「女子なんて」そんな言葉に負けず少女はプロを目指した 映画「野球少女」を見て女子野球日本代表選手は何を感じたか

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2021年03月02日 20:00  まいどなニュース

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写真© 2019 KOREAN FILM COUNCIL. ALL RIGHTS RESER
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野球のプロ入りを目指す少女の不屈の挑戦を描いた韓国映画「野球少女」が3月5日から、全国で公開される。最高球速134km/hを誇り、“天才野球少女”と称えられてきた高校生のチュ・スインを、話題のドラマ「梨泰院クラス」にも出演したイ・ジュヨンがスタントなしで熱演。性別を理由にプロ試験を阻まれるという理不尽に立ち向かい、数少ない理解者の力を借りながら道なき道を切り開いていく物語だ。関西の女子硬式野球クラブチームに所属し、日本代表チーム「マドンナジャパン」にも選出されている2選手に、作品を見た感想を聞いた。

【写真】リモートでインタビューに応じてくれた2人の日本代表選手

「女子なんて」という言葉や視線が悔しかった

兵庫県の淡路島を拠点とする「淡路BRAVE OCEANS」の星川あかり選手(内野手)と、滋賀県東近江市で活動する「東近江バイオレッツ」の横山彩実選手(内野手)。2人とも小学1、2年の頃に野球を始め、中学からは硬式のチームで男子と一緒にプレーしてきたという。

星川選手「中学校のときに所属していた硬式チームは、私が初めての女子選手でした。映画の中で『女子なんて』みたいな台詞がありましたが、私も体験入部では同じような目で見られたので、重なる部分もありました。私は負けず嫌いなので、逆に『もっと頑張ろう』と奮起しましたけど、同世代でそういうことを言われた経験を持つ女の子はきっと多いと思います」

横山選手「小学1年になってすぐ野球を始めました。女子は少なかったですが、それでも小学生のときは『女子なんて』と軽く見られることはなかったと思います」

「でも中学で入った硬式チームでは、星川選手と同じでやっぱり初めての女子だったので、そんなことを言われたこともあります。それでも最初の頃はまだ大丈夫でしたが、中学2、3年になると男子とは体格やパワーが全然違ってくるので、練習についていくのにすごく苦労しました」

星川選手「パワーの違いは確かに大変でした。私も入団時は2番目くらいに背が高かったのに、中3になる頃には一番下。体格差も出てきて、パワーもスピードも男子には太刀打ちできないんです。とはいえ、練習などで『女子だから』と甘やかされるのも嫌。私は幸い、チームでは男子と対等に練習メニューをさせてもらえたので、その経験が今につながっていると思っています」

女子プロ野球の誕生
2009年には日本女子プロ野球機構(JWBL)が誕生し、翌10年にはリーグ公式戦もスタート。日本でも女子選手に少しずつ門戸が開かれてきたとはいえ、まだ構成球団も少なく、そもそも選手自体がそこまで多くはない。野球を続けていく上で、2人には何か支えになるような存在はあったのだろうか。

星川選手「女子プロ野球ができたのは、小学校高学年の頃。それでプロになりたいという夢ができました。中学で軟式ではなく硬式を選んだのもそのためです。当時からスター選手で、女子プロ野球の基礎を築いてくれた三浦伊織選手(外野手)や川端友紀選手(内野手)には、ずっと憧れていました」

「女子なんて」などと心ないことを言われても、諦めずにプロを目指して努力を重ねる「野球少女」の主人公の姿に「グッときた」と口を揃える星川選手と横山選手。日本代表に選ばれ、これからますます注目を集める存在になる2人は「ファンや後進たちに希望と元気を与えるプレーを見せたい」と意気込んでいる。

星川選手「三浦選手、川端選手と同じチームで世界に挑戦できるなんて、もしかしたら二度とできないかもしれない貴重な経験。同じ女子でもサッカーに比べると野球は認知度もまだまだなので、たくさんの人に知っていただけるよう優勝目指して頑張ります」

「女子たちよ、諦めないで」「応援してくれる人は絶対にいる」
最後に、今まさに男子の中で奮闘しているであろう後輩たちに伝えたいメッセージを聞いた。

横山選手「私自身、しんどくてやめたいと思ったこともありますが、日本代表になるという夢を叶えるため、『こんなところで挫折できない』とここまで続けることができました。皆さんも諦めず、自分の夢に向かって突き進んでほしい。そして代表メンバーに選出されたのは、ゴールではなくスタートです。大きな舞台で活躍できるよう、これからも気を引き締めて頑張っていきたいと思います」

星川「負けず嫌いの私は『男子に負けたくない』という一心で中学3年間やり切りました。横山選手が言ったように、誰にでも苦しい時期はあると思うし、特に男子と女子は体格が明らかに変わってくるのでしんどいことは多いと思います。でも絶対に、周囲に応援してくれる人はいます。私も家族や指導者の応援に応えたいという気持ちが支えになったからこそ、続けてこられました。皆さんもそのことを忘れずに頑張ってください」

  ◇  ◇  ◇

「野球少女」は3月5日から、大阪ステーションシティシネマほか全国でロードショー。

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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このニュースに関するつぶやき

  • ところでさぁぁ性転換したものや心が女性の男が女性選手登録するべきだとか言っていることについて現役の女性選手の意見ってどう
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  • チョンがなんで大嫌いな日本を舞台にするの? 自国にも(レベルはメチャ低いけど)一応野球はあるのにwww
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