写真 川内優輝選手がギネス世界記録認定 (C)あいおいニッセイ同和損保 |
昨年12月20日にマラソン2時間20分以内における最多完走数100回を達成したプロランナーの川内優輝選手(33)が2日、都内で行われたギネス世界記録(R)認定式・記者会見に登壇した。偉業を達成した川内選手は「他のギネス記録ほどインパクトは少ないかもしれませんが、自分のマラソン人生のようなもの。今後、150、200回と続けられる限り、健康な体と、ランニングで達成していきたいと思います」と気持ちを新たにした。
【写真】カメラに向かってガッツポーズをキメる川内優輝選手 第1回のフルマラソンは2009年2月の別府大分毎日マラソン。その後、2011年東京マラソン第3位を記録したことで注目を浴び、そのほか世界大会にも積極的に参戦してきた。2019年4月にあいおいニッセイ同和損害保険と所属契約を結んだ。
ギネスワールドレコーズジャパンの代表より公式認定証を受け取った川内選手は「2時間20分を1回切るであれば、先日のびわ湖毎日マラソンでも140何人かきっているのでそんなに難しいことではない。1回なら簡単なことでも100回やる。そのためには長く、たくさんの大会に出て、なにより健康でなければ達成できない。私自身、速いわけでも強いわけでもない。6歳のときから20年以上、小さいときからコツコツ走り続けてきたことがこの記録に結びついたのかな」と胸を張る。
そして、「未曾有の厄災に見舞われるなか、いろいろな工夫や防止対策に尽力いただいたスタッフの方やボランティア、自治体、大会事務局の方が開催していただけから昨年12月に更新出来たのだと思っています。そうした意味では、この状況下で100回を達成したことはすべての方の思い、その準備や努力の結晶の証ではないかと思います」と感謝を込めた。今後も「日本中に走ることを通じていろんな思いを、今年だからこそ伝えていけたらと思います」と改めて気を引き締めた。
会見では特別表彰と、副賞のサプライズプレゼントで『かわうち君カレー』レトルトパック100食分を贈呈。これは試合の前の晩に必ずカレーを食べるルーティンから誕生したもの。自身の写真が描かれたパッケージ代わりのパネルを手にした川内選手からは思わず笑みがこぼれた。ちなみに、市販はされないが全国地域で食べてもらう企画も考案中だという。
また、お祝いのとしてサプライズで埼玉県知事・大野元裕氏のほか、母・美加さんからのメッセージも上映。「とにかく体が資本なので元気で健康に自分の思うままに走り続けてください」との言葉が寄せられた。