プレミアリーグ第29節が4日に行われ、リヴァプールとチェルシーが対戦した。
リヴァプールは父親を亡くしたGKアリソンが先発復帰。チェルシーは前節マンチェスター・U戦から先発を3枚替えて昨シーズン王者とのアウェイゲームに臨んだ。
両チームとも序盤から激しい攻守の切り替えを見せる。7分、中央でボールを受けたアンドリュー・ロバートソンが左足でシュートを放つなど、徐々にリヴァプールがボールを握る。一方のチェルシーにもチャンスが訪れる。ベン・チルウェルのパスを受けたティモ・ヴェルナーが収めてシュート。さらに16分、セサル・アスピリクエタがラフに上げたボールがヴェルナーの前にこぼれ、決定機を迎えたがこれは決めることができない。
チェルシーが盛り返し主導権を握ると、遂にヴェルナーがネットを揺らした。ヴェルナーがラインブレイクした走りにジョルジーニョからのパスが届き、アリソンをかわしたヴェルナーがネットを揺らした。しかしこれはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でわずかにオフサイドの判定。取り消しとなった。
今度はリヴァプールに決定機が訪れる。28分、モハメド・サラーがダイレクトで出したパスにサディオ・マネが走り込み絶好のチャンスとなったがミートすることができず。チェルシーは胸をなでおろした。
早い攻守の切り替えからインテンシティーの高い均衡した試合展開となる。これを打ち破ったのはチェルシーだった。42分、エンゴロ・カンテがサイドに出したパスを受けたメイソン・マウントがドリブルでカットインし、ヴェルナーが引っ張って空いたスペースに持ち込み右足一閃。隅に突き刺しチェルシーがリードを手にした。
後半に入るとビハインドのリヴァプールが攻勢に出る。47分、ペナルティエリアに入り込んだロベルト・フィルミーノのクロスがカンテの手に当たったが主審はノーファウルの判断を下した。その後はカウンターから追加点を狙うチェルシーと押し込むリヴァプールという構図となる。84分にはCKからリヴァプールが混戦に持ち込むがチェルシーがなんとかかきだす。さらにフィルミーノ突破からオザン・カバクが詰めるも押し込めず。最後はジョルジニオ・ワイナルドゥムがヘディングで枠をとらえたがGKエドゥアール・メンディががっちりと抑えた。
そのまま試合は終了。1−0で勝利したチェルシーがCL(チャンピオンズリーグ)出場権獲得に近づく勝ち点3を獲得した一方、リヴァプールはホーム5連敗で7位につけている。
【スコア】
リヴァプール 0ー1 チェルシー
【得点者】
42分 0−1 メイソン・マウント(チェルシー)