委員」に分けられる。委員は各学級から選ばれ、役員はさらにその委員の中から選考されることが多いという。真琴さんいわく、この1年はPTA活動が縮小したため、次年度の委員の選定がどうなるのか気がかりとのことだ。

「年長さんの時、グループチャットで、上の子がいるママさんに『小学校のPTA活動って、大変って本当?』『どの委員が楽?』と質問しまくってました。しかしいざ入学してみると、緊急事態宣言で休校になったため、前年度の委員がそのまましばらく続投し、6月ごろに新しい委員がやっと決まったんです。去年は集会の回数なども普段よりも少ないため、例年よりも楽だと思ったのか、自薦が多くて抽選になったみたいでした。ただ、その抽選の様子も、限定されたコミュニティだけで閲覧可能になっていて、保護者が集まることがなかったですね」

 PTAは小学校とは運営が別のため、詳しい内容がわかりづらいのが難点だと、真琴さんは言う。

「実際に役員や委員を経験したママから話を聞くしか情報源がないんです。学校から配られた配布物を見ても、委員会の実際の活動内容や、どれくらいの頻度で会議をしているかがわかりません」

 前年度のPTA活動は、特定の委員の募集がないままだったというが、次年度はどうなるのか不明だという。

「4月はPTAの委員の募集時期なので、仲の良いママ友と『どの委員に立候補する?』というメッセージを送り合っています。もしも子どものクラスがバラバラになったら、同じ委員をやることができるので、前もってどの委員をやりたいか相談していますね」
 
 ママたちの間では、PTA活動は、低学年のうちに行ったほうが良いという通説があるようだ。

「子どもが高学年になると、塾に通うようになり負担も増える。特にうちの地域は3人に1人くらいの割合で中学受験をするので、低学年での委員を希望するママが多くて激戦のようです」

 小学校によって、PTA活動は在学中に一度でいいという暗黙の了解があるところもあれば、ポイント制を導入しているところもあるという。

「ポイント制というのは、役員が3点、委員は2点、ベルマーク集めなどの係は1点と、役職によってポイントが設定されていて、卒業までに累計で◯ポイント貯めなければいけないというもの。一見、わかりやすそうですが、夏祭りやラジオ体操はボランティアなのでポイントなしなど独自ルールが多すぎて、保護者が困惑しているみたいです。別の小学校のママ友からは、『うちはポイント制だから、何度か委員やらなきゃいけない』というメッセージが来て、大変そうって感じました。ネットなどを見ても、学校によって係名やルールも違うし、実は参考にならないんですよ……PTA攻略には、いかに通っている学校のPTA経験者とつながるかが重要です」

 PTA本部役員、PTA委員の選出方法は学校によって異なるが、役員は無記名で推薦する方法を実施している学校が多いという。

 正美さん(仮名)は、関東近県にある小学校に小3になる女児を通わせている。彼女は、自分の名前が役員として推薦されていたという。

「うちの小学校は、1人の子どもにつき、1回委員をやる“一子一役”制。小3の娘の下には、年長の息子、3歳の息子の兄弟がいるので、結果、3回委員をやらなければならないんです。それだけでも負担が大きいのに、複数人いる委員ではなく、活動が活発だといううわさの役員に推薦されていて、驚きました」

 正美さんの娘が通う学校では、本部役員の選出は、10月ごろに在校生の保護者に推薦用紙が配られて、投票制で行われるという。

「その推薦用紙は、推薦したい保護者がいなければ、無記名で出してもいいというルールでした。特に去年は、学校行事も中止だったので、親しいママは幼稚園や小1、2のクラスが一緒だった子のママくらい。ママ友のグループチャットでも『誰の名前を書く?』『無記名で出しておく』という内容だったのを覚えています」
 
 通常は、学級委員(PTA委員の1つ。クラス懇談会の司会などを務める)を経験したことのある保護者を、役員に推薦するというが……。

「私はママ友が多いほうでもないし、地域のボランティア活動にも参加していたわけではなかったので、どうして名前を書かれたのか不思議でした。もしかしたら、誰かの嫌がらせかも……と疑心暗鬼になったりしましたよ。年度初めの委員決めで立候補をしたけど、抽選に外れたので、もしかしたら『役員をやってもいい人なんだ』って思われたのかもしれません」
 
 このように、推薦用紙に名前が書かれていると、推薦委員会から電話で連絡が来るという。

「親しいママ友に『推薦用紙に名前が書かれていたみたい』とメッセージで打ち明けました。ママ友は『子どもが高学年になってからやるよりは、いまのうちにやったほうが楽だって聞くよ』と前向きに励ましてくれましたね。実際に、役員経験者ママに活動内容を聞き、書記をやることにしたんです。なんでも書記は複数人いるようなので、そこまで負担にならないかなって」

 任意とはいえ、避けることはできなさそうなPTA活動。小学校では、ママ同士のつながりがないと、PTAに関する情報が得られないという実情があり、これがさらに保護者を混乱させる要因になっている。かねてから、その存在意義が論議され続けているPTAだが、複雑化する仕組みやルール、保護者の負担などについて、あらためて考え直すべきなのかもしれない。

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