「風の時代」ってなんですか? 西洋占星術の世界で200年に1度の時代の変わり目

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2021年03月07日 07:21  マイナビニュース

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時代の流れに影響を与える西洋占星術の世界では、2020年末に約200年に1度の大きな節目を迎えました。

このごろ、さまざまなメディアで「風の時代」という言葉をよく耳にしませんか?

ビジネス書で風の時代について語られた本がラインキング入りするなど、普段は「占い」に無関心だった人にも、見逃せないキーワードとなっています。
○木星と土星による「グレート・コンジャンクション」

星というのは知らず知らずのうちに私たちに様々な影響を与えると考えられています。

まさに、2020年12月22日、木星と土星が大接近するという星の配置によって時代が大きく変わりました。

木星は「幸運の星」、土星は「試練の星」と言われています。

その対極とも言える2つの星が重なることは20年に1度起こる現象で、グレート・コンジャンクションと言います。

極端に言えば、良いことと悪いことが同時に起こるようなイメージです。
○水瓶座=風のエレメントの時代へ

今回のグレート・コンジャンクションが重要視される理由は、それが「風」の星座となる水瓶座で起きたからとなります。

西洋占星術では12星座を「火・地・風・水」という4つの元素(エレメント)に分けて考えますが、水瓶座というのはこの風の星座です。

これまでの約200年間、グレート・コンジャンクションは「地」の星座で起きていましたが、これからの約200年間は風の星座で起こります。

エレメント別12星座
火……牡羊座・獅子座・射手座
地……牡牛座・乙女座・山羊座
風……双子座・天秤座・水瓶座
水……蟹座・蠍座・魚座

木星と土星が「水瓶座で」重なるというのは、「私たちが実際に見上げる夜の星座」の話ではなく、「ホロスコープ」上での話になります。

ホロスコープというのは、占い好きの方以外には馴染みがない物かもしれませんが、占いで使う円形の天体の配置図のことで、今回はそのホロスコープ上にある水瓶座で木星と土星が重なったということです。

通常の「星占い」では、占う対象の人の誕生した時のホロスコープを読みますが、例えば、年間の全体的な運勢を見る場合は、「春分の日」のホロスコープを読む場合もあります。今回でいうと、2020年12月22日のホロスコープでの話をしているというわけです。

2023年3月23日には、「破壊と再生の星」と言われる冥王星も山羊座から水瓶座に入り、2024年11月は完全に移動します。

2023年以降、風の時代がさらに本格化していくことになるでしょう。

グレート・コンジャンクションは風の星座を順番に変えて起こり、2040年10月31日に天秤座、その次は2060年4月8日に双子座、その後も20年ごとに水瓶座→天秤座→双子座を繰り返します。

「水の時代」への移行は2159年12月21日の水のエレメントとなる蠍座でのグレート・コンジャンクションとなります。

つまり私たちは、生きている間中ずっと風の時代を過ごすというわけです。
○風の時代の働き方&ライフスタイル

約200年前の「地の時代」に入った時期を振り返ると、1820年の産業革命が象徴的です。地のエレメントには、物質・安定・現実的などといった性質があります。つまり、目に見える物質的なものを重要視していたのが、これまでの時代ということです。

それでは今回の水瓶座=風のエレメントにはどんな性質があるかというと、情報・コミュニケーション・知性などといったキーワードが該当します。

これまで以上にインターネットは欠かせなくなり、現在は想像もつかないような斬新な使い方をするようになるかもしれません。

時代の変わり目は、その少し前から世の中に影響していますが、新型コロナウイルスにより、働き方が大きく変化したのは、風の時代のリハーサルと言えるでしょう。

自宅勤務で会社の場所にとらわれずに好きな場所で働く、副業でいくつもの肩書きを持つことなどが当たり前になっていきます。

大企業に就職すれば安泰、という時代は終わり、「個人」がポイントとなる風の時代は、これまで以上に自由な働き方が主流となり、会社員だとしても、自分の個性を活かした働き方をしていくことで自信を持って成功していける時代だということです。

土の時代に重要だった「物を所有する」ということもこれからは徐々に価値観が変わっていきます。すでに、ミニマリストとして持ち物に執着をしない生き方が注目される、サブスクリプション方式で物を持つよりも借りるということが主流になるなど、「手放すこと」「シェア」という感覚も風の時代らしい考え方です。

これからの時代は目に見えるものから見えないものに価値を置く時代となっていきます。

これまで当たり前だと思っていた考え方やルールが崩壊していくので、怖いと思う人もいるかもしれませんし、生きやすくなりそうと思う人もいるでしょう。

いずれにしても、風の時代の性質を意識した生き方が今後は重要になってくると言えます。

千木良まりえ ちぎらまりえ 編集者。ライター。 ファッション雑誌にて編集・スタイリストを経て独立。日本で唯一の占い雑誌『My Calendar』の創刊に携わる。 占い・スピリチュアル業界とおしゃれ業界の狭間で活動中。 Instagram Twitter Ameba Ownd この著者の記事一覧はこちら(千木良まりえ)

このニュースに関するつぶやき

  • 天動説による占いを当てにする気はない。この太陽系も銀河の中を公転し、その天の川銀河も銀河団の中を公転しつつ終焉の地に向かっている。毎日が200億年に1度の変わり目だと思ってるよ。
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