中日“立浪監督”が誕生する日は来るか…今季の結果次第で即就任も?

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2021年03月07日 16:00  AERA dot.

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写真中日“立浪監督”の誕生はあるのか? (c)朝日新聞社
中日“立浪監督”の誕生はあるのか? (c)朝日新聞社
 立浪和義の中日“本格復帰”の日は近いのか……。

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 臨時コーチという肩書きで、今年のキャンプでは古巣の指導にあたった。「現場復帰エックスデーが来た」という声が日に日に高まっている。

 コーチの肩書きでの選手指導は、13年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での侍ジャパン打撃コーチ以来。中日のウエアを身にまとうのは、09年の現役引退から初となった(08〜09年は打撃コーチ兼任)。

「タツの中日愛は深い。これまでも解説などで訪れた際、熱くアドバイスを送っていた。ああ見えて熱い男で、今キャンプも連日熱心に指導していた。打撃理論にも定評があるので、若手には参考になったはず。中日を強くしたいという本気度を感じる」(中日関係者)

「大切だと思っていることは1球目です。フリー打撃の1球目を全力で振る。そういうところから変えていかないといけません。代打で結果を出さなきゃいけない選手もいる。全力で振る準備をしていかないと」(立浪臨時コーチ)

 連日、様々なアイディアを凝らしながら打撃力向上に苦心した。京田陽太とともに、隣接施設で練習中だった女子ソフトボールチームの練習に飛び入り参加。投手までの距離が近いソフトボールの打席に立つことで、打席内での準備を早くする意識付けをすることもあった。

「細かいところまで手取り足取りでやってくださる。非常に勉強になりますね。もっと上のレベルに早く行けるようにやりたい」(根尾昂)

 理論的な指導方法は選手にも好評。指導の成果なのか、根尾はキャンプから打撃好調を維持。レギュラー奪取を目指す遊撃のみでなく、外野でも起用されるほど。2年目の石川昂弥や岡林勇希など、将来を嘱望される若手の成長が大きく期待されている。

「ドラゴンズブルーがよく似合う中日の歴史に残るレジェンド。実績や人当たりの良さも文句なし。近年チームの苦戦が続いていることもあり、毎年のように現場復帰待望論があるのも理解できる。アマチュア時代から強豪でプレーし“勝ち方”を熟知しているのも大きい」(中日関係者)

 87年オフのドラフト1位で入団し、通算22年在籍で2480安打を放った“ミスタードラゴンズ”。通算の二塁打(487本)の日本記録保持者でもあり、走攻守3拍子揃った球史に残る名選手だった。

「臨時コーチ就任は、監督就任への布石と見て間違いない。有望な若手も多数在籍しており、近未来での黄金期到来も夢ではない。立浪監督で強い中日が戻って来れば盛り上がる。時計の針がようやく動き始めた」(中日担当記者)

 現役時代の実績や存在感は問題なし。監督交代問題が起こると必ず名前が挙がるほど、就任を待望する声は多い。しかし女性問題など、グラウンド外でのトラブルが度々露呈していたこともあり慎重論も多かった。

「グラウンド外での問題も片付いたのだろう。09年の現役引退から10年、かなりの時間が経過している。“禊ぎ”には十分。罪を犯したわけでもないしね。嫌悪感を抱いていた人もいたが、もう良いでしょうと。中日も優勝から遠ざかっている。立浪に期待する人は多いはず」(地元財界関係者)

 侍ジャパン打撃コーチは短期だった。フルシーズンでの現場経験がないまま、監督に就任することを不安視する声も聞こえる。まずは臨時コーチから指導者経験を重ね、然るべきタイミングでの監督就任という流れが予想される。

「与田剛監督からは『打撃に専念して欲しい』と言われているらしい。球団全体で立浪を指導者として育てる方針。与田監督も理解しているからの発言だろうし、今後も頻繁に指導を頼むことが予想される。来年以降、まずはコーチとして現場復帰する可能性は大きいのではないか」(中日OB)

 中日OBで最も現場復帰が待ち望まれる立浪。本来なら指導者としてじっくり育てたいのだが、それもチーム状況次第。3年契約最終年の与田監督の下でチームの結果が出なければ、プランは変更せざるを得なくなる。

「与田監督には賛否両論ある。契約最終年で結果を残さなければ、解任という声も出るはず。そうなった場合、即、立浪監督誕生という可能性もある。指導者経験なしの監督が結果を残せるほど、甘くはないが……」(中日担当記者)

 昨年はリーグ3位となり8年ぶりのAクラス入りは果たしたが、首位・巨人とは8.5ゲーム差と大きく離された。采配を疑問視する声も多く聞かれ、リーグ優勝という結果が出なければ契約期間満了での退団が現実的だ。

「次の監督候補が見当たらない。あと数年、与田監督がチームを率いて、そこで立浪をコーチとして勉強させてから監督就任が理想的。仮に今シーズン結果が出ずに監督交代となれば、来年、立浪監督誕生の可能性もある。そうなった時には準備不足は否めない」(中日担当記者)

 立浪監督誕生には周到な準備とタイミングが重要。だからこそ周囲は期待とともに、「焦りは禁物」と不安感もある。まずは今年の中日が勝つことが重要になる。そうすれば立浪をまずは指導者として育てられる。その後、チームの戦力が整った状態で、満を持して監督を任せることができる。

「やっぱり強いだけでは盛り上がらん。勝っても慣れてしまうから。華があるスター選手や監督がいれば、誰もが見たいと思う。ドームの立地が悪かろうが、足を運ぶ。立浪が監督になって、根尾や石川が中心だったら最高。みんながそれを望んでるよ」(地元財界関係者)

「勝つことが最大のファンサービス」と公言していたのは元監督の落合博満だった。04年から11年までの8年間全てでAクラス入りし、リーグ優勝4回、日本一1回(07年リーグ2位からの勝ち上がり)と黄金期を築き上げた。絶大的な強さを誇ったものの、人気が年々下がって行ったのは記憶に新しい。

 壊れそうで危うくも見えた少年が、ヤンチャな若大将を経て大人になった。酸いも甘いも経験した男は強く、面白いことをやってくれるはず。立浪が再び、名古屋を熱くする日は思ったより早いかもしれない。今年は中日の未来を左右する年になりそうだ。

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  • すばらしい監督:「そのカメラを止めろや(パァン)」
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