PSVがアヤックスに謝罪…サポーターがFWタディッチの頭にコイン投げつける

PSVが2月28日の試合後に起こった事件について、公式声明を通じてアヤックスに謝罪した。2日、イギリスメディア『BBC』が報じた。

　28日に行われたエールディヴィジ第24節で、PSVはアヤックスとホームで対戦。PSVは39分にエラン・ザハヴィが直接フリーキックを決めて先制したが、試合終了間際にデンゼル・ダンフリースがハンドでPKを献上。これをセルビア代表FWドゥシャン・タディッチに決められて、1−1で引き分けた。

　すると、試合後にスタジアムの外で“事件”が発生した。チームバスに向かうタディッチを待ち受けていた複数のPSVサポーターは、タディッチに対して罵声やブーイングを浴びせる。さらに、一部は防護柵から身を乗り出してタディッチに迫り、中には同選手の頭にコインを投げつける者まで現れた。

¡Tadic amado por el @AFCAjax odiado por el @PSV !

👊El serbio rescató el empate al 91' y junto a Dumfries del PSV armaron la pelea al final del clásico holandés.
😱Los radicales lo esperaron a la salida del estadio y lo agredieron lanzándole monedas

📽 (Vía besoccer_ES TW) pic.twitter.com/qg7AjFP1Jc— Telemundo Deportes (@TelemundoSports) February 28, 2021

　事件を受け、アヤックスは警察に対して被害届を提出。報道によると、すでに3名が警察に逮捕された模様だ。一方でオランダサッカー協会（KNVB）は『BBC』の取材に対して、事件の映像は確認しているものの、クラブから公式な抗議を受け取っていないために調査を開始していないと説明したようだ。

　オランダメディア『AD.nl』によると、PSVのトゥーン・ゲルブランズGM（ジェネラル・マネージャー）はアヤックスのエドウィン・ファン・デル・サールCEO（最高経営責任者）に電話を通じて事件を謝罪。また、PSVは「事件はPSVを表すものではなく、遺憾に思っている。クラブの価値観に沿うものではない。PSVは当然のことながら、スタジアムへの訪問者と選手の安全を保証するために、常にさまざまな関係者と連絡を取り合っています」との公式声明も発表している。