「うっせぇわ」大ヒットのAdo、大反響に戸惑いも? 社会への怒りぶつける歌詞に共感「学校のルールに苦しみ悩んだ」

823

2021年03月07日 08:40  ORICON NEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ORICON NEWS

写真大反響を巻き起こしている「うっせぇわ」ジャケット写真
大反響を巻き起こしている「うっせぇわ」ジャケット写真
 YouTube動画を起点に、若者を中心に大きな広がりを見せた「うっせぇわ」。動画再生数はもちろん、デジタルシングルやストリーミングの記録も伸ばし、幅広い世代を巻き込んだ大ヒットとなっている。その刺激的な歌詞から、ときには大人たちの間で物議をかもすほどになったことを思うと、もはや社会現象とも言えるだろう。同曲を歌うのは、現役高校生のAdo。彼女は、ここまでの反響をどう受け止めているのか。率直な本音を聞いた。

【写真】「こんなとこで録ってるの⁉」Adoが自力で作った、自宅のクローゼット

■大きすぎる反響にヘンな汗、メディア露出は「客観視できない」

 2021年前半の音楽シーンの最大のニュースは、やはりAdoのブレイクだろう。メジャーデビュー曲「うっせぇわ」が「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」、「オリコン週間ストリーミングランキング」の2部門で1位を獲得(2/8付)。デジタルで3週連続1位、ストリーミングで再生数が4週連続1000万回を超えるなど、一気に知名度を高めた。YouTubeで公開された新曲「ギラギラ」も、12日で1,000万再生を突破。豊かなボーカル表現にも注目を集めている。小学生の頃からボーカロイド系、歌い手の音楽に夢中になり、中学生のときから自ら歌ってみた動画を公開していたというAdo。この春、高校を卒業する彼女の、シンガーとしてのキャリア、ブレイク後の心境、今後のビジョンとは?

――「うっせぇわ」が動画再生数はもちろん、ランキングを席巻するなど、大ヒットを記録しています。今の状況をどう捉えていますか?

【Ado】とんでもないことになったと思っています。YouTubeの再生回数もどんどん伸びて、完全に想定外と言いますか、「こんなに大きい存在になっていいのかな」と思ったり…ちょっとヘンな汗をかいています(笑)。いろんな方が「うっせぇわ」の歌ってみた動画を投稿してくれているのも嬉しいですね。私が知っている芸能人の方、クリエイターやインフルエンサーの方がカバーしてくれているのを見ると、「え、なんで!?」ってスマホを投げちゃったり(笑)。

――テレビやラジオのインタビューを受けることも増えていますね。

【Ado】メディアに出ている自分を客観視できないですね。小学生の頃、「歌い手になって、取材とか来たらどうしよう」って妄想していたんですけど(笑)、夢が叶って、不思議な気持ちです。生活面では特に変化はないですね。たまに友人が「すごいことになってるね」とLINEしてくるくらいで、これまで通り接してくれています。

――「うっせぇわ」は幅広い年齢入れて層のリスナーに受け入れています。その理由はどこにあると思いますか?

【Ado】そうですね…。かなり強くて攻撃的で、“心の叫び”みたいな激しい曲だと思っていて。サビの“うっせぇうっせぇうっせぇわ”と繰り返すところが耳に残るし、小さい子も口ずさみやすいのかも。

――「うぇせぇわ」って言いたい!という気持ちは誰しもあるでしょうし…。

【Ado】そうかもしれないですね(笑)。もともと、作詞・作曲をしてくださったsyudouさんの曲が大好きだったので、書き下ろしてもらえたことがすごく嬉しくて。こういう激しくて強い曲を作れる方は、なかなかいらっしゃらないと思うんですよね。WOOMAさんが描いてくださったMVの女の子のイラストも、すごく好きです。

――曲の主人公は社会のルールに対する鬱憤をぶちまけていますが、Adoさん自身も共感できる部分がある?

【Ado】怒りには共感できるところがありました。社会人のルールやマナーはまだ経験してないので、「きっとこういう感じなんだろうな」と想像しながら歌って。学校の中にもルールはあるし、私も苦しんだり悩んだりしていたので、そういった部分では共感できますね。

――感情を剥き出しにするようなボーカルも強烈。この歌い方は、どのように作り上げたんですか?

【Ado】自分でもよくわからないんですよ。自由気ままというか、好きなように歌っていたらこうなっていたので。ただ、今は誰でもインターネットに(“歌ってみた”動画を)投稿できるので、埋もれないようにしたくて。だったら自分の個性を出したほうがいいし、「やるしかない!」という気持ちでしたね。

■ルーツはボカロや歌い手、メジャーになっても「自宅のクローゼット録音は続けたい」

――Adoさんの音楽的なルーツもはやり、ボーカロイドや歌い手?

