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納豆にちょい足しするものといえば、何を思い浮かべますか?
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「やっぱり添付のたれが一番!」「生卵が最高」「ねぎは絶対外せない!」など、人それぞれ好みがあるでしょう。
そんな中、納豆にちょい足しすると、おいしいだけでなく、栄養的にもプラスになるもの、知りたくありませんか?
そこで今回は、管理栄養士で発酵食スペシャリストの矢崎海里さんに、栄養的にお得になる納豆へのちょい足し術を伺いました。
■納豆にちょい足しすると栄養的もおトクになる食材って?
■1: ねぎ
矢崎海里さん(以下、矢崎)「納豆は、さまざまな栄養素をバランスよく含んでいますが、ビタミンCを補うことができません。
その分、ねぎをプラスすることでビタミンCを補うことができ、栄養バランスがとれます。他にアボカドなどもビタミンC含有量が多く、納豆との味や食感の相性が良いため、おすすめです」
■2: しらす
矢崎「納豆にはカルシウムが含まれていますが、カルシウムはビタミンDによって吸収が高まります。そのため、ビタミンDを含む食材を一緒に摂るとおトクです。
おすすめなのが、しらす。魚にはビタミンDが多く含まれており、納豆との相性が特に良いからです。
ただ、しらすは塩気が強いので、納豆のたれの量を調節するなど、工夫をしましょう」
■3: 大根
矢崎「納豆を食べると、鉄も補うことができます。ただし納豆に含まれている鉄は、肉や魚に含まれる鉄と比較すると吸収されにくいのが難点です。そのため、吸収率がアップするビタミンCを一緒に摂るのがおすすめです。
先ほどのねぎやアボカドでも良いですが、他には大根もビタミンCを多く含むため、おすすめです。
すりおろした大根おろしも良いですし、大根の葉にはビタミンCが豊富に含まれているので、細かく刻んで混ぜて食べると食感も良く、おいしく食べられますよ」
■4: 焼き海苔
矢崎「妊娠中、胎児の発育に重要とされている葉酸も、納豆には多く含まれています。
葉酸はビタミンB12と相性がよく、ビタミンB12を含む海苔を一緒に補うことで、効果を発揮します。焼き海苔や韓国海苔などで納豆を巻いて食べたり、青のりを加えたりするのもおすすめです」
■5: キムチ
矢崎「キムチもちょい足しにおすすめです。納豆に含まれる食物繊維には、排便促進など、さまざまな働きがあります。
その納豆に、発酵食品の仲間であるキムチを足すことで、食物繊維と同じく腸内環境を整える手助けをしてくれます」
■おすすめの納豆アレンジ料理
ここまでご紹介した5つの食材は、納豆にちょい足しするだけでもお得ですが、これらの食材を使ってさらにアレンジすることもできるんです。
矢崎さんは、次の2つの納豆アレンジ料理を教えてくれました。
■1: 納豆ネバネバ丼
矢崎「ごはんの上に納豆、しらす、オクラをのせるだけの超簡単丼ぶり。
オクラは解凍するだけで食べられる、冷凍輪切りオクラが手軽でおすすめです。
さらに、お好みで温泉卵をのせたり、めかぶや長芋、モロヘイヤなど、他のネバネバ食材と合わせてもおいしく食べられますよ」
■2: 納豆おろしパスタ
矢崎「ゆでたパスタに納豆、大根おろし、めんつゆを加え、青ねぎを散らした和風パスタです。
大根おろしや納豆の成分は熱に弱いため、加熱せず、ゆでたパスタに加えるのがポイントです」
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何気ない日々の納豆のちょい足しも、栄養を考えて行えば、おいしいだけでなく、家族の健康もキープできそう。ぜひ積極的に取り入れましょう!
家族皆で好みの味を探してみるのも楽しいですよ。
【取材協力】矢崎 海里さん
管理栄養士・発酵食スペシャリスト。大学卒業後、企業で管理栄養士として働く傍らWebメディアでコラム執筆、レシピ作成などを担当。