日本人の有休取得日数・取得率、5年ぶり低下 - 最も少ない世代は?

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2021年03月05日 16:12  マイナビニュース

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エクスペディアは3月4日、「有給休暇の国際比較調査」第二弾を発表した。調査期間は2020年11月18日〜12月9日、調査対象は日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾の16地域、有効回答は9,200人。
○日本人の有休取得日数は9日

2020年の有休取得日数は、新型コロナウイルスの影響により台湾を除く15地域で減少。日本においても取得日数は例年の10日から9日に減り、2013年以来、年間の取得日数が10日を下回った。有休取得率も45%と前年(50%)比で5ポイント低下し、5年ぶりに取得日数と取得率とも減少する結果となった。

世代別にみると、最も取得日数が少ないのは50歳以上で9日。しかし前年比では、18歳〜34歳が2019年の15日から2020年は10日と大きく減少した。一方、「休み不足」と感じている割合は、18歳〜34歳では前年の68%から41%に低下した。同調査では「2020年は休暇を取得しても外出制限が多くあったため、若い世代の休暇取得日数低下や『休み不足』と感じないことに影響を与えたのかもしれない」と推測している。

上司/会社は休暇取得に協力的かとの質問に、「はい」と答えた割合は65%で前年(53%)から12ポイント増加。有給休暇の取得日数は減少傾向にあるものの、「上司や会社の休暇に対する協力体制」という点では改善の兆しがみられた。ただ世代別にみると、18歳〜34歳の若い世代ほど「はい」との回答割合が低くなっており、「わからない」も25%いた。

最も幸せだと感じる休暇の過ごし方を聞くと、18歳〜34歳と35歳〜49歳の1位は「なにもせずにリラックスできること」、50歳以上の1位は「日常のルーティーンから解放されること」と、若・中年層と高年層で異なる結果となった。(御木本千春)
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