川崎フロンターレらしさの詰まったゴール。4人はどう連動して崩したか

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2021年03月08日 06:31  webスポルティーバ

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サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー〜

Question
このあと川崎は、どうやってゴール前にボールを運んだか

 昨季、史上最速での優勝をはじめ、過去最高の勝ち点、勝利数、得点数、得失点数など、記録づくめの圧倒的な強さで、リーグ優勝を果たした川崎フロンターレ。

 昨季限りで中村憲剛が現役引退し、アンカーで絶対的な存在感を放った守田英正がポルトガル1部のサンタ・クララへ移籍。今季は決して小さくない変化を経て、王者がどんな戦いをするのかに注目が集まっている。

 そのなか、ゼロックススーパーカップではガンバ大阪に3−2と競り勝った。そしてJ1では開幕3連勝と勢いに乗っている。

 今回取り上げるのは開幕戦でのプレーだ。一昨季王者の横浜F・マリノスと対戦。互いにアグレッシブなスタイルのチームとあって、打ち合いの好ゲームが期待される一戦となった。




 前半21分、早速川崎らしい得点シーンが生まれる。中央から右サイドへ動いた脇坂泰斗へ家長昭博がパスを出すと、家長はそのまま横浜FMのティーラトンのマークを引き連れてインナーラップ。そこへ中央から田中碧がパスを受けに寄ってくる。

 この場面で田中の動きにはどんな意図があり、川崎はこのあとどんな展開を見せただろうか。

◆識者5人が「J1全順位」をガッツリ予想。川崎を上回る優勝候補が出た>>

Answer
裏につくられたスペースに山根が走り込み、パスを呼び込んだ

 4人の選手が見せた質の高いコンビネーションは、まさに川崎らしいシーンだった。




 中央の脇坂が右サイド際へ動いて幅を取り、そこへ横浜FMの畠中慎之輔が釣り出されたところからシーンはスタートする。脇坂へパスを出した家長がインナーラップでティーラトンを引き連れ、空いたスペースに田中が扇原貴宏を引き連れながらパスを受けに来た。

 脇坂、家長、田中と3人が相手を動かしたことで横浜FMの守備陣形は崩れ、ペナルティーエリアには大きなスペースが生まれた。本来なら横浜FMはチアゴ・マルチンスがスライドしたいところだが、川崎はゴール前にレアンドロ・ダミアンが待っていた。

 そして3人がつくり出したスペースに猛然と走り込んだのが、川崎の山根視来だ。山根が3人を追い越してスペースから裏へ抜け出すと、脇坂が浮き球のパス。それを山根がヒールキックでゴール前へ折り返すと、家長がダイレクトボレーで先制点を挙げた。

 脇坂のボールは決してイージーなものではなく、山根のヒールでの折り返しは難しいプレーだった。さらに家長のボレーも、ふわりとした上空からのボールを、あれだけ綺麗にミートするのは簡単ではない。

 スペースをつくる質の高いコンビネーションから、最後の高度なフィニッシュワークまで、王者の強さが健在であることを見せつける今季のJ初ゴールだった。

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