【Ado】もちろんです。小学校に入った頃に父親のパソコンで聴き始めたんですが、最初は特定のボカロPというよりも、初音ミク、鏡音リン、鏡音レンなどのボーカロイドそのものに興味があって。歌い手さんの存在を知ったのは、小学校高学年ですね。そらるさん、まふまふさん、りぶさんをはじめ、たくさんの歌い手さんたちが私の憧れの存在でした。

――クラスメイトもネット発の音楽を聴いていたんですか?

【Ado】あまりいなかったですね。小学校のときは(ニンテンドー)3DSニコニコ動画やYouTubeを見ていたんですけど、ボカロや歌い手が好きな友だちはいなくて。となりのクラスに歌い手のクリアファイルを持っている子を見つけて、「なんで持ってるの? 好きなの?」って駆け寄ったこともありました(笑)。

――ちなみにAdoさん、リアルなアイドルに興味を持ったことはなかった?

【Ado】そっちには全然いかなかったです(笑)。リアルな存在に惹かれたのは歌い手さんだけだったし、「私もやってみたい」と思っていました。

――投稿の方法も自分で調べた?

【Ado】そうですね。聞ける人、頼れる人もいなかったので。やってみたいという友人もわずかにいたのですが、本気でやろうとしていたのは私だけで。「私も歌い手になりたい!」という一心でやっていました。

――ふだん作業しているクローゼットの写真、テレビで見ました。

【Ado】吸音材などをべたべた貼ったりして、一生懸命やっていました。効果があったかわからないですけど(笑)、気持ちの問題ですね。

――投稿を続けるなかで、「自分の歌が拡散されてる」と実感できた曲は?

【Ado】「金木犀」「シカバネーゼ」「邪魔」などもたくさんの方に聴いていただいたんですが、最初に「これは聴かれているかも」と思ったのは、和田たけあきさんの「キライ・キライ・ジガヒダイ」を歌わせてもらったときですね。Twitterの“いいね”も多かったし、いつもと反響が違うなって。いま聴いてみると、本当に自由気ままでクセが強いんだけど、自分らしく歌えているなと思います。

――メジャーデビュー以降も投稿を続けてますよね。

【Ado】はい。「うっせぇわ」「レディメイド」以降も、「ブラックロックシューター」「君の体温」などをカバーさせてもらって。どちらも自宅のクローゼットで録ったんですが、今後も続けていきたいですね。

――新曲「ギラギラ」についても聞かせてください。「うっせぇわ」とはかなりテイストが違いますが、最初に聴いたときはどう感じましたか?

【Ado】(作詞・作曲を手がけた)“てにをは”さんワールドだ!と思いました。サビの“ギラギラ”というフレーズが印象的だなと。“孤独のラブソング”がテーマなんですけど、“ギラついていこう”みたいにちょっと前向きになれるところもありますね。

――当然、歌い方も「うっせぇわ」とは雰囲気が違っていて。

【Ado】そうですね。「このフレーズは強く、こっちは弱めに歌おう」みたいなことを考えながら、理想の歌い方に近づけている感じです。以前からいろいろなテイストの曲を歌わせてもらっているんですが、すごく楽しい。ボカロPの方が作った曲は、もともとボーカロイドが歌っているわけで、自分が歌うことで違った表現になるのがおもしろいです。

――今後やってみたいことは?

【Ado】今は難しいかもしれないですけど、ライブをやりたいです

――期待してます! Adoという名前は、狂言における“シテ(主役)”と“アド(相手役)”が由来だとか。自分が主役ではなく、リスナーのために歌いたいという気持ちが込められているそうですね。

【Ado】最初は「“アド”って響き、カッコいい!」だったんですよ(笑)。でも、あとから意味が付いてきたと言いますか。小学校の頃は「歌い手になって目立ちたい」と思っていたし、今もその気持ちはあるんですけど、「自分の歌を聴いてくれる人の支えになりたい」という思いはどんどん強くなっていますね。

(文:森朋之)

このニュースに関するつぶやき

  • うっせぇ!うっせぇ!うっせぇ!うっせぇ!青葉俊介ど根性!(昭和)
    • イイネ!0
    • コメント 0件
  • 「夜の校舎窓ガラス壊してまわった」と同じ感覚なんだよな
    • イイネ!258
    • コメント 10件

つぶやき一覧へ(525件)

ニュース設定